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プロフィール
コメント数 2268
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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21.  ゾンビ自衛隊 《ネタバレ》  B級感満載の映像。安っぽい演出。緊張感の無い音楽。棒読みのセリフ。どれをとっても『ザ・B級』。キング・オブ・B級。いや、もうC級くらいかも。  ですがこの作品、おっと思わせるようなゴア描写や、迫真の演技があったりします。確かに、自衛隊の隊長の演技はそーとーひどい。けど主役を演じた渡瀬やメガネ君の演技はなかなか良かったと思います。  また、要所要所でジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』へのオマージュを感じるようなシーンもたくさん。ゾンビ作品への愛を感じます。  よってこの作品、安っぽいうえにハチャメチャながらも、いたって真剣に作られているので、妙に見応えのある作品になってます。  真っ二つにされる宇宙人。ぺらぺらしゃべる青年将校ゾンビとの一騎打ち。ラストのUFO大襲来に富士山の噴火と、確かに苦笑と失笑もたくさんある。だけどその一方で、クソB級と捨てきれない愛すべきB級ゾンビ映画に仕上がっているのは間違いありません。  最後に個人的な好みを言うと、『奥歯スイッチを入れてからの友里』はもう少し強くても良かったんじゃないかな。[DVD(邦画)] 6点(2017-12-04 01:45:05)(良:1票) 《改行有》

22.  ソウ ザ・ファイナル 3D 《ネタバレ》  『ソウ』シリーズは今までどの作品も高評価をつけていたのですが、最後の最後で期待を裏切られました。  今までのような精神的恐怖感はほとんどなく、あるのはただただスプラッタ映像ばかり。そこに『気持ち悪さ』はあっても、『痛さ』は感じません。  また、いつものように同時進行で起こるゲーム内外のストーリーがどちらもいまいち。前作の『人の命』を商売にしちゃう保険屋に比べ、今作のうそつき男はあまりにも小悪党。そんな人間まで的にかけちゃうなんて、ジグソウ一家、思っていたより器が小さい。  そしてホフマン側の、もう一つのストーリー。これが良くない。ジルは殺しちゃうし、いつの間にかゴードンが黒幕みたいになっているし。そもそもアマンダとは違うのです。、ゴードンはかなり悲惨な目にあっているわけです。足を犠牲にまでして、それでジグソウに加担するのであれば、それだけの説得力ある説明が必要だと思います。いつもだったらその辺の心理をじっくり見せてくれるのに、尺の関係か、説明は一切無し。『ゴードンは実は仲間でした。』その事実を見せるのみ。だったら最初からゴードンはただの復讐者として描いてくれたほうが良かったです。  また、なんだかんだ言っても『ゲーム』を主体に見ているファンにとっては、今作のようにゲームをしている人達が脇役感ばりばりだと、ソウの良さが半減です。  このシリーズのファンなだけに、ファイナルがこのクオリティというのは非常に残念。  これだったら前作のラストでジルがホフマンを処刑して完結しちゃったほうが、よほど後味が良かったです。[DVD(字幕)] 5点(2017-08-07 12:32:47)(良:1票) 《改行有》

23.  ソウ6 《ネタバレ》  今までのシリーズに負けず劣らずのショッキング映像でスタート。このシリーズのファンなら間違いなく満足できるレベルです。はっきり言って、6作目にきて、いまだ『痛さ』の形容がパワーダウンしないだけでも、非常に頑張っていると思います。  本編では、ジグソウならではのゲームが盛り沢山。今回のテーマは『命の選定』。悪質な保険会社にぴったりのテーマ。保険会社に煮え湯を飲まされた経験がある人ならば、むしろ爽快にすら感じるかもしれませんね。つまりは、今までの犠牲者と違い、同情の余地が極めて少ないのであります。  また、保険会社のウィリアムの回想シーンが非常にわかりやすくバックグラウンドを教えてくれるのが良い。  全滅パターンが多かったシリーズで、今作の『テーマ』と『ゲーム』の性質上、生存者が結構いるというのも大変興味深い。かなりテーマを反映したゲームとなっているのではないでしょうか。  そしていつもの『連続テレビドラマ』のパート。こちらはいつにも増して緊張感があって良かったですね。  生きていたペレーズ捜査官。追い詰められていくホフマン。これだけでも面白いのに、今作ではジル・タックの回想シーンがプラスされ、新たなる事実が次々と判明します。特に、アマンダに対する評価は、この作品を見ると180度変わること間違いありません。  相変わらず今までのシリーズを見ていることが大前提の作品ではありますが、それだけの価値があるクオリティに仕上がっています。  これだけの内容を90分にまとめきるのも何気に凄い。[DVD(字幕)] 8点(2017-07-23 04:05:49)《改行有》

