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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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21.  テルマエ・ロマエ 《ネタバレ》 前半面白くて後半つまんない。感想はもうそれだけで十分って気もしますが、一応長文型レビュアーなんでここから先は蛇足で(笑) 前半は色々と頑張っている気がするんです。セットとモブとCGを駆使した古代ローマのローマっぷりや阿部ちゃんのローマ人っぷり、その頑張りが生み出すギャップの笑い。だけど中盤以降はなんだかとても雑と言うかいい加減な感じになってしまって。市村正親のハドリアヌスなんてのはネタでしかない訳じゃないですか。なのにシリアス。もうたっぷりタメの演技をしていてテンポ殺す殺す。元々演技の間合い、編集の切り方が何やら不自然?って感じの映画ではあるのですが、マトモに映画たらんとしようと体裁を気にし始めたようなあたりでモロにぎくしゃくしてしまって。こちらとしては、いや、別に笑わせてくれればそれだけでいいから、って感じなんですけど。で、最もイカンのがタイムスリップものとして作られているにも関わらず、過去の改変による現代への影響オチ、これが全く一切スルーだって事。過去と現代とを行き来する映画でそこがまるっきり欠落しているって、一体何から逃げているのやら。銭湯がローマしちゃってます的なオチくらい入れておこうよ。せっかく阿部ちゃんが頑張りまくっているのに脚本と演出はとにかく無難な方向へ逃げようと必死になってる感じがする残念な映画でした。邦画ってそういうパターン多いよね・・・。[映画館(邦画)] 5点(2012-05-08 20:24:25)(良:2票)

22.  電人ザボーガー 《ネタバレ》 何かもったいない気がするんですよね。せっかくのリメイクを、何故わざわざこの監督独自のB級センスに合わせなければならないのか。そりゃ、元々のオリジナルがB級炸裂なシロモノであったのは間違いない訳ですが、その再現をするだけでなく(今日的なリニューアルなんて一部のCGを除いて殆どされていません)、この監督ならば当然とばかりにエログロも盛り込んで、好事家専用の、対象がごくごく狭く閉じた映画にしてしまったような状態で。見ていて楽しかったりもするのですが、それは決して真正面から楽しめているのではなくて、何か負というかネガティブというか、それを楽しめている自分を自嘲的に笑うような状態。作る方も見る方もそれでいいんか?とは思います。板尾さんは例によって薄~い演技しかしませんが、それはうらぶれた中年という設定に合っているものの、やっぱりそれでいいんか?と。まあ、もっとも私がこの映画に抱いた不満の大部分は、女サイボーグ、女悪役軍団、巨大化女子高生なんて美味しいネタに対してこの程度のダッサいやっすい味付けしか出来ない事に対する憤り、って感じですかねぇ。もったいない。[映画館(邦画)] 5点(2011-11-13 21:54:43)(良:1票)

23.  デンデラ 《ネタバレ》 前半のワクワクっぷりと、後半の腰砕けっぷりの落差ったら、なんなんでしょうねぇ?もう。前半、ばあちゃん達がすっげーカッコいいんですよ。反目する草笛光子と倍賞美津子のダブルミツコったら、マグニートーとプロフェッサーXっていうか。草笛光子が老けメイク状態で永遠の少女から支配者までを表現してみせるその凄さ。両者の間で揺らぎながら親友の死によって遂に立ち上がるスタローン風な浅丘ルリ子のカッコ良さも含めて、この映画スゲー!って。ばあちゃん達にユル・ブリンナーやマックイーンやブロンソンや志村喬やミフネの影を見ちゃうワケですよ。このカッコ良さで、さぞかし凄絶な復讐アクションが展開するのかと思いきや・・・後半はアレです。今度はみんながクリストファー・ジョージやリチャード・ジャッケルに見えちゃう、そう、『グリズリー』(物語的には『オルカ』って感じもあり)。なんかカットの繋ぎで誤魔化した(ゴマかしきれてない)B級モンスターパニック映画になっちゃいまして。んでも「婆VS熊!」って活劇でも、それはそれで面白そうですが、映画はどんどん山の中の世界に閉塞してゆく行き詰まりの物語になってしまいまして。大変に観念的なハナシで幕になってしまいまして。ヘンなの。大自然の中で必死に生きようとする者同士が、お互い復讐心に駆られて傷付き、倒れてゆく。熊の存在が生と死という相反するものを象徴し襲いかかってくる、にしても最後には物語そのものが放棄されてしまうような状態はどうもねぇ。ルリ子、何らかの策を抱えて乗り込んだのかと思えば・・・。雪に閉ざされたモノトーンの世界で必死に生きるばあちゃん達の、最後の生の灯と大自然との葛藤の物語、にしてはあまりに色々とやり過ぎちゃってて、視点ブレブレ。後世に残る珍作となってしまった感が。それでもダブルミツコの笑っちゃうくらいのカッコ良さだけでも見る価値は十分にあったりするのですが。[映画館(邦画)] 5点(2011-07-04 22:01:30)(良:2票)

