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41.  蝶の舌 内戦・子ども・昆虫というスペインお得意の三題噺。かたわらで犬が吠えてないと燃えない女とか、狼にさらわれた娘とか、四つ脚のケダモノの臭いもたちこめ、どこか民話の匂いに混ざり込む。そういう空気の中に政治がヌッと顔を出す。これはもうラストシーンのためにある映画で、安易な反戦映画だと、子どもが「大人は間違ってる」と大見得を切るところだが、政治とはそんな生易しいものではない。政治は途方もなく大きな困惑として子どもの前に立ちはだかる。怒りを描く映画は多いが、困惑を切実に描いてここまで成功した映画は少ないのではないか。怒りはまた別の戦争を肯定しかねないが、子どもをこのように困惑させるものは、ただただ否定するしかない。[映画館(字幕)] 7点(2008-07-09 10:52:54)

42.  チョコレート(2001) 男三代のカチカチの家の息苦しさ。とりわけ祖父の重さ。伝統。しょうがない女だったと言われているが、母の不在が大きい。子を愛していたことに遅れて気づき、父を愛していなかったことに遅れて気づく不幸。椅子の血の汚れと、車の座席の血の汚れ。これはすでに崩壊した家のホームドラマでもある。しかし差別の意識はこんなにも簡単に拭われるものだろうか。すべて祖父一人に、伝統に、過去に責任を押しやって、主人公をきれいにしすぎた気もする。南部ジョージアの匂いをさらりと出しているのはいい。[映画館(字幕)] 6点(2008-06-23 12:12:23)(良:1票)

43.  地上(1957) 大正時代の雰囲気が満ちていて、それだけで嬉しい。どの程度正確な時代考証なのか分からないけど、こんな感じなんだろうなあ、と思わせるだけの説得力はある。洋装と和装がごっちゃになってる独特のファッション(野添ひとみのお嬢さまファッションにはちょっと笑っちゃったけど)、家々のたたずまい、牧歌的な風景の中を長く連なる貨物列車、ハーモニカのドナウ川のさざなみ、などなど。「坊っちゃん」よりこっちだけど、昭和モダニズムには至らぬという、濃い二つの時代の隙間で夢見ているような大正の味がある。まして金沢という地方都市。陶器工場のストライキですら、鉄や油の匂いのしない素朴な労働運動といった印象で、因習の残る芸者屋と町の中で併存している。友人の労働者と恋人の社長令嬢との間で引き裂かれる貧青年、という主人公は、本人も没落地主の末裔という設定があることで、奥行きがでた。[地上波(邦画)] 7点(2008-03-04 12:22:36)

44.  血と砂(1922) この監督は活劇で名を成した人のはずなのに、闘牛シーンがぜんぜん面白くなくて、盛り上がらない。あるいはいいところをカットされた版で見てしまったのか。イタリア系であるヴァレンチノの異国情緒をかもすスター性にだけ頼った映画。しかしただ美貌だけをウリにしてたスターってのは、時代が過ぎてしまうと辛いものがある。すねた不良って感じを含んでるところがウケてたのか。ヴァレンチノって同時代の日本のオペラ歌手藤原義江にちょっと似てることを発見した(って言っても若い方は知りませんか。溝口の初期のなんかにも出てる人。こんな名前だけど男よ)。藤原義江も異国情緒の人だったし、時代のそういうエキゾチック趣味を確認することはできた。[ビデオ(字幕)] 5点(2008-02-26 12:16:15)

45.  血を吸うカメラ 《ネタバレ》 精神科医との場で何かがプツンと切れてから後が怖い。覚悟が決まった、っていうか。自分のドキュメントの完成に邁進していく。これから犯行に及ぶ店と時刻(時計)を映し、二階から見張っている刑事を映し、ついに自分に迫る警官を映し、記録していく。フィルムってのは詰まるところ、やっぱり記録装置なんだな。記録するということの受動性と、映像作家としての能動性、この葛藤が映画には常にあって、この主人公はその裂け目を不必要に意識し過ぎてしまったのかもしれない。冒頭、目のアップで始まるように、見てしまうことの病いがずっと底でうずいている。ヒロインが犯行を知ってしまう映写のシーン、好奇心・笑み・不思議・不安・戦慄・恐怖と変化していくワンカット![映画館(字幕)] 7点(2008-02-24 12:26:37)

46.  チャタレイ夫人の恋人(1995) ケン・ラッセルのチャタレイ夫人というので期待して見たら、ぜんぜんケバケバしくなくて地味。中世風の仮装してチャールストンを踊るあたりにちょっと「らしさ」が感じられたくらいで、まあ普通の文芸映画だった(なんでもテレビ向けに作ったのを編集したとか)。石炭坑のモチーフが、地下深くに埋められていた労働者階級やら無意識やらが陽の当たる場所に運び出されてくる時代になった、ってこと言ってるみたい。かくして20世紀のテーマは“自由”ということになる。イギリス映画って、嫁き遅れた長女や女中頭などをやらせると、いい女優が多いような気がする。[映画館(字幕)] 5点(2008-02-23 12:00:13)

47.  父親たちの星条旗 《ネタバレ》 国債を買いましょうとコーラスガールの歌が流れ、はりぼて製のスリバチ山に旗を立てる再現ショーを強いられるあたり、フェリーニだったら戦時下の民衆のグロテスクを哄笑するようにもっとコッテリ描いたとこだろうが、イーストウッドはなにしろ常に「悲痛」がベースにある人だから、若者たちのやりきれなさのほうに焦点が合う。はしゃぐことが悲痛につながっていくのは、すでに硫黄島へ向かう艦隊から海に落ちる兵士のエピソードがそう。意気込む若者たちの愉快な一挿話と見えたものが、自分たちが消耗品であることの自覚の始まりになる。笑いがしだいにこわばっていくあの描写に、戦場とそれ以外の世界との落差が、圧縮されて表現されていた。[DVD(字幕)] 6点(2007-09-21 12:13:42)

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