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41.  トイ・ストーリー 謎の恐竜ワールド<TVM> 《ネタバレ》 「トイストーリー3」のその後を描いたテレビシリーズ第2作。見たのはちょうど2年ほど前で、これが「トイ・ストーリー」のテレビシリーズ見るの初めてだったんだけど、テレビシリーズだからと手を抜かずに22分という短い時間に見せ場を作り、あっという間に見せきるというのがよく、最後まで退屈することなく楽しめたし、ピクサーのテレビシリーズであっても良質なものを作ろうという姿勢に拍手。自分をおもちゃだと理解していない恐竜に対してバズが言う言葉が映画第一作を知ってると思わず笑ってしまう。あんた人のこと言えないだろ。[CS・衛星(吹替)] 6点(2018-03-05 21:54:21)

42.  TRICK トリック 新作スペシャル3<TVM> 《ネタバレ》 スペシャル版第3作。ドラマシリーズはこれで一応完結なのだが、この後に劇場版が一本あるため、そういう雰囲気は一切なくいつも通り。今回も山田(仲間由紀恵)と上田(阿部寛)のコンビのやりとりは相変わらず安心感があって楽しい。今回は「犬神家の一族」を元ネタに話が展開するのだが、もうここまでくるとネタ切れ云々ではなく、それもこのシリーズらしさだと思えてきてあまり気にはならなかった。見始めてすぐは前回のスペシャル版のパターンから犯人は三姉妹の中の誰かかと思っていたのだが、三姉妹は殺しの標的であるという点で、完全に「犬神家の一族」の模倣にはなっておらず、そのおかげか前回のスペシャル版よりは面白かった。(誰が犯人かは分かりやすすぎる気もするけど。)でも、このシリーズは単なる犯人当てよりも超常現象の解明や、自称霊能力者との対決の話のほうが面白いかな。「スケキヨ」というセリフが出るなどのこのシリーズらしい小ネタも相変わらず楽しいのだが、毎回思うけどやはり細かすぎる。舞台となる水神家の顧問弁護士を上條恒彦が演じている(しゃべる時に時折自分の持ち歌の一節を歌う小ネタあり。)が、そういえばリメイクの「犬神家の一族」(2006年)で古舘弁護士を演じていたのは中村敦夫だったなと思い出した。これもやっぱり「木枯し紋次郎」つながりのキャスティングなのだろうなぁ。[DVD(邦画)] 5点(2017-11-11 23:14:05)

43.  殿、利息でござる! 《ネタバレ》 この砕けたタイトルと、ポスターやDVDパッケージの印象からはっちゃけたコメディー映画を想像してしまうのだが、これが実話がベースのけっこうシリアスな話。でも、語り口は先週見た同じ中村義洋監督、阿部サダヲ主演コンビの「奇跡のリンゴ」とは対照的にそこまで深刻ぶることなく軽妙で明るい雰囲気で描いていて、それだけで個人的には「奇跡のリンゴ」より好み。それにこのタイトルは非常に映画の雰囲気とマッチしていて、それでいて話としてもなかなか面白く、そのバランス感覚も絶妙。磯田道史原作で「武士の家計簿」同様にお金がテーマになっているが、そこは千両を三億円など現代の円でナレーター(濱田岳)や劇中テロップで随時解説しているので見ているほうとしては実感がわきやすく、分かりやすかった。ドラマとしては親子や兄弟の確執という人情ものではありがちなストーリーが展開するが、このドラマも丁寧に描かれていて、また、映画の軽妙な雰囲気を壊すようなものではないのがうまく、思わずほろりとさせられた。それに「どこを見て仕事をしているのか」という劇中のセリフも考えさせられるものがあり印象に残り、前向きな気持ちにさせてくれたのは嬉しい。ちょい役でラスト近くに登場する殿様役をフィギアスケート選手の羽生結弦が演じているのがかなりのサプライズだったが、俳優としての演技にとくに違和感はなく、むしろ堂々としていてなかなか良かったと思う。[DVD(邦画)] 7点(2017-10-08 12:49:52)(良:1票)

