みんなのシネマレビュー |
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21. 有頂天時代 狡っ辛いポップへの拒否反応と、強引なストーリー運びに白けてしまいます。華麗なダンスのお陰でリタイアは免れました。[DVD(字幕)] 6点(2021-03-04 16:30:58) 22. 海を飛ぶ夢 《ネタバレ》 ラモンの一言一言から滲み出る聡明さに唸らされます。そんな彼だからこそマヌエラを始めとする家族に感謝の気持ちを一言も残さない事に許せないというか幻滅です。車を見送るマヌエラの万感こもった姿に泣けてしまいました。35歳というのが信じ難いハビエル・バルデム円熟の演技に+5点。[DVD(字幕)] 7点(2020-10-16 01:18:05)(良:1票) 23. 宇宙戦争(1953) 《ネタバレ》 原作未読、初見。映像は1953年製にしては良く出来ていると思います。ストーリーも見応えありました。自分の世界が滅びそうだから他の世界を侵略する。問答無用で攻撃して破壊の限りを尽くす。今にも当てはまるもので結構な恐怖でありました。懸命に対抗する科学者達を襲う暴徒群衆も然りです。核攻撃も効かない(お粗末な描写に失笑)相手が滅んだのがウイルスというのに呆気にとられると共に最狂兵器はやはり生物化学兵器なのかと考えさせられました。[インターネット(字幕)] 6点(2020-08-03 14:20:45)(良:1票) 24. ヴィナスの接吻 「見知らぬ乗客」で強烈な印象を残したロバート・ウォーカー出演、相手役がエヴァ・ガードナーと言う事で鑑賞。思ったのとは180度異なるライトなロマンティックコメディ。二人のナチュラルな姿は魅力的で他の2組のカップルを圧倒しておりました。最初から最後まで微笑んで鑑賞できた良作です。余談ながら、妻ジェニファー・ジョーンズがデヴィッド・O・セルズニックとの不倫に走った事により身も心もズタズタになったロバート・ウォーカーが32歳で非業の最期を遂げたというのが非常に残念であり、裏切り者どもに怒りがつのるところです。[DVD(字幕)] 7点(2020-06-25 01:27:01) 25. 裏窓(1954) 《ネタバレ》 初見。ドリフの舞台セットのような、昔絵本で見たアリの巣の断面のような、お向かいのアパート。スルーすべきでしょうが、開けっぴろげにも程があるのに萎えてしまいます。分かりやすい展開に、これはミスリードで意外なオチが待っている、何と言ってもヒッチコックの名作との呼び声高いのだから、画面に集中していましたが。「え、何ですか? この結末は?」「♪ 真っ逆さ~ま~に~(略)♪ 」薄っぺらい人物像と併せて、策士策に溺れると言うべき作品でガックリです。画面に華をもたらすグレース・ケリーに+1点。[DVD(字幕)] 4点(2020-05-19 14:26:06) 26. WANTED/ウォンテッド(1986) 《ネタバレ》 レンタルした理由が思い出せず(泣)お目当てもない本作でしたが、これが掘り出し物(嬉) 報奨金稼ぎがCIAの元同僚の依頼を受けてテロリストと対決する。期限内に逮捕出来れば25万㌦、生け捕りでボーナス5万㌦ 理詰めな展開に目が離せず、賞金稼ぎのアウトローぶり、テロリストの極悪ぶりを好演するルトガー・ハウアー&ジーン・シモンズ(驚)に惹き込まれます。 賞金稼ぎのアジトや船での暮らしぶりが男のロマン(死語?)を感じるもので、男性諸氏なら尚更ではないかと。 周りを固めるキャラクターも無駄な人物は居らず作品を盛り上げていました。 勝敗は想定内でしたが、「ボーナスが何だ」に痺れまくりでリプレイタイム。 先頃亡くなられたという(驚・合掌)ルトガー・ハウアーの魅力が発揮されていた良作。 ニューワールド・ピクチャーズの設立がロジャー・コーマンによる事に一番ビックリしています。[DVD(字幕)] 8点(2019-09-19 14:00:01)《改行有》 27. 裏街 《ネタバレ》 テレサ・テンの唄の世界が浮かぶメロドラマ。腐れ縁を断ち切れずに日陰者として生きるレイのラストシーンでの「あの時乗船出来ていたなら」に、人生は「たられば」の連続なのだと思わされます。身勝手なウォルターの最期は天罰とも言えますが、あの姿に、シャルル・ボワイエ自身の睡眠薬自殺が重なってリプレイ出来ませんでした。