24.  デイブレイカー 《ネタバレ》 ただ血を欲するだけじゃなくて、紫外線浴びると燃えたり、耳が尖ったり羽が生えたりってモンスターとしてのバンパイアがそのまま日常社会を作ってます、って状態はコメディなんじゃないの?みたいな感じがして。マジメにやってるフリして笑わせようとしてるんじゃないか?って。でも、これは今の人間社会の暗喩なのではないだろうか、例えば今から500年くらい前の人々が今の人間を見たら、まるでモンスターのように見える、その生活は客観視した時に決して褒められるものではないのではないだろうか、みたいな事を考えました。だけど、そんな読みをいちいちかき消すスプラッターホラーの波。血が噴き出したり破裂したり首がちぎれたり、大騒ぎ。この物語のまま、スプラッターの要素を一切抜きにして、ゴシックホラーの雰囲気を反映させたアンチユートピアSFとして描いたならば、どれだけ自分にとって魅力的な作品になっていただろうか、と。クライマックスのあのご都合主義な設定(先のご都合主義の上に更に被せる形という)は実のところ、未来に繋がる希望ある解決法ではなくて更なる新たな感染、新たな火種でしかないと思う訳ですが、次なる立場の逆転による殺戮の連鎖というテーマを語っているのか、犠牲の上に成り立つ脳天気な希望として描いているのか、単に血みどろクライマックスを見せたいのか。あそこまでやってしまうと悪趣味方向に針が振れてテーマがボヤけてしまう感じ。元々そういう映画なんですよ、って事なのかもしれませんが。つーか、予告編だけじゃこういう映画だって判りませんがな。名のあるスターが何人も出てる訳ですし。危ないなぁ。[映画館(字幕)] 6点(2010-12-01 00:11:39)

25.  鉄道員(1956) 《ネタバレ》 また私事から始まりますが、2ヶ月ちょっと前に父を亡くし、9日前に愛猫を亡くし、家に一人ぼっちになりました。思えば母を亡くした29年前、それよりもう少し前から家族はどんどんと変容し、壊れ、そして今に至ってとうとうここまで来てしまったんだなぁ、って。そんな私の目に、この映画は大変ツラいです。時の流れの中に入り込んだ様々な要素が家族を翻弄し、形骸化されたものすらも維持できなくなってしまう。それらは、本当は家族一人一人が少し互いを気にかけていれば済む事だけれど、それができない、同じ空間で顔を突き合わせながら距離を置き、隔たってゆく、それが実体験にシンクロして大変リアルに響いてきました。この映画の父親には最後に救済が与えられた上で終わりがやってきます。だけど、この家族にはもう決してそれまでと同じ日常が幸せに続いてはゆきはしないと。この時代のイタリア映画には何か言い様のない芸術の血が流れているみたいで、その淀みない語り口はガッチリと心を捉えて離しません。映画に教えられる事、取り戻す事はできないけれど気付かされる事。時としてそれは思った以上に大切なものなのかもしれません。[映画館(字幕)] 9点(2010-04-19 13:17:41)(良:1票)

