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1. せかいのおきく
《ネタバレ》 どんな職業にも、それを見ている女性がいる。
そんな阪本監督の祈りが感じられた。
江戸は上下水道の整備された街だった。
これは欧米と違うとこだったようだ。
上水は、川から水を引いて、井戸を作る。
下水は、糞尿を集めて、田畑の肥料にする人たちがいた。
そんな糞尿を集める人たちの物語だ。
もともと阪本監督は地味な素材を傑作にする名手である。
このような素材も、一本の映画に仕立ててる。
安政の大獄で弾圧を受けた父と、その娘。
そんな、世界に日本が拓かれようとしている時代の女性を黒木華が好演している。[DVD(邦画)] 7点(2024-04-28 22:35:52)《改行有》
2. 線は、僕を描く
《ネタバレ》 主人公の成長と、芸がそれに伴い、向上する映画は多い。
特に近年、成長後の芸を、観客に披露する映画も増えてきた。
絵で言えば「酔画仙」「燃ゆる女の肖像」などなど・・
こういう映画は、その国の文化の成熟を感じる。
何と言っても、江口洋介の描くライブドローイングのシーンが圧巻。
見事です。[DVD(邦画)] 7点(2023-04-09 19:28:28)《改行有》
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