44.  ドラゴンボールZ 復活の「F」 《ネタバレ》 「神と神」のレビューで次回作が続編とかだったらイヤかもと書いたんだけど、一応、想像していたような悟空とビルスがやっぱり決着をつけようぜという内容でなかったのは良かった。フリーザをドラゴンボールで復活させて再び悟空と対決させるという筋になっているが、今になってフリーザをメインの敵にするというのは今さら感があり、一応特訓して強くなったという設定にしてあるものの、やはりネタがないのに人気のあった過去の悪役を引っ張り出して無理やりに作った新作という気がする。作風は同窓会的雰囲気で初代シリーズのような感じだった前作とは違い、レギュラーの登場人物を絞り、バトル中心の展開で完全にZの劇場版の雰囲気になっているのは意識してのことだろう。でも、昔のZ劇場版と違い、一時間半もあるためか、バトルシーンがかなり冗長に感じるし、鳥山明自身が手掛けた脚本だが、見ていて悟空ってこんなキャラだったっけと思う部分が多く、戦いの決着のつけ方も伏線があるとはいえかなり強引な感じがする。ただ、エロジジイ的部分などコミカルなところを一切見せずにシリアスにフリーザの部下たちと戦っている強い亀仙人は見ていてかなり新鮮だったし、そもそも亀仙人と天津飯というテレビシリーズのフリーザ(ナメック星)篇に出番がなかったキャラが戦いに参加しているのがなにか嬉しかったりもした。フリーザの極悪非道ぶりは今回も健在で、演じる中尾隆聖もやはりハマリ役だと思う。再登場時は最終形体に変身した状態が多いフリーザなのだが、変身していないいちばん最初の形体で復活するので、この形体になにか懐かしさを感じる。もうこのシリーズはそろそろ潮時かもしれない(「超」見てない。)が、劇場版次回作がもし出れば20作目なので、あともう一本くらい劇場版が出てもいいとは思う。[DVD(邦画)] 5点(2017-07-20 19:25:00)

45.  TRICK トリック 新作スペシャル2<TVM> 《ネタバレ》 スペシャル版第2作。今回はなんとわが地元が舞台という設定になっているが、調べるとロケには来ていないようで少し残念。それは置いておいて、今回も山田(仲間由紀恵)と上田(阿部寛)のとぼけたやりとりは楽しいし、樽の中から死体が発見されるシーンでは上田の科学的理論に基づいた推理もあるのが楽しい。連ドラシリーズから金田一耕助シリーズに影響されたような話(「六つ墓村」など。)もあったのだが、今回は子守唄の歌詞の通りに若い女たちが殺されていくという「悪魔の手毬唄」を模した犯行内容となっていて、犯人の動機も似ていて普通ならネタ切れかと思うような脚本だがこのシリーズであればまあ許容範囲。登場人物の名前が金田一シリーズを意識したものになっているなど全体的にも金田一シリーズのパロディとして作られているのもこのシリーズらしく、(堤幸彦監督らしいところでもある。)中でも市川崑監督の「獄門島」と「八つ墓村」に出演している浅野ゆう子が出演している(犯人役かなと思ったらやっぱりそうだった。)のがいかにも確信犯的。「悪魔の手毬唄」とは逆に犯人である母親が何も知らない実の子に殺されるラストは「悪魔の手毬唄」とはまた違う切なさがあり、印象に残った。それにしても木に20年前から殺人のための細工をしたりするのは現実的にかなり無理があるように思うのだが、それもこのシリーズらしさを感じさせる部分である。でも、細かいことを考えたらダメなのは分かっているが、確かに祈祷師(酒井敏也)を殺すところはさすがにいくらなんでも犯人にとってリスクが大きすぎる気がする。久しぶりに「悪魔の手毬唄」見てみようかな。[DVD(邦画)] 5点(2017-03-09 08:36:26)

46.  TRICK トリック 劇場版2 劇場版シリーズ第2作。今回も映画というよりはテレビシリーズそのままという感じだが、このシリーズはこれでいいのだろう。今回の敵役を演じるのは映画に出ているイメージがほぼない2時間ドラマのスター女優である片平なぎさという点から見ても、堤幸彦監督をはじめ、制作陣がテレビドラマのノリで作っていることは明らか。でも彼女が演じている佐和子のキャラクター自体はこのシリーズの敵役らしいインパクトはあり、思ったよりは悪くなかった。シリーズでおなじみである小ネタやパロディーは笑えることは笑えるが、佐和子の手袋の外し方とか、ゆーとぴあの「よろしく、ね。」などは元ネタをよく知らないせいか少しおいてけぼりを食った感じ。でも、「分かる奴だけ分かればいい。」というスタンスだろうからそんなには気にならなかった。回想シーンがすべてモノクロ処理されているのは連ドラ第1シリーズを思わせていてよかった。堀北真希が若い。[DVD(邦画)] 5点(2017-02-22 18:15:00)

