みんなのシネマレビュー |
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2. 太陽がいっぱい ほとんど予備知識なし。アラン・ドロンの出世作らしい。日本でのジャニーズ系映画みたいなもんか。でも監督さんは名匠なのかな。ニーノ・ロータって人の名はよく聞くなあ。この程度。 そういう低い期待のもとこの映画を見たせいか、悪くないと思った。 主人公は殺人犯で詐欺師であるにもかかわらず、だんだんと感情移入していく。警察が追えば、「逃げろ」と言いたくなる。 地中海と海辺の町並みも美しい。 アラン・ドロンの、一種のすごみを感じさせるような美貌。世の中に完全なものがあるとすればこれではないかと思うような、顔と体。当方男だが、この映画のドロンには見る価値があると認めざるをえん。[DVD(吹替)] 7点(2010-02-08 00:32:56)《改行有》 3. ダンサー・イン・ザ・ダーク こいつァ、好き嫌いの大きく分かれる映画だろうなあ……。 俺はどうかというと、めっちゃめちゃ嫌いだね。こういう映画は。 はいそりゃもう、かわいそうです。気の毒です。悲しいです。 だけどさ。悲劇であると同時に問題を提示するとか、社会の断面を切り取るとか、あるいはかすかにでも希望を見せるとか、何かないとさ。ただの不幸の押し売りじゃんよ。 こんなもん、見ず知らずの人のお葬式に参加して泣いてくれ、てのと同じ。流す必要のない涙よ。仮に泣くとすれば、だが。 ビョークは大したものだ。言ってはなんだがあまり綺麗でないあの顔で、あれだけ可愛さを醸し出せる人って本職の役者さんでもあまりいないんじゃないか。驚いたのは、鼻歌うたってる時点でそれがすでにアートになってることよ。 ビョークの力を再認識した。それ以外何もなし。 そういえば手ぶれの激しいハンディカメラ風映像だったが、何か意味あるのか。ドキュメンタリー的ストーリーじゃないんだから、無意味だろ。[DVD(字幕)] 3点(2009-08-04 17:05:36)(良:1票) 《改行有》 4. タイタンズを忘れない 《ネタバレ》 そこそこです。でも 1)当時の黒人差別の実態があまり強烈に描かれてない 2)選手が融合していく過程が簡単すぎる ので、ハッピーエンドに至ってもあんまり感動がないんだよねえ。 それと一番疑問に思ったのが、主人公のコーチの指導が独裁的すぎること。一方で黒人差別の撤廃という良いことをしようとしながら、クラブ内では圧政を敷いて選手たちを抑圧するとは。そこんとこが、どーも完全に共感するに至らない理由。どうせならそこも好感を持てるように描いてほしかった。実話をもとにしてるらしいが、別に事実にこだわる必要はなかったんじゃないの。[DVD(字幕)] 5点(2009-07-09 01:18:47)(良:1票) 《改行有》 5. ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 「ジョーカー」という存在には、クリエイターの創作意欲をかきたてる何かがあるのか。 バットマンシリーズの2つの傑作、「バットマン」1と「ダークナイト」の二つとも、バットマンではなくジョーカーが軸。違うのは、「ダークナイト」のジョーカーが生み出す強烈な緊張感。ジョーカーが画面にいるだけで観客を硬直させるような、強烈な緊張感。 ジョーカーとバットマンの割と単純な対決である前半部分だけでも、充分おもしろい。しかし後半、ジョーカーはただの馬鹿ではなく狡猾な策士として暗躍し、人々の悪意を引き出していく。それがまさか、登場人物中もっとも高潔であると観客の誰もが思っていたであろう、ハービー・デントの転落という形で結実するとは……。腹を切り裂き、臓物をぶちまけるかのごとき醜悪さ。この絶望感。 デントが狂気に陥ることは、原作を読んだ人なら知っている。だからやや衝撃度が小さいだろう。それにしても、ジョーカーの策略によってそうなることは、原作には無い。僕自身は、このことについては一切知らないかった。 バットマンを悩める存在にしたのも、上手い。バットマンのような超法規的存在が実在すれば、同じような状況に陥るはずだ。恨み、恨まれ、際限のない報復合戦になっていく。我々は映画で事態の裏まで見ているから、バットマンが正しいということを知っている。だが市民はそれを知らない。バットマンは法的手続きを経ていない。だから市民からも警察からも、おもてだった援助を受けることができない。 このことを描くことによりダークナイトは原作から独立し、一つのリアルな映画として成立した。 個人的に特に賞賛したいのは、CGらしさをまったく感じさせないアクションシーン。実際にCGが使われていないのかどうかは、僕には分からない。だがCGのあふれる現代の映画界において「どうせCGか」と思われないということは、それだけで大きな意味がある。 クリストファー・ノーランに喝采。ヒース・レジャーに、ひたすら拍手。そして合掌。[映画館(字幕)] 10点(2008-08-27 17:53:08)《改行有》 6. ダイ・ハード4.0 おもしろい。アクション映画・パニック映画として一流でありましょう。ただしますます、『ダイ・ハード』シリーズであるという必然性は無くなった。主人公がジャック・バウアーだったとしても特に違和感はない。「世界一運の悪い男」は、もういない。いるのは、自ら危機に果敢にチャレンジしていくスーパーヒーローだ。まあ、それはそれ。おもしろければ、文句はない。[映画館(字幕)] 7点(2008-02-06 00:57:17)
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