26.  Disney'sクリスマス・キャロル 立体CGアニメ映画『ポーラー・エクスプレス』であれだけの完成度を見せたゼメキスですから、もはや手馴れたものです。立体映像をどう見せれば効果的なのかを知り尽くしていて、数多の立体映画とは次元の違う、立体ならではの計算され尽くした映像を提供してくれます。デザインも申し分なく、この古典の物語をキッチリと完成された世界として仕立て上げています。だけど、他のゼメキス作品同様、なんかひと味足らないんですよね。たとえば色気がありません。って、セクシーなお姉さんを出せっていうんでなくって、遊び、ゆとり、茶目っ気、そんな余裕が足らない気がするんですよね。もう、ガチガチに組み立てられてる感じなの。で、一方でCGのモーションに関しては、ここまで来たのならば、キャラが他者からの干渉を受けた場合の関節の動きをもっと自然にできません?って贅沢な注文もしたくなります。特に動体上のCGキャラは、この映画においても大変堅く、重力の変化に自然に動じたりしないのですよね。それはモーションキャプチャーでは拾いきれない部分、そういうディティールへの徹底的な拘りまでは到達しないのもゼメキス的なのかな。あと、意外にもかなり恐いので、小さいお子様は鑑賞注意。まあ、とは言え安心して見られる、ディズニー&ゼメキスの信頼ブランド優等生映画ではございました。[映画館(吹替)] 7点(2009-11-17 18:08:14)

27.  デイライト 《ネタバレ》 70年代パニック映画ブームによって映画を見るようになった私は、この久々の正統派パニック映画の登場が素直に嬉しかったです(これ以降は色々出てきて、ちょっとウンザリ状態になるんですが)。このテの映画によく登場する、主人公と反目して物語の足を引っ張るタイプが、出てきたと思ったそばから、どんどん「はいはい~退場ね~」って処分されてしまうのが面白いです。結果として、とにかくみんなで頑張って脱出しましょう、って感じが強くなって。でも、わざわざデイライトってタイトル付けてるのに、最後の最後、闇に閉ざされた世界から生還する時に光を目指すとか光がぱーっと差し込むって映像を入れないのはなんでなの? うりゃさっ!と出たら、なんか曇ってるっぽい、ぼや~ん、って感じの灰色な風景で。うーん。でも、昔見たパニック映画の懐かしい感じ、堪能しました。[映画館(字幕)] 7点(2009-06-27 13:44:37)(良:1票)

28.  デューン/砂の惑星(1984) 映画としては、破綻寸前・・・つーか破綻してるかな? とにかく、物語もマトモに繋がってないような映画なんですけど、その映像には圧倒されました。特殊効果ごってり(ただしかなり雑)の映画なのに、リンチワールドもごってり。70ミリの大画面にどわーん!とリンチの映像が展開する世界に、強引にねじ伏せられたような、負の美っていうのに魅了されちゃった、って感じですね。カイル・マクラクランの端整な顔立ちが映画のトーンと不調和状態であるがゆえに、余計にインパクトがある映画ではありました。[映画館(字幕)] 7点(2009-06-27 01:28:54)

29.  デンジャラス・ビューティー サンドラの「ふがごっ」って笑い方、好きです。がっちり改造されたサンドラもステキでしたが、あの、ぐしゃっとした髪の、アイスクリームのシミ付けてるサンドラにも魅力を感じてたり・・・。女らしい美しさも大切だけど、個性はもっと大切だよね、って思う映画でした。[映画館(字幕)] 7点(2009-06-25 01:44:45)(良:1票)

