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1. チェイサー (2008)
《ネタバレ》 殺し方からして結構キツい映画(さほどグロではないが)。犯人の心理的背景はほぼ描かれておらず、単なる変態でしかない。ストーリーに救いがないので見終わって暗澹とした気分になる。ま、主人公である元刑事の動向が中心となるわけだが、直情的ですぐキレるが子供に対して優しい面も見せるこういう人物が、ひょっとしてあちらで人気の出る人の典型かもしれない。
『殺人の追憶』とは比較にならないす。
ところでこれ、実話が元だそうだが、殺人犯をいったん釈放したというのも実話だとしたら酷い話だ(そんなことしたら大問題になるからきっと脚色だな)。
[映画館(字幕)] 5点(2009-05-29 05:05:44)(良:1票) 《改行有》
2. チェンジリング(2008)
《ネタバレ》 いやー危うくこのすばらしい映画を見逃すところだった。こりゃ今年のベストワン候補だな。映画館でひさしぶりに嗚咽を聞いた。すげー映画。
実の子が神隠しにあい、しかも警察から赤の他人を子供だといって無理矢理押しつけられるという、アメリカ版おしん(おばん)の如く苛められる主人公役を、てっきり色物な人だとばかり思っていたアンジェリーナ・ジョリーが思いきり好演技。見つかったの報せに泣きじゃくるシーンは大竹しのぶかと思ったが、職場では凛とし、裁判所ではか弱く、めりはりがとてもよい。そんなジョリーを苛める警部役もこちらが本当に殺意を覚えるほどの名演で、おかげで後半いかにもアメリカらしいやり方で一気に汚名を払拭していくシーンでは、すさまじいほどのカタルシスを満喫できる。事実にしたがったとはいえ、ありきたりのハッピーエンドじゃないところもいいし。
んで、5年後に見つかった子供が、なぜ今になって名乗り出てきたのか、その理由がまた泣かせる。「母と子の絆」なんぞというテーマをここまで堂々と貫き通せる監督が現在他にいるだろうか。まさかここまで巨匠になっちまうとはなあ。
本当にいいので、未見の方はまだ映画館でやってるうちにぜひ駆けつけをば。某黄色いバッジの映画なんて全然見なくていいから。
[映画館(字幕)] 10点(2009-03-30 01:37:32)(良:2票) 《改行有》
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