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1. 竹取物語(1987)
この作品、DVDになったんだなぁ。なんとなく、感無量。初めて劇場で見た時は、おや? おやおや? おやおやおや? って感じだったような気がするけど(何しろ、スターウォーズや未知との遭遇があったし)、DVDで改めてみると、やはり市川監督の実験的な作品のひとつで、しかも、それなりに纏まってたのね、と思った。改めて見ると、あの当時の邦画としては、わりと出色ではない? 正直に言えば、近年の「陰陽師」より、ある意味、クオリティ高いじゃないと、思ってしまったよ。それは勿論、市川作品の常連の役者の確かさもあるのだろうけど、これは実験的な映画と割り切って作った監督の力量の賜物なんだろうなぁと、思う。俯瞰して撮る平安京、その、歴史的には古代都市にあたる都に飛来するUFOのシュールさ。「これは、八世紀の物語である」。これは、日本最古のSF小説である。日本は、こんな時代から、異文化交流というものを身近に感じていたのである。それにしても、三船敏郎って、もしかして下手? とも思ってしまった。最後に、ちゃんと明野の目が治ったのが、嬉しかった。9点(2004-07-14 23:57:46)(良:1票)
2. タイタニック(1997)
公開された頃は、あまりにも騒がれ過ぎてて、白けたせいか、反抗的な気分でしか見られなかった。バカップルのいちゃつきはいいから、早く沈めよ、いつ沈むんだよと、そんな気分でしか見ることが出来なかった本作も、久し振りに、冷静になって見ると、レオ君は、ちょっとこまっしゃくれた若者を、素直に演じていたんだなぁと、素直に見ることが出来た。ケイト・ウィンスレットとのカップル・バランスは確かに悪いんだけど、儚い思い出を抱いて、新天地で逞しく生きるだろうローズの人生を思えば、これくらいの逞しさは必要なのかも。ちゃんと通して見ると、今更ながらに、いい作品だったんだなぁ思った。8点(2003-11-27 23:47:49)
3. 旅立ちの季節/プリンス・オブ・ペンシルバニア
「キアヌ・リーブスの初期の頃の作品は、恥ずかしくないレベルを保っている」という評を、どこかで読んだ記憶があるけど、本作は、その若い頃の作品の集大成みたいな感じ。作品そのものは、低予算のダークな青春ムービーの乗りだけど、とにかくキアヌの繊細な演技は、未だに「ファン必見」と言われるだけのことはある。特に、ボコボコにされた後に、ヒロインと初めてキスから事に及ぶまでの直前の、戸惑いや躊躇いを現したシーンのキアヌは絶品。ラストで、虚無感を漂わせて後ろ歩きするとこなんか、溜息もの。他にも、浮気をしている母親への微妙な確執や、横暴な父親との軋轢とか、全編、繊細なキアヌを堪能できる。作品そのものの出来はともかく、確かに「ファン必見」の作品だった。6点(2004-02-21 00:31:06)
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