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1. ソウ
《ネタバレ》 こういう映画を語るときには、文学的な評価をしてはいけないと思う。登場人物の深みとか、動機とか、気にしてはいけない。エラリー・クイーンのミステリのような、作者と客との知恵比べが肝であると思う。勝負の結果は私の完敗でした。登場人物の少なさゆえ、あからさまに怪しい人物にすぐ気づいてしまうけど、途中のあるシーンで効果的に使われて疑惑が昇華されてしまう。これが最大の引っ掛けであると思う。いわゆるミスディレクションというもので、まんまとしてやられた。伏線の張り方もそれなりにやっているとは思うし、展開もスピーディーで飽きずに見られました。一つ野暮な疑問を言うと、犯人が悪趣味なゲームに使った道具の数々ですが、ほとんど全てが年季の入った古臭いもので、そこらには売ってないような非日常品。それらの証拠品を全て現場に置きっぱなしにしてあるわけですから、骨董屋などの入手ルートから足が付くんじゃないかと思いました。[DVD(字幕)] 8点(2006-04-30 23:50:57)
2. ゾンビ/ディレクターズカット完全版
かなり衝撃を受けた。緑の草原に抜けるような青い空。そこにヨロヨロとゾンビが歩いてくる。何てシュールで爽やか。通常のホラーのパターンといえば、主役たちが逃げ惑い、見つかったら悲鳴をあげてダッシュというのが王道。しかしこれはゾンビの動きが遅く、腕力も普通ということで、何とかなるんじゃないか、という妙な距離感。怖いことは怖いんですが、化け物の怖さではなく話が通じない一途さに対する怖さ。ゾンビたちは何も変わってないのに人間側が勝手にバタバタしてひどい目にあっていくという皮肉な視線、ホラーにおける怪物を突き放して社会的に見る視線が何とも言えずクールでかっこいい。10点(2004-04-13 01:55:19)
3. 卒業(1967)
《ネタバレ》 物語の主になる男女がろくでなしってのが最高。有名なラストシーン後のバスの中で、笑顔から何とも言えない複雑な表情に変わっていくところが秀逸。二人が自分の足で走っていくのではなく、好きなところでは降りられないバスに乗るのが何とも暗示的。9点(2004-04-07 17:36:53)(良:1票)
4. ソードフィッシュ
《ネタバレ》 オープニングとスピード感がとてもいい。人物がとても浅く書かれているのが気になるけど、そういうタイプの監督じゃないのかなと納得できる。終盤の、ビルに突っ込んだ時にコーヒーカップを落とすシーンが反則気味の伏線かというのは、読みすぎか。7点(2004-02-23 03:28:35)
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4 | 15 | 5.81% |
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6 | 19 | 7.36% |
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7 | 43 | 16.67% |
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10 | 31 | 12.02% |
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