24.  ゾンビーノ 《ネタバレ》  ブラックユーモアここに極まれりといった傑作。牧歌的な雰囲気。だけどいつも『死の匂い』を感じさせる日々。その生活に順応し、感覚がマヒしてしまっている人々。なにもかもが、日常的で、非日常的。こーゆーシュールな世界、大好きです。  『ゾーン』と呼ばれる地域と、フェンスで完全に区切られている安全な町。『進撃の巨人』のようなプロット。このゆるーい閉塞感がまた良いです。  ストーリーはティミー&ヘレン(人間)と、ファイド(ゾンビ)の心の交流がメイン。  だけどこの作品、『主観』と『音楽』を変えれば、かなり悲惨なホラー映画へと早変わり。  なぜならティミーは、自分の目的のために周りの人間を犠牲にしちゃう、とんでも野郎だから。  一番ひどいのは、『ゾンビ返却口』でのひとコマ。『連れて行かれたファイドに会いたい』という涙がでちゃうような目的のために、他人のゾンビを暴走させるという鬼畜ぶり。『ゾンビに人を襲わせて、お目当ての人に会いに行こう』、頭のネジのぶっとんだ作品。  こーゆーモラルの崩壊した作品は、好き嫌いが分かれるところでしょうが、僕は大好きです。  [DVD(字幕)] 8点(2017-07-09 16:58:15)(良:1票) 《改行有》

25.  ソウ5 《ネタバレ》  今作のゲームは『5人で力を合わせれば、軽微な損傷で助かる』というもの。これは『2』でも出てきたアイデア。こーゆーの好きですね。ジグソウのアドバイスに耳を貸さず、一人ずつ犠牲にしちゃうのも『2』に近いです。  また、もう一つの攻防戦。ホフマンVSストラム。こちらはホフマンの狙いが若干わかりづらくはあったものの、緊迫した雰囲気だけは伝わってきます。オチが良いです。ストラムの最後の選択。アドバイス通り、ガラスケースの中に自分が入っていれば助かったという真実。でもやっぱりそれを選ばないラストは好き。  不満点は最後の大仕掛け。インディ・ジョーンズじゃないんだからさ。もはや個人でできる仕掛けのレベルをはるかに超えている気がします。これはもうやりすぎ。  さて、相変わらず、前作までの内容が頭に入っていることを強制するこのシリーズ。  今作でも、今までの舞台裏が描かれるため、ファンには嬉しい一方で、一見さんは完全お断りの内容。  普段はこーゆーのは映画じゃねーっていうところなんですが、なんかこのシリーズは気になりません。おそらくここまで関連性が強いと、もはや連続ドラマとして見ているからかもしれません。  それにしても、今までのソウは結構平気だったのですが、今作のは、初めて『痛み』を感じましたね。特に冒頭の振り子。そして何といっても回転刃。あれはまいった。まじできついです。[DVD(字幕)] 8点(2017-07-07 13:59:10)(良:1票) 《改行有》

