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評価順1
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1.  天国と地獄 《ネタバレ》 某海外の映画監督がリメイクするかもしれない、と噂を聞いて観賞してみました。子供は殺されるのか、ちゃんと身代金払うのか、犯人は捕まるのか、緊迫感と不安に襲われ、気分はイライラ心臓はバクバク。観ながらこれは映画の中の人物が感じている気持ちなんじゃないか、と思いました。ふと考えたのですが「天国と地獄」は犯人の心情のことかも?要求している時は支配感に満たされ、天国気分だったのではないか?犯人の目的は権藤氏の精神を「堕とす」ことにあったのではないか?人を恨み、社会を恨み、自分と同じように彼の魂が堕ちるのを望んでいた。彼は身代金を払い、無情に会社を追い出される。それでも、誰も恨まず、相変わらず靴を作っている。それを知った時の犯人は地獄を味わっていたのではないか?命をかけてまで自分のやったことは、意味をなさなかったと思い知るから。なんて哀れな男なのだろう。最初から最後まで、緊張と不安で不愉快感があった。現代と比べるとテンポは遅い。今の映画って観客を飽きさせないように、なんて配慮があるけどこれは違う。媚びがない(昔は映画って「芸術的」だったけど、今は「アトラクション的」なところがあるかもしれない)やっぱ職人体質監督の映画だな~と強く思いました。リメイク出来るのかな?[DVD(邦画)] 7点(2010-09-02 10:23:14)

2.  天使と悪魔 《ネタバレ》 原作を読書後に観賞。これって原作を知らない人にとって「説得力のない映画」じゃないでしょうか?多少の変更はやむを得ないとしても、大切な箇所を変えているのはちょっと…;原作ではカルメレンゴの背景がもっと重かった(最後も悲鳴一つあげなかったのに)彼の目的は「人々に奇跡を見せ信仰心を蘇らせる」でしたが、映画ではまるで「教皇になる為」みたいではないですか。爆発を命がけで回避させたとしても、枢機卿達が教皇に選ぶとは限らないのに…崇められたかったって事?その程度の事にこれだけの事件を仕込むか~?みたいな;あの演説も枢機卿達ではなく、世界に向けてだったからこそ意味がありました。ヴィットリアもただの研究員になっているから、ラングドンと行動させるのは無理がある。あの流れでは爆弾探しの方に協力が自然では?(原作では父が殺されたので、殺し屋を探すのは自然だった)彼女がいなくなると、男ばかりになって画面がむさ苦しくなるからかな~;にしても華のないヒロインでござった;他にいなかったんかい?タイトルの「天使と悪魔」は「誰の中にでも天使と悪魔がいる」と私は解釈しましたが、映画ではそれさえも希薄になっていたように感じました(まるで教皇が天使でカルメレンゴが悪魔みたいで…)教会側からクレームきたのかな~?見とれる程美しい大風呂敷ですが、包まれている中身が薄いんでダボついてますな~って感じでした;残念。[DVD(字幕)] 6点(2010-05-24 13:13:17)(良:1票)

3.  DEATH NOTE デスノート the Last name 《ネタバレ》 観賞時に「キラが出現して犯罪が減少」という子供の発想に頭を合わせねばならないので-3点から始まる;予備知識0で前編を観た時、後編の予告「第二のキラ現る!」で胸が踊る。「キラVSキラVSエル」の三つ巴か!?期待して観たら…共犯かい~!;デスノートVSデスノートって展開を期待してたのに…またも期待撃沈で-2点;映画で一番評価したいのは日本警察。原作の日本警察の無能ぶりは大罪ものだ。Lが真相にたどりついていたのに「身内意識」で邪魔してLを死なせた(その後の4年間で何万人キラに殺されたのか…)「キラが正義の暗黒時代」を防いだだけでもえらい。息子がノートに自分の名前を書くのを見た時の夜神パパの心境は察するに余りある。パパのお言葉「正義を追求」は肝に命じておかなければ。「何が正義か」を常に「考える」事が大切なのである。人間も世界も日々変化していく。昨日の正義が今日も正義とは限らない。「これが正義」と決めた時点で間違いも他も変化も許さない「独裁」になってしまう。真相を発表しないのは「死神」という人間では裁けないものが関与しているからだろう。ある意味、キラ月はノートによって作られた「別人格」と言えるのだから(ノートのない月は良い子だった)世界観に合わせた頭で観賞すると、いろいろ裏読み出来たりテーマも伝わってきておもしろかった。でも、原作を反映させようとしたところが中途半端になってた気がする。主な登場人物だけ同じにして、映画版の完全オリジナルストーリーにした方がもっとおもしろかったんじゃないかな~?[DVD(邦画)] 5点(2009-11-26 16:26:15)

4.  DEATH NOTE デスノート(2006) 《ネタバレ》 「キラが出現して犯罪が減少」というデスノートの世界観だが、現実ではありえない(死神がいる事ではない)いじめられっ子が「お前の名前をネットにさらすぞ」と脅せばいじめが止む?んな訳ないじゃん、いじめる側も「お前の名前をネットにさらす」と脅せるのだから。キラが嘘を見抜けたり、警察が手がかりの掴めない犯罪者を裁けるのならともかく、真偽も分らず警察が把握した犯罪者しか裁けないのだから役立たずだ。結局「嘘が上手い奴」「替玉作戦や警察を買収できる金、権力をもった奴」がのさばり、弱者や正直者がバカをみる世の中は変わらない。表面上は犯罪が減ったように見えるかもしれないが、禁酒法の時みたく地下にもぐり、見えなくなった分悪質に陰湿になるだろう。「死刑になりたい」と無差別殺人が起こる昨今の現実では「キラに殺してもらう為」に無差別殺人が増加する可能性の方が高い。「キラが出現して犯罪が減少」は子供の発想である。観賞時には「そういう世界だったら」と頭を合わせねばならない。ここで-3点。予備知識0で観賞したので、ノートのルールや夜神パパが月の父親と知った時はドキドキした。「どうやって追い詰めるんだろう?」と期待してたら死刑囚アナウンサー…。ちょっと待て…何やってんだ!命をもて遊ぶキラに対抗するのに同じ手を使ってどうする!違うやり方で追い詰めてこそだろ!「対極の位置にいる者の勝負」の醍醐味だろ~!期待は撃沈;またも「同じやり方で勝負」に頭を合わせる;-2点;合わせた頭で観ると結構よく出来てると思う。ルールを利用してドンデン返しの話を上手くつくっている。なんだかんだ言いつつ続きが超気になり後編をレンタル。原作もアニメも観賞してしまう;くそ~くやしいぜ負けたぜ~;(アニメはよく出来てると思った)瞬間快楽的な映画なので吸引力はすごいが心に残るものは少ない。1回オンリーの観賞がベスト。見る度に評価が下がると思うのでそこに-1点;[地上波(邦画)] 4点(2009-11-26 16:23:55)

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