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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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1.  戦争のはじめかた 《ネタバレ》 (平和な時、戦争は自ら戦争をする) ニーチェの言葉を復唱しながら宙に舞う主人公。 (ベトナム戦争が一番楽しい、 いくらでも人殺しができるからだ) 曹長のホンネは冗談に取れないリアルさだ。 話自体はテンポもいいしサスペンス娯楽として楽しめる。 しかしあくまでも風刺コメディである。 深い暗いシリアスな反戦映画でもなく、 あまりにバカらしい内容に笑うしかない。 笑って済まそう。 これがアメリカなのだから。 ブッシュ元大統領(ブッシュ父)が頻繁に出てくるあたり、 時代なんだなぁとも思えるんだけれど、 息子ブッシュと変わってはいない。 この当時は9.11テロのあたりだから上映が5回延期になったのもわかるが、 今観てみるとそうもはじけてはいないんだなぁ・・ まあ人事というかあきれて観られるんだけれど、 しかし「1941」のような確信的バカ映画の勢いがいまひとつ。 中途半端なんだけれど誰でも普通に楽しめることは確か。 1941に似ているなぁとい演出も前半にあった。 ほとんどが演習ばかりの映画なんだが、 でかい戦車が暴走し街中で壊しまくるのがあっけにとられる。 中の隊員は麻薬でらりってて見事に変なおかしさがある。 戦争映画ではなく戦争の予行演習映画で、 人間ドラマはアメリカのばからしさと戦争に対する心構えを描いている。 (目には目を)これだろうなぁ。 政治的な難しさが一切描かれていないのに、 なぜアメリカは戦争をしたいんだろうかという疑問が解けるような・・ そりゃあこの作品が5回延期になったのがわかりますよ。 音楽がめちゃくちゃかっこよかったのです。 ラップ調の速いのではなく、 ベースの効いた哀愁のある曲。 何なんだろう?? ボブ・マーリーの曲なのかどうなのか調べたんだけれど主題歌ではない。 映画そっちのけで聴きいったくらいよいです。 [DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:12:39)《改行有》

2.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 こういうヘタレ役は根本的には合いません。 これが事実を元にしているにせよ合わない。 時代に翻弄されるというよりも仲間の犠牲に生かされている設定。 「ロード・オブ・ザ・リング」のフロドとか、 「キングダム・ヘブン」のオーリーの役は苦手。 事実だから仕方ないにしても・・ 逢引できた彼女は?それを仲介した仲間が罪をおわれることは? 家族は?目の前で殺されてゆく仲間たちは? それらを景色のように描いてゆくので、 主人公がただ運がよくヘタレだということしか伝わらない。 心の葛藤があまり感じられない。 生き残っていることが罪ということでもなく、 生かされている自分に感謝をしている様子が感じられない。 ラストの延々と続く演奏シーンは、 「シャイン」を思い出しましたがシャインのほうがいい。 「シンドラーのリスト」の方がいいと思うのは、 金持ちドイツ人がユダヤ人を救うことが偽善であることと、 その時代にその偽善が全く結果的には正義であったということ。 その金持ちドイツ人も完璧な人間でもなかったこと。 ユダヤ人が生き残る方法を与えたシンドラーと、 生かされる権利を得た彼らが日本の戦時時代のように、 工場などで働くさまは彼らの器用さやアタマのよさが生きのる糧であったこと。 そしてドイツ軍人の個性がよく描けていた(レイフ・ファインズ) 敗れたドイツの敗者の美学と生き残った権利を得たユダヤ人の弱者の美学。 なぜ彼らは生かされたのか? 運と何かができるという糧があったから。 シンドラーのリストは糧が器用だとか頭がいいとかの理由で日本人にも理解できる。 運はシンドラーというドイツ人の最初は私欲から始まった偽善から。 ピアニストは糧はピアノがあの場面で弾けたこと。 運とはその場面まで生かされたこと・・ その違いなのです。 だから比べられるであろうこのふたつの作品は違います。 どちらかというと、 「戦場のピアニスト」は「太陽の帝国」なのです。 逃げ回る姿を客観的に描き、 周りの犠牲と自分の運で生かされ、 戦争が終わることで何も終わったわけではない・・ 少年とピアニスト、ユダヤ人とイギリス人と全く違いますが、 なぜか共通点を感じたのでした。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-28 08:45:29)《改行有》

