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1. デッドゾーン
《ネタバレ》 ジョニーの不幸は運命か。
身についてしまった力は誰のためか。
ジョニーの前に降りかかる悲しみは計り知れない。その力も決して彼を幸せにはしてくれない。そんな足を引きずり歩く彼を見ていると胸が苦しくなる。それでも彼は目の前で起こる事は見過ごす事は出来ない。最後の決断も彼にしかわからない未来の為に決死の思いで挑んだのだから悲しい。
にしてもクローネンバーグ監督の手腕なのか死んだような目のクリストファー・ウォーケンの表情がたまりません。それに婆さん連中の演技も無駄に怖いですし、殺人鬼の死に方もヤバイですね。それと火災現場の水槽が沸騰するシーンなども凝っていて面白いです。
細々とした話で作られているせいか若干話のスピードが早く感じましたが、陰鬱とした冬の空気がとても苦しく、心が痛む物語でした。[DVD(吹替)] 6点(2017-10-31 01:03:20)《改行有》
2. デルタ・フォース(1985)
《ネタバレ》 デルタフォース部隊出動!!!
前半のハイジャックパートはとにかく長いです。しかも一人一人キャラが立っている人が多く、ここだけでもサスペンスドラマとして良く出来ていて緊迫感があります。長いですが。
この緊張状態からどうやって我らがチャック・ノリスは人質を救出するのだろうかとハラハラします。
って思ったら人質は全員飛行機から下ろされてアジトに移されてるのね。
後半はお待ちかねのデルタフォースのターン。事あるごとに流れまくるメインテーマがたまりません。
しかもデルタフォースはとにかく強い。チャック・ノリスは更に強い。今までのリアリティあふれるサスペンスから一転かなり大味なアクション映画に大変身。ミサイル付きバイクを駆使してテロリストを一方的に皆殺しにしていきます。強いってレベルじゃないぞ!ばらまいてるようにしか見えない弾もチャック・ノリス補正によって全て当たる!格闘も負けない!まるで全てお見通しのような動き!派手にバイクで窓をぶち破る豪快さ!そして「君もデルタフォースに入らないかい?」と言わんばかりのキメ顔を見せてくれます。
一連の作戦で部隊の一人が死んでしまいましたが、もしかしたらチャックの活躍には若い命を捧げなければいけないのかもしれません。そういう闇の信仰がデルタフォースにはあるのかもしれない…と思わせるくらいチャックは強いのです。
あれだけ重たい前半に比べると強すぎるデルタフォースの活躍により結構あっさり人質も飛行機も取り返し、敵ボスも皆殺し。その分爽快感はありますけど軽いなー。
そして流れるメインテーマ。これで何度目かと洗脳のように流されます。
まぁなんとも重たい前半と軽い後半の二部構成な一粒で二度美味しいような、バランスが悪いような、そうでもないような…まぁそういうちょっと変わった映画でした。[DVD(字幕)] 6点(2017-01-02 15:54:20)《改行有》
3. 電脳ネットワーク23/マックス・ヘッドルーム<TVM>
《ネタバレ》 最先端広告…しかしそれは脅威の殺人装置だった!巨悪メディアの陰謀を暴け!
というのを現代を舞台にやったらなんか普通だけど本作は荒廃した未来世界が舞台。
人間の死体は売買され、人間はテレビにハマりまくり。そして街にはなにもない…。
テクノロジーが発展とは裏腹に病んだ世界はまさにディストピアSF。
映像も当時のCGが古くさくも見えるが、今より無機質でさらに神経質な構図が不穏さが増している。
職場や部屋の美術もどこか退廃的で見ていて飽きない。
しかしこの映画なんと1時間しかない。
そのせいであっけに取られる終わり方なのがちょっと寂しい。
作られた人格のその後が少し見てみたかった。[DVD(吹替)] 6点(2015-11-11 02:15:37)《改行有》
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