みんなのシネマレビュー |
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2. 鉄道員(1956) 《ネタバレ》 映画館で観たときに、ストのピケを押し分けて乗務し畳まれていたパンタグラフをガシャーンと持ち上げるときのシーンは、まさにその快感のために運転手になっているのだと共感を覚えさせるものがありました。スト破りとか言われても本望だったのでしょう。[映画館(字幕)] 8点(2009-06-12 13:49:23) 3. 天使と悪魔 《ネタバレ》 一般公開初日の初回に観に行ったのですが観客の少ないこと。CERNの設備のセットはちゃちだったけれど、バチカンのセットは丁寧な作りで相当に金をかけているようです。しかしバチカン市内をめまぐるしく移動するあたりは忙しすぎてどうも映像も楽しめない。謎解きにしてももっと鳥瞰的に示したほうが観客には親切でしょう。先に原作を読んではいたけれど、教皇の死後の諸権限の代行とかが重要な舞台設定になっているので、このあたりを説明されないと予備知識がないひとにはすぐに入りこめないです。話題になっている反物質(Anti-material)はエネルギー問題の解決には結びつかないので何のために多量に作ったのか意図が不明(これは原作の欠陥)。高空で反応させればガンマ線による加熱での火球の膨張の衝撃波(それ以外の放射線は無いクリーンな爆発)だけれど、火球の輻射熱での地上での被害はこんなものじゃないでしょう。もう少しペースを遅くしてバチカン観光(ローマの休日みたいに)映画も兼ねたらタイアップの効果もあったでしょうに。[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2009-05-15 21:07:05) 4. ディスクロージャー この原作および映画が作られた当時では携帯電話やCD-ROMがハイテクの代表みたいになっていて,そこにバーチャル・リアリティを派手にプレゼンテーションするやり手のヒロインが登場するところ,また当時の日本では全く知られていなかった調停人など時代を先取りしている部分が多くて興味がありました。舞台となるシアトルは今ではマイクロソフト社で知らないひともいませんが,当時のハイテクの中心はシリコンバレーでした。ヒロインのイメージは当時では全くの創作ですがシリコンバレーのハイテク産業の代表であるHP・コンパック社でのフィオリーナ前社長などを思い起こすと決して古い時代のものとは思えません。[映画館(字幕)] 5点(2006-10-03 23:52:17)(良:1票) 5. 出口のない海 《ネタバレ》 50年前に観た新東宝映画「人間魚雷回天」とかなり似た構成や結末ですが,大戦後これだけ時間が経過しているのに多くの協力があったためか丁寧な作りになっています。潜水艦にはちゃんと当時のレーダーアンテナもついているし。でも艦内の照明が蛍光灯みたいで少し変でした。学徒出陣の光景は当時のニュースを用いているのは制作費の制約でしょうか?試合のシーンも含めてこのあたりには制作費の制約が大きかったようです。当時の明大野球部学生(大下弘の先輩ですね)の学生街の喫茶店での集まりや,多分近郊に在住の官吏と思われる一家の生活にはまだ緊迫感が少なかったところから志願して海軍に入るあたりには召集を受けて陸軍に入隊する庶民とは少し違ったものがあったようです。そのためにいわゆる初年兵への「しごき」のような場面は抜きで,それでも周囲の流れや誇りから特攻要員に志願するに至るところ,戦局についての知識は一般の人達よりも冷静に把握していて,その無意味さを知りながら,それでも意味を見出せずにいられないところが悲壮と言うか悲しいものがあります。勤労動員により女学生たちが部品を手作りで仕上げる人間魚雷は,それ故に信頼性が低くなる(当時の魚雷は最高の精密兵器でした)のは至極当然のことであり,そのようなシステムを特攻や軍神の美名で粉飾し,勝利はおろか打開への見通しも無くなった戦争を無為に継続させ,その場の責任逃れのためだけに自殺兵器を作らせ自らは生き延びた人々に対して,その兵器とそれによって死んでいったひとのことを語り継がせるために死ぬのだとの主人公に言わせたかった映画でしょう。[映画館(邦画)] 7点(2006-09-27 21:45:02)(良:1票) 6. テイラー・オブ・パナマ 《ネタバレ》 元々がル・カレがグレアム・グリーンの映画にもなった「ハバナの男」(Our man in Havana)をヒントに書いたMI6がでっちあげ情報を真に受けた騒動ですが、これに米国が絡んで戦争にまで発展しかけるところはやはり米国映画ですね。それでも被害者はアル中の元革命家だけでハッピーエンドと言うところはナイスです。7点(2004-12-07 17:34:47)
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