3.  戦争のはらわた 《ネタバレ》  画面はところどころ白黒で音楽は童謡ちょうちょ!やけに明るい始まり・・ 本編に入るとカラーになります。 娯楽としても楽しめるのがたいくつしないところです。 普通バイオレンス描写がきつい戦争映画ならば、 シリアス面だけが勝ちしめっぽい暗い作品になるところです。 ところが中半には脳を患ったというヒントは出てくるものの、 主人公であるJ・コバーンがところどころで見る幻想シーンや、 細切れのわけのわからないカット・・ これらは意図して入れられているのですが私は十分理解できませんでした。 例えればキューブリックの作品によくある手法なのですが・・ 最初に死んだロシア少年兵があちこちに出てきたり、 最後にも登場したりするので不気味この上ない。 ということは全て幻想なのかそれとも少年のいる世界へ近づいてるのか、 これは観客にまかせるということなのか、 ただヒントは主人公が野戦病院で脳を患っていたということ。 戦場に戻った主人公は意気揚々としています。 この描写はアラビアのロレンスを思い出しました。 でもかといって戦争バンザイという映画でもないのです。 が・・この監督の描写があまりに好戦的というか水を得た魚のような描写で、 爆発また爆発そして虐殺の連続とまるで兵士は楽しんでいるよう・・ こういった描写は気が狂ったような楽しさのようであり、 政治的に戦争を考えるもうひとりの主役とは大いに違います。 貴族の出であるもう一人の主役や上官はあくまで政治的に考える戦争。 最後のほうでやはりこの監督は西部劇が好きなんだと思わせるところがある。 敗者の美学を描いている作品ともいえますが、 こういった作品はハリウッドでは受けません。 戦争をしてなにが残るとかなんのためにとか難しいメッセージではなく、 あくまでも敗者の美学・・ 戦いは負けたらこんなものという悲惨さを描いているのです。 逆にいえばハリウッド映画は主に戦争は勝っても何も残らないという考え、 何をなくしたとかしめっぽい反戦映画が多いのです。 戦争という国同士が決める政治手法を美化していないか? この映画はあくまでも個人の名誉のために戦う軍人や、 敗色濃厚なドイツ軍の最後のあがきや他の映画にはない視点から描いています。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-04 08:05:42)《改行有》

4.  西部開拓史(1962) 《ネタバレ》  4人の監督がそれぞれの作品を担当しアメリカの歴史のお勉強ができます。 贔屓目にではないのですが1作目のJ・スチュワートの章、 こんな創世記のような作品を観られて貴重でした。 おかしいし面白いのでわりと好きかも(短編だから描けたのかもね) そして2章目のG・ペックもまあまあ面白い。 両方とも土の匂いがする章なのです。 そして両方ともの俳優が西部劇っぽくない(数観て比べてないからわからないけど) 東部から西部へと旅を続けたたった一人の男から物語は始まります。 同じように旅を続ける家族の娘と恋に落ちるのですが、 恋の落ち方がなんかほのぼのしててかわいいです。 そのふたりから始まる血の物語というか題名どおり西部開拓史なのです。 聖書のように語りが入り音楽の入れ方もそんな感じで、 自由と冒険がテーマのようだが実はアメリカという国は好戦的とよくわかる。 つまりは自由のための戦いが開拓であり冒険なのです。 第1章がこっけいでほのぼのしているのに、 いきなり第2章では街が出来て賭博場まであるのです。 この間が描かれていないのは絶対時間不足です。 どうやってアメリカが発展していったのかが日本人には説明不足。 前半だけでひとつ作品を作ってほしかったり・・ 第3章になると南北戦争が始まり西部劇ではなくなっています。 そして第4章で汽車が登場しよく見たような光景が現れます。 昔の特に西部劇はあまり観ていないので第3章4章の配役はわからない。 でもこれ1作観るとアメリカの昔の歴史がわかるので、 近代史の映画を観るときに便利かもしれませんよ。 映画が当時画期的だった3台の映写機でパノラマ上映されたらしく、 同じような演出では「ベン・ハー」「80日間世界一周」などがあり、 ここらはやはり劇場で観ないと臨場感がないなぁと・・ 「砂塵」で有名だったミルクを注文するシーンもこの作品では、 きっちりとミルクを飲んでパロデイしていますし、 「バックトゥザフューチャー3」のインディアンと遭遇シーンも思い出します。 もちろん汽車のシーンもおんなじです。 急ぎ足で西部開拓を160分にまとめた作品。 音楽はおなじみのグリーンスリープスが聴けたのでよかった。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-04 07:47:20)《改行有》