26.  ソウ4 《ネタバレ》  もはや単体で見ることは不可能なこの作品。前作までを見ていないとまるで意味がわからないでしょうね。  ただ個人的にこの作品の手法は嫌いではありません。映画としてはどうかと思いますけど。このシリーズに限って言うと、『その回を見ると、前作までの内容がより深くわかる』という構造が面白いです。それに加え、一応その回その回で決着を着けているので、文句はありません。オチも必ずあります。シリーズ4作目まできて、作品のクオリティが全然落ちない、最後まで緊張感が消えない、サスペンスホラーの良作だと思います。  今作はいつも通り、全然読めなかった部分が多いのですが、すぐに読めちゃった部分もあります。  まずは弁護士。この人が何らかの形でゲームに強制参加させられているというのには、すぐに気付きます。  そして、リッグ刑事が『助けることのへの執念を断ち切ることができるかどうか』が今作のテーマ。すなわち、それがラストのゲームクリアの条件になるというのは、今までのソウシリーズを見ていれば、わりとすぐにわかります。  ただ、冒頭の『ジグソウの体の中からテープ発見』、ここがラストシーンだったとは。これは読めなかったです。いわば、これは今までのシリーズにはなかった、登場人物ではなく、視聴者を騙すためだけのトリック。ずるいとは思いますが、心地よい『してやられた感』です。本編は『3』と同時進行だった。こいつはまいった。  『3』のクライマックスを同時進行で見せてくれるラストは素晴らしい。ストーリーは4作品の中で一番好きかもしれないです。  ただ、いつにも増してカット割が細かい。アップが多すぎ。どーゆー装置かわかりづらい。つまり、見せ方は4作品の中で最も不親切だとも思います。わざとわかりづらくして、それを難解さと錯覚させる、そんな手法はアンフェアです。正直ちょっと目が疲れて、頭痛がしてきたので、映像作品としはやや悪質かもしれないですね。[DVD(字幕)] 7点(2017-06-30 15:23:13)《改行有》

27.  ソウ3 《ネタバレ》 不思議なもんで、過激な描写はどのシーンも同じくらいなのに、頭蓋骨開けちゃうシーンはそんなにグロいと思いません。人を助けるための行為っていうのは、こんなにも印象を変えてしまうものでしょうか。ジグソウが痛がっていないというのも一因か。やはり『グロい』と感じるのは、視覚情報だけでなく、そこに『痛さ』や『恐怖』を想像させられるからだと改めて実感。  さて、『1』『2』『3』の中では一番好き。ジェフやケリーは子供を事故で失った悲しさから、家族関係が上手くいかなくなっているのだとしたら、そこをジグソウに責められるのはあまりにも無慈悲。もちろん、『生きている家族を大切に』っていうジグソウの言い分は正論だけど、命までかけさせられたらたまったものではない。ジェフやアマンダはゲームに参加させられなくても不幸だったのに、更にこんなゲームに参加させられてあまりに可哀想。そこが『1』や『2』と決定的に異なるポイント。二人に対する同情の気持ちが湧き上がる本作。大変理不尽で怒りが湧き上がりますが、もともとそういう主旨の映画。よくよく考えれば、理不尽であればあるほど映画としては正解なのでしょう。  『このゲームはアマンダ、君へのゲームなんだ。』という発想及びオチのつけ方は好き。ですが、『アマンダ、君の命は彼女(リン)が握っている。』って、それはつまり『リンを殺せば、ジェフから復讐されちゃうぜ』ってことを示唆しているのかい?でもジェフがアマンダを撃っちゃう保証はないですよね?このゲームの最も大事な部分がそんな不確定要素いっぱいでいーんでしょうか?うん、でもまあ赦ソウ。  3作品の中では最も過激な描写となった本作。ここまできちゃうともはや悪趣味。うん、でもまあ赦ソウ。  3作品の中で、最も画面がチカチカ。目が無駄に疲れる。うん、でもまあ赦ソウ。  ちなみにこれ、もう『1』『2』の内容知っていて当たり前の作品になってますね。まあシリーズものは1作目から順に見るのが良いんでしょうが、これはあくまで映画であり連続テレビドラマではありません。当たり前のように予備知識を観客に求めるっていうのは傲慢が過ぎやしませんかね。うん、でもまあ赦ソウ。そして8点。  どうです、これでゲームクリアじゃないですかね?[DVD(字幕)] 8点(2017-06-24 15:40:21)《改行有》