47.  TRICK トリック 新作スペシャル<TVM> 《ネタバレ》 シリーズ初の単発スペシャル。山田(仲間由紀恵)と上田(阿部寛)のとぼけたやりとりは相変わらずだし、話としてもいつもどおりの感じでそこそこ楽しめた。しかし、DVDで連ドラ第3シリーズをすべて見終わった直後に本作を見たためか、マンネリ気味で少し飽きてきた感じ。上田と大柴(西村雅彦)が戦うシーンが明らかに間延びしていて冗長に感じるし、主題歌が鬼束ちひろではないことも若干の違和感がある。今回の敵役を演じるのは名取裕子で、サスペンスドラマで主役を演じることの多いイメージの彼女が犯人役というのが珍しい気がする。事件の結末はこのシリーズらしく、印象に残る。矢部(生瀬勝久)とその部下(池田鉄洋)がいてもいなくてもいいような存在と化していたが、この後のシリーズでの矢部と部下はずっとこんな感じなのかな。[DVD(邦画)] 5点(2016-09-03 14:03:52)

48.  トイ・ストーリー・オブ・テラー! <TVM> 《ネタバレ》 最初にウッディたちが車のトランクの中で白黒のホラー映画を見ているシーンで始まり、その後にタイヤがパンクしてモーテルに足止めをくらう展開は「サイコ」を思わせていて、少しホラーテイストも入った作品になっているが、筋としては「トイ・ストーリー2」から登場したジェシーが活躍する話で、ほぼジェシーのスピンオフと言っていい内容。過去のトラウマから一人で箱の中に入るのを恐れているジェシーがウッディを助けるために勇気を振り絞ってたった一人、箱の中へ入るところは分かってはいてもがんばれと応援したくなるし、個人的にはこういうのって無条件に感情移入できてしまう。「トイ・ストーリー2」を見ておいたほうがより楽しめるつくりになっていて、ジェシーのトラウマもそうだが、モーテルにやってきたおもちゃを盗んでネットオークションにかけていた男がよく見れば「トイ・ストーリー2」でもウッディを売ろうとしていた男だったりと作り手の芸が細かく、そういうところも過去のシリーズを見ていると尚更に面白い。テレビ用の短編ということで、時間が20分ほどしかなく、映画のシリーズに比べればやはり物足りない気もするが、じゅうぶんに楽しめた。[CS・衛星(吹替)] 7点(2016-07-18 15:16:05)

49.  TRICK トリック 劇場版 《ネタバレ》 このシリーズ、テレビの連ドラ版はBSの再放送で今回初めて見ているが、同じく堤幸彦監督がメイン演出を手掛けた同系統の「ケイゾク」や「SPEC」と比べるとそこまで大風呂敷を広げることもなく、そのおかげかかなり見やすくて、山田(仲間由紀恵)と上田(阿部寛)のコミカルな掛け合いがくだらないけど楽しい。本作は連ドラシリーズ版パート2終了後に公開された劇場版シリーズ第1作だが、劇場版だからと特別なことはせず、本当にテレビシリーズと同じノリで作られているのはシリーズこの時点までをずっと見てきた者としては安心して見ていられるし、「ケイゾク」、「SPEC」の劇場版のようにテレビシリーズのネタ(黒門島とか)を引っ張っていないので純粋に一話完結のエピソードとして見られるのも良かった。ただ、出来としてはやはりテレビシリーズのほうが面白く、テレビシリーズは1エピソード2話完結が基本なので、この劇場版はそれよりも実質30分ほど長いだけなのだが、その分だけ間延びしていて、とくに中盤の自称神三人(竹中直人、ベンガル、石橋蓮司)との対決シーンは見ていて少し飽きてくる。それに先ほどテレビシリーズと同じノリで安心と書いたが、あまりにもいつもと同じという感じで、それもちょっとどうかと思った。テレビシリーズでは山田の子供時代を演じていた成海璃子が別の役で登場し、山田を演じる仲間由紀恵と共演しているのは面白いが、やはり若干の違和感がある。[DVD(邦画)] 5点(2016-04-23 17:24:07)