5.  ゼイリブ 《ネタバレ》 もったいない映画です。 ストーリーからして面白そうだからあらすじを見て借りた人も多いと思います。 しかも変なSF描写が得意なJ・カーペンターの作品。 これは期待できる!?と観ていたのですが・・ 全半だけかもしれない(苦笑) サングラスをかけると誰がエイリアンかわかっちゃうってのは面白い。 これは実は大分前にバビル2世という漫画でやっていたのです。 バビル2世の続編かもしれません。 TV版でもヨミの部下でこの映画のエイリアンそっくりの、 顔だけサイボーグのような人間が出てきます。 ハリウッド映画はそろそろ正直に横山光輝にあやまりましょう! エイリアンもよいのですがもっとおかしいのはこちら、 サングラスをかけると真実が見えてくる!? というもので全て宇宙からのメッセージになっています。 サブリミナルというからてっきり私の苦手な「アイランド」で使ったチラチラ映像かと・・ よかった、ただ色がついていない監視カメラのように映るだけなんです。 なかなかおもしろいですよ。 あとあとになってくると、これでは動きにくいだろうとかいって、 コンタクトレンズを渡されるんですが・・ なんなのこの映画は!! コメディとして観ると非常に面白いのだけれども、 中半にシリアスに仲間とけんかをするのがかなりつまらなかった。 時間にして短い映画なんですがこのけんかのシーンかなり長い。 しかもプロレスのわざをかけて「いいかげんにメガネをかけろ!」 これはやはりコメディか?? と思えばまたまたシリアスにとわけがわからない。 内容も映像も悪くはないのですが・・J・カーペンターの作品これで2度目、 今回も眠気が襲ってきたのはどうしてだろうか?? 後半なんかメル・ギブソンの映画(1本も見たことがないけど)の、 リーサル・エポン?だっけ?あんな感じのノリになって、 これはアクションなのか、しかも黒人と白人のコンビだし・・ ノリについていけなかった。 確かに遊星からの物体Xと比べちゃかわいそうだけど・・ まあアイディアは大笑いできるので観てない方はそれなりに楽しめるかも。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-08-20 12:30:19)《改行有》

6.  世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す 《ネタバレ》 中からこちらでは宇宙人が現れるのですが、 よくあるヌメッとしたデザインではなくロボットのような感じでして、 その後殺して捕獲したところ外はダースベーダーのような作りで、 中は干からびた本体が出てきました・・ 冒頭からSF映画ではもう昔からのお約束のセリフが流れます。 これは他と違いうまかったです。 この物語のエピローグを語りながら主人公である博士に変わります。 博士もレコーダーに向かい語るのです。 レコーダーに録音された宇宙人のメッセージが後になってわかるのですが、 車を走らせるこれまたお約束の主役夫婦の車上を行き過ぎるUFO、 車すれすれに通り過ぎるさまは「未知との遭遇」 もちろんこちらのほうが元祖なのに怖くないので笑う・・ ふたつめによかったのが誘拐された博士の義父が脳に細工され、 地球人の行動が読まれてしまうところは斬新。 私が最近見たホラー映画のあるヒントに気づき、 お話にでもしようと思っていた脳のスクリーン。 いやぁ・・脳が停止するまでの5分の映像を映画の脚本にできないかと・・ 昔のアイデアはすごいなぁと感心。 よかったのはこのふたつだけなのです。 予告でわりと時間をさいてもろ(見せ場)のように建物に突撃するUFOたち、 お約束で世界各地にいるはずのUFOですが逃げ惑う群集はあらゆる言葉ですが、 アメリカ国内しかもある地域しか映りません。 電磁波のようなビームを人類は残された時間で発明し、 攻撃するUFOを落とすのでした。 あら、ユラユラ~ヨロッ・・グワシーン! と、次々に建物に突撃墜落するさまはレイハリーハウゼンの手作りならでは! しかし・・脚本がチャチで突っ込みどころ笑いどころ満載。 展開が都合よく速すぎて最後はリゾート地で海水浴はポカーン。 この美しい星はわれわれのものだ!・・みたいなセリフ(最初の声)が流れます(汗) たいていのSF古典はセリフで始まりセリフで終わるお約束は、 聖書ものの映画と同じですので神がかりだと言いたいのでしょう。 その点SWはセリフでは始まりますがあくまでも読ませるもので、そこがSWのお約束でいいです。 そしてやはり古典の王道を外していなかった「宇宙戦争」の勇気には拍手はあげたい。 [DVD(字幕)] 4点(2005-08-10 12:39:22)《改行有》