28.  ソウ2 《ネタバレ》  個人的な好みで言えば1作目より今作のほうが好き。どちらもミステリー要素があるのですが、今作のほうがわかりやすくてスッキリします。  前作で、ジョンに対し事務的に『死』の宣告をしたゴードン医師。それが許せなかったジグソウ。今作のゲームは、今までで最も簡単であり、最も皮肉に満ちています。たった一つの条件、『他者の生を大事にする』、これにさえ気付けば、難なくクリアできるというのが最大のポイント。  全員が力を合わせれば全員助かる『金庫のゲーム』。首の後ろの番号を、虹の色彩の順番に並べるだけで良い。もし『自分さえ助かればよい』という選択をするのであれば、個々人に用意されたゲームへのチャレンジへと移行します。今作の挑戦者が選んだのはこちらのゲーム。ですが、『他者の生を軽んじる選択』に対し用意された個々人へのゲームは、そのほとんどがクリア不能のデスゲームなわけです。  マシューズ刑事にしても、狙われた理由はおそらく他者の人生を踏みにじったからでしょう。そこでジグソウは最後のチャンスを与えることにします。マシューズ刑事が目の前に座る末期癌患者の『生』を尊重するだけでクリアできる、究極の心理ゲーム。この期に及んでもし『自分』と『自分の息子』のことしか考えず、他者の生を軽んじるのであれば、即ゲームオーバー。  結果、マシューズ刑事はこのゲームに失敗。瀕死のジグソウが言い渡す『ゲームオーバー』は自分ではなく、マシューズ刑事に向けてのもの。言葉通りの意味なわけです。  今作でのゲームは『心理トリック』がメイン。物理的なトリックはほとんど引っ掛け問題。その単純な構図がゆえに、鑑賞中の『面白さ』と答え合わせの『衝撃』を共存することができたのかもしれません。  それにしても、『もしかして脱出できるのか。』とやっとたどりついた先が、前作のゲームのステージだったときの絶望感といったら、言葉にできないくらい素晴らしいですね。  末期癌患者最大の生命力をほこるタフネス・ガイ、ジグソウ。悪のカリスマ。ポストレクター。  これからもお元気で。命を軽んじるものたちを正しい道へと導いてください。[DVD(字幕)] 8点(2017-06-18 14:24:10)(良:2票) 《改行有》

29.  ソウ 《ネタバレ》  前半かったるくて、中盤少し面白くなってきて、後半俄然盛り上がるソリッドシチュエーションスリラー。  こーゆー閉鎖的な空間でのホラーって、低予算でハイリターンとれそうだから、いいですね。  見る前は、『追い詰められた人間の狂気』、そういうものを見れると思っていました。ですが蓋を開けてみると、意外と普通。それもそのはず。雰囲気、プロットは『ホラー』であり『サスペンス』なんでしょうが、どうもこの作品、『ミステリー』の要素が大分強いと気付きます。ですから登場人物はいたってまとも。アダムもローレンスも人道的で理性的。そして常識人。シチュエーションはパンチが効いていますが、ストーリーはかなり正統派のミステリー作品で、手堅く作ってある印象です。予想とは違った種類の面白さでした。  ですから、恐怖感よりむしろ、あまりにも汚い空間への嫌悪感が先にきます。  私は、グロ耐性はあるのですが不潔耐性は全然ない。バスタブ、トイレ、何もかもが汚すぎ。ノーマルな自分でさえ引くくらいですから、潔癖症の人はマジで見ないほうが良いでしょう。『何が出るかな、何がでるかな』で、トイレに手ーつっこむんじゃねーって、もうほんと勘弁してほしい。  それにしても最後のオチは全然予想できなかったので素直にびっくり。それに他の方の解説レビューを読んでて『アダムが一部共犯説』という意見を見て、二重にびっくり。『あーそーゆーことかー。』と思いはするものの、何だろう、真相がわかったときの『すっきり感』がいまいちしない。考えてみるに、私にとってこのストーリーがたいして面白くないからだと思います。  だって、『ジグソーの、死ぬまでにしたい10のこと』に、つきあわされただけですもんねぇ・・・。[DVD(字幕)] 7点(2017-06-08 10:23:55)(良:2票) 《改行有》

