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1. チェンジリング(2008)
《ネタバレ》 アンジェリーナ・ジョリーの出演作では、もしかするとこれが一番好きな作品かもしれない。
荒唐無稽な娯楽作への出演も多い彼女だが、今作では終始重厚な演技を披露している。
警察の杜撰な捜査や非人道的な扱いなど、ぞっとする展開が多い本作だが、
殺人鬼にこき使われる少年の描き方が大変秀逸で、印象的だった。
砂埃舞う寂寥とした荒野に立ち、人骨が埋まった地面を掘り返すよう刑事たちに命ぜられる少年。
人骨が見つかり、刑事から制止されてもなお、とりつかれたように地面を掘り返す少年の姿を見て、いたたまれない気持ちになった。
"All Right"と刑事は少年の肩に手をやって宥めるが、そんなこと言う前に少年を抱き止めてやれよと思った。
罪悪感に追い詰められて必死に土を掘り返す少年、誰からも守られることなく、生き延びるために殺人鬼の悪行に加担せざるを得なかった少年を、
大人は抱きしめてやらないでどうするというのだ。
監督がどこまで意図したかは不明だが、このシーンは展開の非情さと対照的に映像が非常に浮遊的で、映画的な美がある。
あくまでサイドストーリーなのだが、個人的には最も印象的な場面で、この場面を描けただけで9点に値する。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2019-01-03 12:47:52)(良:1票) 《改行有》
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