7.  セント・オブ・ウーマン/夢の香り 《ネタバレ》 アカデミーのノミネート常連アル・パチーノが、やっと手にしたオスカー像。 私は摩天楼のほうが、作品的には好きなんですが、 でも賞となるとやはりこちらでしょうか。 初オスカーということもあり満点をつけます! ほんとにほんとは・・「ゴッドファーザー」シリーズであげてほしかった。 たぶん運がなかったのでしょう。 そしてこの作品で贈らないといつって感じで。 日本語の副題に「夢の香り」とありますが、それが気になって・・ 「フォレストガンプ 一期一会」などはそのまま出会いと別れの感動として、 「グットウィルハンティング 旅立ち」これもそのまま受け取れますね。 副題で非常にわかりやすいと見ていたのですが・・ さて、「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」これはどうだろうか。 私は意外だと思ってしまった。題を知らずに夜中に見てたので。 盲目の元軍人が人生を自分を取り戻す感動のストーリーだと。 ラスト近くでは見事なスピーチまで披露します。 ところがあとで気づいた「夢の香り」・・ そうか!これは年をとっても女性を愛することを忘れない男の物語なのか・・ ということで、意外に思ったわけでした。 中半がグットウィルハンティングのような展開になるので、 パチーノが自分を取り戻そうとしてるそのあまりに激しい演技につられ、 わけのわからないのに泣いてしまいました。 そのうえに、盲人が道に飛び出すわ車を運転するわで、 とにかく勢いにつられ感動させられてしまった・・ すごい役者ですね。濃い演技はあまり好きじゃないんですが、 パチーノの場合は素からそんな感じに見えて、わざとらしく感じない。 ・・きっと普通でも熱いのではないかと思うくらい。 とにかく若いころから目が違ってた。取り付かれたような目。 盲人役は本当にぴったりでした。見ていて本当に盲人に見えるのです。 瞬きしないで黒目も動かさずに・・ 同情、共感、でもうっとうしいがんこ者。 見ていて暑苦しい、でも真剣で哀しい。なぜそこまですると。 それがわかったとき、一人の男として人間として存在していた。 こういう演技をされると、同情というある意味の差別意識が恥ずかしいです。 ふたつの目が見えるうちにこの作品を見られることをオススメします。 また落ち込んだときには、勇気ももらえますよ。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-04-03 01:49:37)(良:2票) 《改行有》

8.  セブン・イヤーズ・イン・チベット 壮大な作品です。 私としてはこのブラピは気に入っているのですが、 作品自体は苦手です。 すごく真面目で伝わっては来るものの、 これを映画化して果たして・・?と思ってしまいます。 終わったあと、固い映画を観たなあ~という印象しか残らない。 ブラピがまだ若すぎたということもあるけど、 重さもあまり伝わってこないなあ・・ 今ならどうかとも思うけど、やはりこのころでは 冒険家のパパ役は合ってないなあ。 どうしても、うわぁきれいな金髪の青年だと見てしまう。 まあ途中でえらく汚い登山家にはなるのだけど、 ドラマの展開が速く無理がありました。 親子の愛情より、男同士の友情の方がよく描けていましたが・・ [ビデオ(字幕)] 4点(2005-04-03 01:47:11)《改行有》