[DVD(字幕)] 9点(2019-09-02 15:57:22) 28. ウェディング・バトル アウトな男たち 《ネタバレ》 客寄目的が客離れを招いているかのような邦題のお粗末さに失笑。 愛娘がよりにもよってこんな奴と付き合ってる父親の狼狽ぶりをブライアン・クランストンが好演。こんな奴を演ずるジェームズ・フランコの憎めないキャラに好感。弟役のグリフィン・グラックがなかなかの美少年でなかなかの芸達者で印象的。イーロン・マスク登場にビックリ。長くてダレたけれどそこそこ楽しませてもらった物語メデタシメデタシで終るのだろうと思った矢先に登場したポール・スタンレー&ジーン・シモンズに、ご本人なのだろうか! いつぞやの『オールスター爆笑ものまね紅白歌合戦!!』でのシンディ・ローパー登場シーンと同じく大興奮。+2点[DVD(字幕)] 7点(2019-07-09 01:27:25)(良:1票) 《改行有》 29. ウィル・ペニー 《ネタバレ》 藤沢小説のようなたそがれカウボーイを見事に演じきっているチャールトン・ヘストン。こんな演技が出来るのに心底仰天。 いしだあゆみが思い浮かんだジョーン・ハケットを愛していながらの 「too late」 「遅すぎるという事は無い」考えの私に突き刺さった堪らないシーンでありました。 ドナルド・プレザンスが西部劇に出演でしかも長髪(初見!)彼の息子役がブルース・ダーン 物凄いキャスティングで存在感はありまくりですが、エキセントリックぶりの空回り感が惜しい。 主役二人の名場面に乱入してきた時には怒り心頭「何で今やねん、引っ込んでろ!」 味わい深い西部劇。名作です。[DVD(字幕)] 8点(2019-04-21 21:05:45)《改行有》 30. 運命の饗宴 《ネタバレ》 一着の夜会服をめぐり袖を通す各人の運命を描く6つの連作ドラマ。シャルル・ボワイエとエドワード・G・ロビンソン共演に小躍りする思いだった当てが外れたものの魅力全開の両者を堪能出来ました。 1話:舞台役者と不倫相手の人妻とその亭主(トーマス・ミッチェルの怪演が光る)三人の対決に息が詰まりっ放し。ボワイエの気品に満ち溢れ且つ自信に満ち溢れる台詞回しにウットリと。 2話:苦手なヘンリー・フォンダによるラブコメに拍子抜けで淡々と眺める。 3話:落語の人情噺の作風で聴衆が夜会服を脱いでゆくシーンに胸熱。 4話:大学同窓会に出席したルンペンに落ちぶれた弁護士の人生ドラマ。圧巻。子供達に「気が多い」と言われる敬愛する方々の中で東の横綱はエドワード・G・ロビンソンだと実感しました。人間が持つ感情一つ一つを迫真の演技で見せてくれるその表情に感無量。ラストショットに胸激熱に。 5話・6話:4話が強烈過ぎて蛇足に思えました。再見すれば考えが変わるかもしれません。[DVD(字幕)] 8点(2019-03-18 14:19:19)《改行有》 31. ウイスキーと2人の花嫁 船もろとも海の藻屑となるのなら頂戴しちゃえ。島民の行為は目くじらたてる程でもありませんが必死で隠す姿に浅ましさを感じてしまいました。喜怒哀楽の感情が湧かなかった作品。[DVD(字幕)] 4点(2018-11-25 23:04:27) 32. 浮き雲(1996) 《ネタバレ》 失業した夫婦それぞれの求職過程でドツボにはまってゆく姿が身につまされる。二人と違ったのは戦力外通告を受けた事と一人であった事。ホッとした結末に、自分を憐れむ事無く山あり谷ありの毎日を過ごせば良いと思わされる。 余談ながら、カウリスマキ作品には接客という概念がないのかと常々感じるところで、本作でも他作よりほんの少しましと言う程度。こちらでは自動販売機でもお愛想を言ってくれるのに。[DVD(字幕)] 6点(2018-10-31 14:15:01)《改行有》 33. うたかたの戀(1936) 喋って動くフランス人形のようなダニエル・ダリュー(当時18歳)の美しさが全ての作品。物語はノブレス・オブリージュのノの字もないルドルフの情けない言動に白けっぱなし。「しっかりせんかい!」名匠リトヴァク監督もう少し演出のしようがなかったか。暗殺説等事件の真相は謎のままという史実に救われる。[DVD(字幕)] 5点(2018-09-26 15:31:00) 34. 