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1. ソウ2
《ネタバレ》 「1」を見た後で続編が出ると思った人が、どれ程居ただろう?
それほど緻密な脚本と「トンデモ」な結末の前作を引き継ぐのは、並大抵ではない。
しかし新しいステージは用意され、しかも正統なる続編としてリリースされた。
結論として「充分健闘した」と言える内容の出来栄えだったと思うし、
僅か一年で仕上げたのは上出来。思わず来年も期待してしまう程だ。
私は「1」を見たとき「日本のバトル・ロワイヤルみたいだな」と思った。
「2」は人数が増えた分、その点が特に強調された様に思う。
確かに「1」と違って、脚本としての映画的説得力には欠けるきらいは拭えない。
登場人物が増えた事も有り、全ての行動に説得力が無いのも感じられる。
しかしジグソウの主張は不変で「彼の言うとおりにすれば答えは出る」のは相変わらず。
其々のゲームには少なからず答えが用意されているのも相変わらずで、
続編としてのセオリーは出演者も含めて保たれているのは、ファンには嬉しい。
映画館で物語のラスト近くで「あの場所」が出てきた時に「ォッー」と歓声があがった。
そして「1」のラスト後を暗示するシーンを見るゆとりも無く、本編の結末が明かされる。
前作よりも脚本は少し雑だが充分に面白い。あの傑作の続編でここまでやれれば合格です。
このジャンルの作品として、初めて続編としての水準をクリアした事を素直に褒めたい。[映画館(字幕)] 7点(2005-11-11 02:02:36)(良:1票) 《改行有》
2. ソウ
《ネタバレ》 パブリシティではB級を感じさせたが、作品は安っぽさを感じないバツグンの面白さ。
低予算と言っても、ケーリー・エルウェスやダニー・グローバーが出演している訳で
彼らも作品のレベルが脚本を読んで理解出来たからこそ、の汚れ役だったのだろう。
残酷描写も多いがスプラッターの様に血を直接見せるわけではなく、
音楽やカメラワークで見ている者の想像力に委ねている演出は素晴らしいと思う。
犯人の語るメッセージも映画としては珍しく、只の屁理屈に聞こえない点も新鮮だ。
今作は極限状態に置かれた人間の描写に終始している、故に安全な環境の「最前列」で
見ている観客が「ここで、その行動はおかしい」などと野暮な事を言っては、
この作品は楽しめない。「外科医が目の前の死体に不審を抱かないのはおかしい」等と
思う貴方は、自分が同じ状況だったら果たしてそう思うだろうか?私なら無理だと思う。
アダムはともかく、Dr.ゴードンは私の見る限り「アレ」も含めてベストな行動だと思う。
日本語字幕の問題も有るが、劇中の脚本は非常に緻密に作られているので、
英語が少しでも分る方なら、より楽しめたのでないかと思う。
(例:タイトルのSAWがなぜ、The SAW では無いのかなど)
見ている間に「?」と思う事は、劇中でほとんど説明されていますが1度見ただけでは
無理かもしれません。それぐらい脚本は近年に無く良く出来ていると思う。
目立ちませんが音楽や音響効果も中々だった。DVDが楽しみだ。
こんな映画と出会えるのだから映画ファンはやめられない、と言った感じの作品でした。[映画館(字幕)] 9点(2005-01-10 01:44:42)《改行有》
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