9.  セルピコ このセルピコはまた見る価値がある映画だと思います。 サスペンスですのでオチがわかるともう普通は見ないのですが、 人間不信になりそうなときこの映画を観るのもいいんじゃないかな。 正義感ゆえ迫害され、見てるほうも一緒に嫌な気分を味わいます。 しかしそれでもいいんじゃないか。 後味が悪かろうと怒りでどうしようもなくなってしまおうと、 同じ境遇に立ったときに人は共感し考えるものです。 それがどう思われようと間違いじゃないと。 決して傷をなめあう映画でもありませんから、 人間不信で癒される映画を観たいと逃げ道を探す人には不向きです。 同じルメットの作品の「12人の怒れる男」を、 この作品のあとに見ることもオススメかな。 正義は必ず報われるんじゃない、でも報われなくても残るものがあるはず。 そう見ていただければこの作品だけでも十分です。 いっとき社会派や重いのばかり見ていたんですが、 このての作品は本当にルメット監督はうまい。映画を観るというよりも、 役者の演技と脚本を楽しむようなもの。 パチーノのこういう初期の暗い目が生かされる演技が好きです。 後半ではあまりの展開に泣いてしまいましたよ。 同情とか哀れみではなくて、悔しくてね。 暗くて後味が悪い映画なのに、妙に勇気がわいてきたりするんです。 そこがこの映画の不思議な魅力です。 自分はなにをすべきか、何にこの気持ちをぶつけようと。 どうにもならない奇妙な正義感さえわいてくる。 こういうのが好きな私は真面目すぎて面白くないなぁ・・ もっと柔軟にならないとなんて、 またテリー・ギニアムやデビッド・フィンチャーに走るのですが(苦笑 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-03 01:45:41)《改行有》

10.  セブン 《ネタバレ》  この「セブン」はまるでニュース映像のようにリアルで、 じめじめしてて客観的で気持ち悪い。 脚本もよくできていて、カレンダーをめくるように事件がおき、 映画でありながら小説を読むような自己参加型の作品。 観客に想像させ気持ち悪がらせようとする努力は、 最後の方で出てくるサブリミナント?映像でもよくわかる。 私はどこか「羊たちの沈黙」にも似ていると思うんです。 犯人がわかっている。(途中からですがいきなり出てくる) 出てきてからがもっと恐ろしいことを思い出せば、こちらの方が上。 後味の悪い映画を作るのが好きなのですね。 私は「二十日鼠と人間」みたいなあのどんでん返しの場面より、 ブラピの去るときの表情が「狼たちの午後」のパチーノのようで、 もっともっといや~な後味になりました。 (これと対極なのが、L.A.コンフィンデンシャルのラスト) ちなみにまだ見ていない方(恐らく少ないでしょうが)のために。 この犯人役の俳優は、テロップに自分の名を出さないようにたのんだそう。 恐らく今までそんな役ばかりだったのですぐにわかると・・ そして、冒頭からいきなり出現する(手)は、犯人のものです。 古典的ですねぇ・・図書館のまばゆい照明の使い方も古典。 階段で出くわすブラピと新聞記者、この縦の映像もどこかで見たような・・ ヒッチコックやスピルバーグのホラーがかったサスペンス、 色は近未来SFの青黒い地下の色・・ それだけで終われば暗いだけなんですが、後半の抜けるような晴天、 上空からの映像に切り替わるところも素晴らしい。 最後にちょっと笑えるお話を・・・ アカデミー受賞おめでとう!モーガン・フリーマン、 あなたの怪しい目つきに私はこの作品で深読みして、 犯人!と思って見てしまった(ダーツのシーンが怖い) そしてこの作品を私が見終えたのが早朝。 なーんと(宅配)が来る予定の朝だったのだ・・ 箱を開けるのが怖かったのを今でも覚えており、 トラウマになってこの映画をそれ以来観ていない・・ [ビデオ(字幕)] 10点(2005-04-03 01:43:00)(良:2票) 《改行有》

11.  戦火の勇気 いわゆる「羅生門」ネタですが、最近で言うと「閉ざされた森」 メグ・ライアンはこういう映画は合わないのでは・・ ごく普通の女性だからまたいいのかもしれないんだけど、 どうなんだろうか??しかもまた、マット・ディモンだよ。 プライベートライアン役だったディモンは、 ライアンと同じようなおいしいトコどりの地味な役。 で、メグ・ライアンね。語呂合わせかと思ったって・・ 2点(2005-03-03 09:19:13)《改行有》

12.  世界中がアイ・ラヴ・ユー やっぱり合いませんでしたね・・ とにかくウッディ・アレンの映画は俳優がノーギャラででも 出演したいという、たいそうなモテようなんですが・・ 歌う踊るそして豪華な配役・・どこが不満か。 やはり合わないんです。映画らしいといえば映画らしいのですが、 どうもテンションが高くて劇を見ているようで恥ずかしくなる・・ 合う人は楽しめると思います。 2点(2005-02-25 07:08:35)《改行有》