30.  天使の涙 広角レンズで捉えた香港の街の光の洪水。モノクロ、スローモーション、ハイスピード、コマ落とし。そこに住む人間と街との「延々と成立しないまま続いてゆく対話」のような映画でした。沈滞した空虚な大気の中で、人との繋がりを求めてゆく人々。切なくて、ちょっとだけ温かい物語。この映像が伝えてくる感覚は、ストレートに染みてきます。ただ、映像至上主義に走り過ぎで、展開まで停滞させてる感じがしちゃったのも事実。ちょっとバランス悪かったかも。隣りに座ってたお嬢さん、爆睡してたし。[映画館(字幕)] 7点(2009-06-22 23:59:55)

31.  天空の城ラピュタ 《ネタバレ》 シータ救出シーンでのパワフルな展開は、本当にエキサイティング。今の時代ではちょっと抵抗が多い電子音で溢れる音楽も、不思議とこの映画には見事にハマってます。楽しくって質が高くて、日本が世界に誇れる冒険映画。ただ、「人がゴミのようだ!」の部分は大量虐殺をかる~く描いてたりするワケで、そこに妙に違和感を持ってしまったので、ちとマイナス。作者自ら冒険活劇をウリにしてたワリに自己犠牲を決意したかのようなクライマックスは結構ウェットでしたしね。[映画館(邦画)] 8点(2009-06-19 20:19:22)

32.  転校生(1982) 《ネタバレ》 正常なシーンが白黒、ソレが起こってからがカラーっていう、『オズの魔法使い』に対するオマージュはともかくとして、この一作で大林ワールドが確立された、という感じですね。尾道のノスタルジックな風景に展開する笑いと涙の世界。名作です。とっても作為的な画も、この人の場合、私としては鼻に付かなかったりしますし(それがハデにハズしている作品もありますが)。尾美としのりは、ちょっとなよなよし過ぎちゃってるんじゃないの?とは思いますが、小林聡美のリズミカルで軽快な演技が、この映画を輝かせています。ラストショットでの振り返りからスキップに転じるタイミング、絶妙でした。[映画館(邦画)] 8点(2009-06-14 22:15:51)

33.  ディープ・インパクト(1998) 命を見つめる映画でした。生命の期限を宣告された人々が選ぶ道。絶望、後悔、回顧、和解、譲歩、生への執着、そして愛する人を守るために選ぶ死。日々の生活の中で、自分の死は見えないところにあって現実感を伴わない遠くにある感じがします。でも、実は必ず誰にでも訪れる事。それを映画は彗星に象徴して視覚化して、受け手に死との対峙を提示してきます。そして、自身の死を見つめる事で、同様に実感を伴わない生についても見つめる事になる・・・。この映画に登場する人達の、誰の姿に共感し、涙を流したでしょう?それがこの映画を見た人、それぞれの答えのヒントなのかもしれません。[映画館(字幕)] 9点(2009-04-24 00:32:46)

34.  天地無用! 真夏のイヴ このアニメの事は全然!まるっきり知識のない状態で見たのですが、最初っから最後まで人物関係が全く判らず。初めて触れる人間に対するフォローが微塵もないのは困ったモンです。でも、日本的な夏の風景を舞台にして展開する、「作られた少女」の儚い物語は、ちょっと感傷的な気分にさせてくれました。日本の夏のイメージをフィルムに定着させようとしても、実写では湿度が高くて色が上手く出ないのですが、アニメならば、その色彩を更に純化させてフィルムに定着する事ができる、そんなアニメならではの利点を生かした映画でした。既存キャラのイメージに依存するような作り方をせず、一本の映画としてきちんと成立させれば名作になったのかもしれず、惜しい作品でした。[映画館(邦画)] 5点(2009-03-24 23:41:15)