30.  ソードフィッシュ 《ネタバレ》  非常にインパクトのある作品ですね。人の注意・関心を引きつけるのが上手いと思います。  世界中で映像が氾濫し、その結果『人の集中力の継続時間』が極端に短くなったらしい昨今、エンターテイメント作品においては冒頭10分以内で見せ場が1つは必要でしょうから、製作サイドも大変です。  今作は10分~15分以内に、『ハラハラドキドキ』『お色気セクシー』を定期的にはさむことで、『なんか面白い』と観客に錯覚を起こさせることに成功しています。ですので、ストーリー自体はそんなに面白いものではございません。見せ場の使い方が上手いということでしょう。  冒頭では『人間地雷』。序盤の『60秒ハッキングテスト』。『もう一人のハッカーの暗殺』。『ハルベリーのプチサプライズ』。  『いったい何の意味が?』というシーン、エピソードが、私達観客の意識をひきつけておくための『餌』だとしたら、その説明もつきそうです。  終盤からクライマックスにかけてはストーリーも面白く、作品全体のプロットが見えてきます。  スタンリーはガブリエルとジンジャーが大金もってまんまと逃げおおせたのを、それ以上は追求しません。『たいしたやつだ。』の一言には、ガブリエルを人として絶対に許すことはないが、人として認めることはできるという意思が見てとれます。  実際に、ガブリエルは潤沢な資金を手にし、次々とテロリストを始末していきます。  悪の華、アンチヒーローの誕生です。  もちろん、ガブリエルによって、罪の無い人が無残な殺され方をした事実は消せません。ですがそれを言い出せば戦争だって同じですからね。  理屈ではガブリエルの合理性を認めながらも、人としての良心、道徳を重んじるスタンリーは、ガブリエルに賛同することはないわけです。二人はさながら『曹操』と『劉備』のような関係ですね。  この作品に難があるとすれば中盤。  今何が起きていて、誰が何をしようとしているのか、テンポを重視したため説明不足すぎる箇所が、中盤に集中しています。  特に背信議員によって派遣されたヒットマングループの車襲撃シーン。スタンリーがジンジャーを問い詰めるシーンなどは、一瞬なぜそうなったのかわかりません。しばらく様子を見て、あるいは結果を見て、『あー、そうゆうことか。』と結局は答えが提示されるから良いんですけどね。スピード感を重視し過ぎると、説明不足を招き、臨場感を損ない、中だるみさえ引き起こしかねない、と感じます。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-11-19 11:55:32)(良:1票) 《改行有》

31.  ソルジャー(1998) 《ネタバレ》  今作の評価が全体的に低いのは、鑑賞前の期待値の高さにあると思います。名の知れた俳優、スタッフ、監督、脚本、それに多額の制作費の知識が事前にあれば、否応なしに期待も高まるというものです。だとすれば、今作を観たときにがっかりしちゃう人の気持ちもわからんでもないです。  私は何も知らずに観ました。知っていたのはカートラッセルだけ。何も知らずに観ると、純粋にクオリティ高めのB級作品として楽しめます。それに今作の映像、世界観が何と言っても好きです。好きなものは好きだからしょうがない。理屈じゃないんです。  砂嵐が来る瞬間の映像は迫力満点で◎。廃棄船がごみを投棄する映像もスケールの大きさを感じさせて◎。その割りに本筋のストーリーに関する映像は、意外と安っぽくこじんまりとしすぎちゃったのは、もったいなかったかもしれません。これは『インディペンデンスデイ』のときにも感じた感想です。そもそも舞台を最初から狭い範囲に限定し過ぎちゃったのが、一番の原因かもしれないですね。  否定的な意見の多いパワーバランス、強さのインフレについては、個人的にはアリです。訓練ではニュータイプが圧倒していたのに、実戦ではベテランのトッドが巧みな戦術でニュータイプを一網打尽にしていくのは、はっきり言って気分爽快です。これぐらい強すぎちゃって全然OKです。本物のソルジャーの真価は、訓練ではなく実戦でこそ発揮されるのだ(笑)[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-05-03 07:46:31)《改行有》

32.  双生児 《ネタバレ》  冒頭の蛆虫くん。眉毛の無い人々。映画全体に得体のしれない存在感とわけのわからん迫力があります。ミステリー?ホラー?この謎めいた雰囲気が良いですね。ただ、ミステリーの要素は思ったより浅いものでした。ホラーの雰囲気も、ネタバレしちゃった後は影を潜めちゃいますね。で、中盤からはどちらかというと人情ドラマ&サスペンスにシフトしていき、答え合わせを見ているよーな感じです。この頃になると、眉無しにもすっかり慣れてしまいます。  ちょっと期待感を煽る前半の演出に比べると、真相そのものは、そんなにたいしたことないなーというのが率直な感想です。どちらかというと映像、美術、音楽、そして役者さんの演技力を楽しむよーな映画だと思います。ただ、一般に言われているようなカルトな要素はそれほどには感じませんでしたけどね。わりと誰でも見られるんじゃないでしょーか。普通に楽しめますよ。  ラストだけよく意味がわからないんですよね。解説がほしーなー。[DVD(邦画)] 6点(2014-01-03 01:18:39)《改行有》