13.  世界の涯てに(1996) 《ネタバレ》 あるサイトで評判だったので期待して見ました。 よかったです。思うに、今、日本で連ドラみたいな形で放映されても、 ブレイクすると思うくらい脚本がすばらしいです。 じわじわとくるし、サスペンスみたいな謎解きもあるし、世界がきれい。 このきれいすぎるところを、嘘っぽいとか見たらだめだけど・・ 限られた命の主人公の女性ケリーが、全然哀れとか狙ってるように見えない。 希望という形のないものを探すのですが、出くわす人らは希望のない人ばかり。 希望=生きがいなんだけど、その薄命の彼女が仕事以外に見つけたものは、 やはり形ある人間なんですね。形のない愛を持つ。 そのお相手が「世界の果て」の写真を見せるんだけど、 墓場と老人しか住まないという死の島。でもうつくしい。 回想シーンやわからないところもあるのですが、 この自分探しの謎解きが気になって見続けました。 その船員との恋は故郷へ彼が帰るということで、 恋は終わるかなと思いました。その前に出会ってたのが、 金城君演じる捜査屋です。船員を見送るまでは友達くらいの関係だったのに、 いなくなるとそばにいる人が大切で、特に時間も残っていない彼女にとっては と思います。が、病院に運ばれ心配する彼に目線を合わせない。 彼女は彼を捨てて船員の故郷に走る。それは、船員のほうを 選んだのではないということがわかるから、ラストが読めそうなんだけど、 それでも応援してしまうくらい恋がきれいな愛に変わっていた。 ・・ここからは書きませんが、泣けましたよ。ケリー・チャンの キリッとした顔は、死をも恐れない自分の意味を探す清さ強さ。 金城武はまだ若くて近所のお兄さんみたいだったけど、人のよい表情と 子犬のような目は、反則泣かせ系置き去り<神様、もうすこしだけ> を、思い出しました。あ、けどこっちの方が脚本は濃くないので。 ラストもよかった。コミカルで明るくて、泣き笑いができます。 それにしても哲学的な映画です。言葉がすごくよい。 この監督は脚本の才能がありますね。 バラ園のエピソードは現実主義だし、子供の絵(絵に顔がないのはわかるような) も、セラピーとかで使われてそうだし。金城がつく嘘の必然性も、すごくわかる。 ケチのつけようがない良い映画なんですが、わかりにくいところと 淡々と運んでいくところも気になったので・・8点(2004-09-28 07:26:21)《改行有》

14.  千と千尋の神隠し 《ネタバレ》 今頃見ました。この人のアニメシリーズは絵的に受け付けなかったのです。私はアニメはラスカル、ハイジ等のテレビファンでしたから。でも人物少し似てますね。千と千尋の世界は、昔はまったRPGアクションゲームがんばれ五右衛門(だったと思う)に、出てきた風景を思い出しました。飛んでるけど不思議に懐かしかったです。変な童心に帰れます。子どもはわかりにくい世界と思う。大人が見て子供のころ諭されたり聞かされた昔話の世界。大事なことと思います。おばあちゃんが語る世界みたいな。今の子供にはこの世界どうでしょうか?私は大人ですからわかりました。トンネルの向こうになくしたものが見えたような、郷愁とか切なさを感じました。カオナシは哲学的な取りようをされてる人や、不思議に哀しい存在にひかれましたが、中半のグロさは怖かった。ホラーと化しててファンタジーなぞ感じません。あの行動はなにか人間的で現実的なものすら感じます。向こうで評価されたのもわかる。これを無理やり最後にファンタジーとまとめてしまったのか、ハクと千尋の空飛ぶシーンあたりがディズニーになってるし。でもはじめて見た宮崎アニメとしては、良かったです。好きなキャラは釜じいとリン。後半名前忘れたけど、姉妹魔女?の姉のほうが語るあたりで泣けました。 正直どこかで感動できるのかと心配なホラーがかった御伽噺だったのですが、(自分の名前を大事にする)これが私に合いました。自分はどこから来て誰なのかという、普遍的で新しくない問いかけ(自分探し)が、この映画では名前というキーワードで、自分の存在もいとおしく思え過去を振り返り今に感謝できる。 日本的な(言霊)や、(神)の世界をおかしく描いてるのは、わかりやすく受け入れやすいと思う。海外で絶賛され、特にスピルバーグがカオナシのファンで映画を褒めていて、それなら日本人も見なきゃと思い見たわけです。東洋的で不思議な映画と言われるとおりでした。全体的に面白かったし不思議な気持ちでしかも泣けましたから。7点(2004-03-13 20:27:22)《改行有》

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