35.  ディファイアンス 《ネタバレ》 ナチスに追われるユダヤ人の集団を通し、戦争によって翻弄されてゆく人々の姿を描いています。そして同時に国家や民族、宗教の対立はおろか、共同体や家族の間でさえ諍いは絶えず、理解しあい、平等の下に暮らしてゆくのは大変に困難であるという映画でもあり、そこから戦争を起こす事の根源的な要因、それを回避するために必要な心を突き詰めようとしているのかな?と思いました。美しい森の中で、絶望と生への執着に足掻く人々の姿が印象的な映画です。しかし、中盤は流れを失い、エピソードが羅列される状態になってまとまりに欠け(ついでに近くの席の女性が5分くらい延々携帯メールを打ち始め、集中力ぷっつり切れちゃって。お願いですから上映中は携帯の電源を切って下さい、メールしないで下さい、それが無理ならDVD出るの待って家で見て下さい)、更にクライマックスでハリウッド娯楽映画風な展開と「え?それで終わっちゃうの?」という潔すぎな幕。それまで描いた重さに比べて、なんてスッキリ爽快なエンディング・・・。重さ苦さ、メッセージまでをも忘れ去らせてしまうようなケリの付け方に、むむぅ・・・と頭をヒネりながら映画館を後にしたのでした。あと、いくらアメリカ映画だとは言え、今から68年前のベラルーシの人間が「オーマイゴッド!」とか「ファック!」とか言うのってアリなの? それにしても、音楽とか集団の描き方とか戦闘描写とか、一体いつになったら世界の映画作家はスピルバーグの『シンドラーのリスト』と『プライベート・ライアン』の呪縛から解き放たれるのでしょう?[映画館(字幕)] 6点(2009-02-15 12:32:28)

36.  地球へ・・・ 《ネタバレ》 佐藤勝の音楽が荘厳過ぎて、ダ・カーポのかる~い主題歌と全然マッチしてないのがヘンでした。竹宮恵子の絵をアニメにするのは、ムリがあるなぁ、という印象も強かったですし。物語は善と悪との闘いではなく、ハッピーエンドが訪れる訳でもないので、一般的とは言い難く、気持ちよく劇場を出られる映画ではありませんでしたが(それでも原作に比べれば、単にフェイドアウトしちゃうだけなマツカ、仲間と旅立つトォニィなど、まだ希望が残されておりましたか)、恩地日出夫監督の、アニメ的演出をしない、という姿勢のお陰で、ショットの1つ1つは見応えのあるものに仕上がっていたと思います。時間的な省略をしないとアニメじゃキツい、ってところもそのままだったので、間延びしたカットが多かったのも事実ではありますが。当時のアニメファン向けに「爆発の金田」のオマケも付いて(全体のトーンからして異質なシーンになっちゃってますけど)そこそこお腹は満たしてくれたアニメでした。[映画館(邦画)] 6点(2009-01-15 20:21:14)

37.  ティンカー・ベル 《ネタバレ》 ウットリするような美術や景観、美しく響いてくるケルティックサウンド。そこだけで見たらとってもステキな映画なんですけど、でも、演出とかメッセージとか、かなり退屈。八方美人的に他民族な妖精ワールドを描いておりますが、その多面性のワリには描かれる価値観があまりに狭く、産業革命以降の保守派みたいで困ったモンです。妖精達、キツキツじゃん、夢も希望もありゃしないじゃん、みたいなツッコミはナシですかねぇ? システムの上に成り立つ社会として描かれる妖精ワールドはこの世の鏡、だけど、こういう世界くらい、近代西洋思想から離れた、夢を紡ぐ世界であって欲しいと思うのですけどねぇ。どのキャラも、いろんな制約に縛られまくってて世知辛いったらありゃしないわ・・・[映画館(吹替)] 6点(2008-12-29 23:46:25)(笑:1票) (良:2票)