33.  訴訟 《ネタバレ》  ジーン・ハックマンは言わずもがな、娘の女弁護士さんの「何かに気付いた時」の間の取り方と表情の作り方の演技がすばらしく、またそのシーンで挿入される音楽が完璧にマッチしていて、作品全体にただならぬ緊張感をもたらしていました。この空気感最高です。  裁判で扱っているテーマも非常に興味深いものでした。マイケル・サンデルの「ハーバード白熱教室」で、車の企業が実際に欠陥車の回収費用と、欠陥車による事故死の賠償金の合計費用を天秤にかける具体例が紹介されていたので、この映画で全く同じ内容が出てきて驚きです。正直活字で読むだけよりも、この映画の1シーンで説明されたときのほうが衝撃が大きかった。  親子のドラマとして、法廷ドラマとして、非常に面白い作品であると同時に、観る人を選ばない万人向けの作品だと思いました。  ラスト、3千万ドルでもなく、5千万ドルでもなく、1億ドルなら良いんかい!というところだけ納得いきませんでした。[DVD(字幕)] 9点(2013-04-26 17:12:18)《改行有》

34.  ゾンビハンター2022 《ネタバレ》  時は近未来。文明が発達した大都市に、大量発生したゾンビ達。  そのゾンビたちをハントする通称「ゾンビハンター」  歴戦の勇者たちのレーザー銃がゾンビを貫く!  ・・・・・・・みたいな映画を勝手に、そう勝手に想像していた私が何もかも悪いのです。  まさか、まさかあんな何もない原っぱをひたすら駆け回るだけとは。  ってゆーか、このタイトルをつけてパッケージの扉絵を決めた人、絶対この映画見ていないでしょう!  もし見ていて、何もかも分かった上でこのタイトルをつけてこの扉絵にしたとしたら、・・・それはもうすごいとしか言いようがないですね。  僕のような凡人には理解できないすばらしいセンスです。 [DVD(字幕)] 2点(2012-05-22 00:55:50)(良:1票) 《改行有》

35.  ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり 《ネタバレ》  モラルと品性かなぐり捨ててますね。  なんか小学生の頃に、この首を持ち歩いている人を見たことがある・・・もしかしてこの映画見た事あったのだろうか。  なんにせよ、ゾンビものではありますし、それなりに面白いのですが、この映画を見て気付きました。  きっとゾンビ映画に惹きつけられるのは、そこにサバイバル要素があるからですね。何かから逃げる、脱出する、生き延びる。そこにスリルと感動があります。  この映画はそのタイプではないので、いまいち熱くなれませんでした。でも面白いですよ。普通に。下品ですけど。[DVD(字幕)] 7点(2012-04-13 03:45:14)《改行有》

36.  ゾンゲリア 《ネタバレ》  おもしろいじゃないですか!  点数が低かったので期待していなかったのですが、予想以上に楽しめました。メインストーリーはミステリーで展開しながら、サブストーリーのように犠牲者のエピソードを入れていく。これは面白いです。  ラストのオチも良かったです。まあ似たようなオチの映画は結構作られているので、途中で「もしかして」とは思っちゃいましたが、もしかしましたね。[DVD(字幕)] 8点(2012-03-18 01:52:39)《改行有》

37.  ゾンビ/ディレクターズカット完全版 《ネタバレ》  ゾンビってせつないです。見ていてノスタルジーを感じます。  序盤、テレビ局の場面の後、人間同士の打ち合いで物語がスタート。片足の神父が、「人間が殺し合いをやめない限りあいつらは増え続ける」と言ったせりふを聞いて、この映画はただの娯楽映画ではなく、反戦のメッセージがあるのだろうかと考えてしまいました。  ショッピングモールで、人間として料理を彼女と楽しんでいたスティーブンも、終盤ゾンビの仲間入りをしてしまい、「ああ、ここにいるゾンビたちも元々は人としての幸せな生活を営んでいたんだ・・・」と、余計なことにまで思いをはせてしまいました。  暴走族、まじうざかったー。  音楽はとても良かった。  日常のショッピング・モールって感じの音楽が切なさと絶望感をひきたてています。[DVD(字幕)] 8点(2012-03-11 01:42:39)《改行有》

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