牛泥棒 《ネタバレ》 苦手なヘンリー・フォンダの抑揚のない芝居で物語ものっぺりとして惹き込まれない。人が我は正義なりという感情だけで人を裁く浅はかな思い上がりを、処刑賛成者は勿論のこと、妻に宛てた遺書を勝手に読み上げる行為からも感じた。遺書の内容は妻に宛てるものでなく監督の主張であり、観て解る事をあらためて言葉にする演出に白ける。過ちに対する罰を受けることのないご都合主義の結末にも萎える。お目当てだったダナ・アンドリュースも見どころが無い。尺が短かったのがせめてもの救い。[DVD(字幕)] 4点(2018-06-30 20:27:08) 35. ウォーターシップダウンのうさぎたち 原作未読。野ウサギ達のサバイバル物語。水彩画のような風景とアート・ガーファンクルの澄んだ歌声が幻想的。一方で、ジョン・ハートを始めとする名優達の誇張の無い語り口で描かれる世界観は、弱肉強食、環境破壊、果ては全体主義までシビアであり小学生にはとてもじゃないが見せられない強烈さ。生き抜く事を考えさせられた余韻の残る秀作。[DVD(字幕)] 7点(2018-05-09 13:46:25) 36. Vフォー・ヴェンデッタ 《ネタバレ》 お目当てジョン・ハートの死に様は鬼畜独裁者の情けなさを見事に表す名人芸でありました。理念は死なないと立ち向かうのも独裁者を生み出すのも個人の意思なのだと思わされます。スティーブン・レイ演ずる警視がもう少し体を張って欲しかったところです。Vの無表情の仮面が表す喜怒哀楽が印象深く一度も取らなかった演出は正解でしょう。議事堂爆破は復讐を超えたテロにしか見えません。実際に起きた火薬陰謀事件の元を辿ればヘンリー8世の離婚問題に行き着くのに驚きで、トーマス・モアのあの映画をまたぞろ観たくなりました。[DVD(字幕)] 7点(2018-04-08 00:42:07) 37. 歌行燈(1960) お袖と喜多八の裏山での稽古の幻想的な美しさに美術の方々の気迫を感じます。能に何の造詣もないので解り辛いのですが、結末に見るように芸道の厳しさよりメロドラマに重きをおいた作品に感慨も今一つ。山本富士子の固い演技にも引いてしまいました。[DVD(邦画)] 6点(2018-03-19 09:37:59) 38. 失はれた地平線 飛行機が雪山に不時着する迄は手に汗握りましたが、そこから先はなんともはや、脱力感で一杯でした。「足るを知る」考え方は一理ありますが、競争のない世の中は廃れ滅びると思います。静止画像のシーンは驚きましたが、関係者の方々の尽力に敬意を表します。[DVD(字幕)] 7点(2018-03-10 22:30:14) 39. ヴェラクルス 登場人物全てが企んでいる感が満載。悪に徹しきれないゲイリー・クーパーの引き立て役である迷い無き悪のバート・ランカスターが白い歯と同様に輝いておりました。肩のこらない西部劇を大いに楽しめました。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2017-12-31 01:19:48) 40. ウルフ 《ネタバレ》 中学高校時代に夢中になったジャック・ニコルソン(本作57歳)とここ3ヶ月注目しているクリストファー・プラマー(同65歳)が同じ画面に映っている。嗚呼、夢みたい。 オトコマエにクラクラっとなったのはプラマー。 語り口や表情から発せられる色気に今でもウットリさせられたのはニコルソン。 先祖は狼なのかと思わされる獣人模様(遠吠えはやりすぎだけど)はプラマーには逆立ちしても出来ない。 役者が一枚上手のニコルソンを再認識させられました。 妻を寝取られ、役職を追い落とされたウィルが狼の活力を得て奪い返す。 挙句の果てに狼男同士の殺し合いとなる。(ここまで出来るのはニコルソンをおいて他に無し) その猛々しさは、スーツを着てネクタイ締めているヒトも「ダーウィンが来た」の弱肉強食世界同様に戦わなきゃならんのを示しているように感じました。 ヒトは優しくなければ生きていく資格がないというのは青臭い台詞なのだろうか。 満月を見上げて考えてみようか。[インターネット(字幕)] 8点(2017-08-23 13:31:39)《改行有》
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