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プロフィール
コメント数 615
性別 男性
自己紹介  洋画は字幕版も吹き替え版も両方観た上で感想を書くようにしています。
 ネタバレが多い為、未見映画の情報集めには役立てないかも知れませんが……
 自分と好みが合う人がいたら、点数などを基準に映画選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。

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【製作年 : 1920年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  忠魂義烈 実録忠臣蔵 《ネタバレ》  赤穂浪士が「赤穂義士」であった時代の作品、って感じですね。  1910年代から1920年代に掛けて、幾つも制作された「実録忠臣蔵」の中の一本であり、自分が観た中でも最古の忠臣蔵映画となります。  そんな訳で、近年の作に比すると捻った部分が少なく、忠臣蔵という題材を直球で描いてる感じなのが、逆に新鮮。  最近では「彼らには彼らなりの言い分がある」とされがちな吉良上野介も、大野九郎兵衛も、本作では単純な悪役でしかないですからね。  この辺りは(悪役を悪役として、真っ正直に描けた時代なんだなぁ……)って思えたりして、感慨深かったです。  特に吉良に関しては、本当に悪し様に描かれており、ここまで来ると一周回って面白い。  自分が嘘を教えたせいで浅野が遅刻したのに、いざ斬られそうになったら「御役怠慢の其処許を、急に病気と御上を取りなした親切者の吉良上野介を、貴殿は切る気か」「恩義を仇で返される気か、謝罪せられい」と挑発したりするのが、何とも憎たらしくて、いっそ天晴と思えちゃいました。  自分が観たのは活弁版だったのですが、字幕には無い「鮒侍がっ!」という吉良のお約束台詞が、活弁によって付け足されているのも愉快。  そもそも物語として「吉良に斬り付けた浅野の方が正義である」って前提にするのが無理がある訳で、その無理を通す為には、吉良はこのくらい徹底した悪役じゃないと、説得力が無いんですよね。  自分は、どちらかといえば「吉良は被害者であり、赤穂浪士は逆恨みした犯罪者でしかない」という視点の忠臣蔵の方が、好みだったりする訳ですが……  こういう前時代的な「赤穂義士」を描いた作品にも、確かな王道の魅力があるよなと、しみじみ感じ入りました。  それと、本作は当時の基準で言えば「前後編に分けた大作」なんだけど、現代の観点からすると「一時間ほどで完結する忠臣蔵映画って、珍しい」ってなるのが、新鮮な感じでしたね。  何時間も掛けて描かれるのが当たり前な忠臣蔵の物語が、僅か一時間で終わってしまう訳だけど、その中でも結構な尺を取って「大石の芸者遊び」が描かれているのも、これまた興味深い。  やはり忠臣蔵を描く上で、そこは絶対外せないんだなって感心しちゃったし、重苦しい場面が続く中での「箸休め」としての効果が大きいんだと、映画を通して教えてもらったような気分になりました。  ちなみに、本作は舞台裏でのゴタゴタが多く、火災でフィルムが消失してしまったり、討ち入りの場面は「間者」という同年公開の映画からの流用だったり、主演俳優は横柄な態度で監督を困らせたり、かと思えば監督は監督で片岡千恵蔵に不義理を働いたりで(「判官やらせたる」と内匠頭役をチラつかせて舞台から映画に引き抜いておきながら、実際は端役しか与えず、悔しさの余り千恵蔵は引退を考えた)色んな意味で問題作だったりするんですよね。  幸い、映画を観賞中の自分には、それらの製作背景は影響を与えず、精々 (討ち入りの場面、ちょっと浮いてるな……山場だから気合を入れて空回りしたのかな?)  って思う程度で済んだのですが、そんな問題作に限って、こうして映画史に名が残り、百年近くを経ても鑑賞出来る品になったのだと思えば、何とも感慨深いです。  冒頭で挙げた、幾つもの「実録忠臣蔵」(1910年、1914年、1918年、1920年、1921年、1922年、1923年、1926年)の内、今でも気軽に観られるのは本作だけのはずですし……  案外、不幸な生い立ちながらも結果的には恵まれた、幸せな映画なのかも知れません。[インターネット(邦画)] 6点(2023-05-16 07:08:27)《改行有》

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