38.  デス・レース(2008) 《ネタバレ》 今日、いちばん安く見られる映画はドレだ?って探して行き当たったのがコレ(サービスデー1000円+往復交通費300円)。コーマン&アンダーソンくん・・・、どうせバカみたいな中学生臭のする映画なんだろうねぇ、となーんも期待せずに見に行きましたが、面白かったです。もちろんバカで。『バトルランナー』(もちろんキングの原作でなくてバカ映画化の方)クルマ版って感じでヒネリなし、ツッコミどころは満載だけれども(所長、そんな大事なトレーラーならあの罠はオフっておきなよ・・・)、オリジナルに比べるとブラックな笑いもシニカルさもなく、あー、日曜洋画劇場あたりでよくやってるマンネリなプリズンアクションものを見せられるのかいなぁ、ってカンジではありましたが、さくさく進んでダレ場ナシ、ずーっとハイテンションなまま映画が進んでゆくので、いいんじゃない?みたいな。少しでも高尚なモノを望んでしまうと大失敗、ってシロモノではありますが。爆走!衝突!爆発!ちょっとしたお色気程度の映像もおっぱい!おしり!って全て中学生レベルの視点で微笑ましさすら感じます。惜しむべきはカット割りが細かすぎてスピード感が逆にスポイルされていた点ですね。こういうのは爆走状態を主観映像で見せてこそだと思うのですが。それにしても、オープニングの背景説明が現時点でかなり現実化しつつあるのが恐ろしかぁ。[映画館(字幕)] 7点(2008-12-14 21:48:32)(良:3票)

39.  デトロイト・メタル・シティ 《ネタバレ》 こ、これはちょっと反則だわぁ。この題材に対して驚異のカメレオン役者・松山ケンイチと、レッドゾーンぶっち切り状態な松雪泰子の組み合わせ、もうなんか、それだけである意味、完成されちゃってます。あとはもう蛇足というか、オマケみたいなモノで。なので、大笑いしつつ、もっと笑い取れるだろ、もっと見せ方はあるだろ、そういう不満を抱く、抱くんだけれどもねじ伏せられてしまう、みたいな感じで。クライマックスの走りのシーンなんか、画的にショボいんですよ。早朝にエキストラ招集かけて撮りましたってのがモロに焼き付いちゃってて、貧相な画なんです。それにギャグマンガとしてはアリだけど、映画としてそれはないわぁ、ってネタも散見されますし(早変わりで行ったり来たりとか首吊りとか新幹線の運転席とか)。でも、松ケンがマッシュルームカットでくねくねして白塗りで絶叫して、松雪がパンツ丸見えでギャース!って暴れてて、なんかそれだけで降参、みたいになっちゃって。笑って泣いて、もうこのまま感動・・・ってところでまた笑わせて貰って、終わってみれば、あー、面白いもん見してもろたわぁ、って。このところ、邦画の売り上げが洋画を上回っていて、それはたまたま洋画の調子が悪いだけ、って思ってましたけど、どうやら今の邦画、勢いあります。[映画館(邦画)] 8点(2008-09-06 17:52:03)

40.  テラビシアにかける橋 《ネタバレ》 予告編でネタバレしていて、そこから予想される世界を上回る事はない残念な映画でした。予告編がああいう形であった以上、ヒロインが死んじゃう、じゃあ、そこから先にどれだけのものを見せてくれるの?というところがポイントだった訳ですけど・・・。彼女が死んでしまうという事に対しての、少年の葛藤は判るのですが、彼女が唐突に消滅してしまったような感じで、彼女が生きた証、遺したものっていうのが映画からささっと消えてしまうのが、なんだか冷たい映画だなぁ、と。そりゃ、テラビシアは少年の心に刻まれ、それを次の女王に継承してゆく、っていうのは描かれますけど、じゃ、そのテラビシアにヒロインの心がどれだけ反映されてたのよ?彼女の生き様がどれだけそこにあるのよ?って言うと、これがちっともだったりして。喪失感ばかりが強いような。いじめっ娘上級生や家庭環境のドラマは投げっ放しだし、いらないカットが多いなぁ、と思うとゴダールかよ!みたいな飛躍の激しいモンタージュが唐突に登場したりするし、役者や設定など、素材がとってもいいだけに、なんだか勿体ない、惜しい映画。映画の途中までは結構ワクワクできたんですけどねぇ。『チャリチョコ』では紫色になっちゃってたアナソフィア・ロブの今後には期待。[映画館(字幕)] 6点(2008-02-10 21:26:32)

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