50.  トラック野郎 爆走一番星 《ネタバレ》 シリーズ第2作。やっていることは1作目とそれほど変わらないが、やっぱり桃さんとジョナサンの二人がとても熱く、この二人を見ているだけでこちらも熱くなれる。冒頭から下ネタ全開のB級映画ではあるが、決してそれだけでは片づけられないのがこのシリーズの魅力なのだと思う。今回で言えば警官時代のジョナサンに恨みを持つ田中邦衛扮するトラック野郎(ボルサリーノ2という役名が凄い。)が桃さんやジョナサンと敵対するが、クライマックスではしっかり桃さんに協力するところなどは、たとえライバルであっても仲間であるということをストレートに感じさせてくれているのがいいし、桃さんやジョナサンだけでなく、出てくるトラック野郎たちがみんな熱くてカッコイイ。惚れたマドンナ(あべ静江)が太宰治が好きと知るや、全集を買って読みふける桃さんがとてもチャーミングで笑えるし、最初太宰を食べ物と勘違いしてしまう桃さんもお茶目で、またそこがいかにも桃さんらしいところでもある。このシリーズ見るのはまだ2本目で、クライマックスは1作目同様に恋人のところに向かうマドンナを桃さんがトラックに乗せて激走!という展開を予想していたが、マドンナではなく、出稼ぎの男(織本順吉)を子供たちの待つ自宅へ送り届けるためにトラックに乗せていて、毎回このパターンなのだろうけど、いつもマドンナを乗せるとは限らないのだなと思った。本作にも出てくる「生まれてすいません」という言葉は「嫌われ松子の一生」でも印象的に使われていた言葉であるが、見ていてつい思い出してまた見たくなってしまった。マドンナがつぶやく「サヨナラだけが人生か」という言葉も、久しぶりに川島雄三監督の映画が見たくなるような言葉だ。それにひょっとしたら鈴木則文監督は川島監督に影響を受けている部分もあるのかもしれない。いずれにしてもこの「生まれてすいません」や「サヨナラだけが人生だ」という言葉、すごく深みがあって大好きな言葉だ。[DVD(邦画)] 7点(2015-10-03 11:14:33)(良:1票)

51.  遠い雲 木下恵介監督が「二十四の瞳」の次回作として手がけた恋愛映画。高峰秀子扮する未亡人と彼女を想う義弟(佐田啓二)、そして未亡人のかつての恋人(田村高廣)との関係というともすればドロドロの恋愛劇になってしまいそうなところをそうはせずに逆に味わい深く描いているのが木下監督らしい。ただ、「二十四の瞳」という名作の次回作ということもあるのか、話そのものは平凡な印象で、映画としても凡作という感じ。でも、ラストシーンはけっこう良かった。ヒロインを演じる高峰秀子は先週見た「名もなく貧しく美しく」でも素晴らしい演技を見せていたが、こういう役を演じていても見事にハマっていて、やはりものすごい名女優であると感じさせてくれる。そういう意味で本作は高峰秀子を見るための映画なのだと思う。木下監督と共に脚本としてクレジットされている松山善三と高峰秀子はこの年に結婚した。この二人はこの後、脚本家と女優としても、監督と女優としても数々の映画でコンビを組んでいくことになるのだなあ。[DVD(邦画)] 6点(2015-07-31 23:29:54)

52.  トラック野郎 御意見無用 《ネタバレ》 「仁義なき戦い」と並ぶ菅原文太の代表作となるシリーズの1作目。今回シリーズ自体を初めて見たが、得体の知れない勢いとパワー、そして全体からほとばしる熱さにひたすら圧倒されまくりの約1時間40分だった。桃さんが単純バカなのだが、とにかく熱い男で、演じている菅原文太にもヤクザ役とは一味違う良さがあり、賛否は分かれるかもしれないが、個人的にはこういう菅原文太もいいなあと思うし、見事にはまっている。(むしろ「仁義なき戦い」の広能よりも個人的には桃さんのほうが好きかもしれない。)それに愛川欽也演じるやもめのジョナサンとのコンビぶりも1作目というのに既に出来上がっているのがすごい。桃さんとジョナサンの二人を見ていると元気が出るというだけでなく、もう「惚れる」の一言で一気に映画に引き込まれた。脚本の筋書きとしては「男はつらいよ」シリーズのパターンを踏襲しているが、寅さんシリーズにはない派手な大立ち回りが見どころになっているのが東映らしいし、中でもドライブインの食堂を舞台にした関門のドラゴン(佐藤允)と桃さんのバトルはコントのように店が無茶苦茶になるという凄まじさでとくに印象に残る。それに今回のマドンナ 洋子(中島ゆたか)の初登場シーンが汚いトイレから出てくるというのも強烈だった。(この汚いトイレから美人が出てくるというのがギャップがものすごくあって笑える。)ラストは洋子に好きな男(夏夕介)がいることが分かって二人を会わせるために11㌧トラックを爆走させる桃さん。惚れた女のためならばたとえ自分の気持ちがどうであれ、その人のことを考えて行動する姿に男気を感じずにはいられないし、そんな桃さんがとてもカッコ良かった。はっきり言って映画としての完成度は低いのだが、そんなことは関係ない。久しぶりに心底惚れられる映画を見た、もうそれだけでこの映画を見て良かったと思えたし、このシリーズにもはまれそうだ。[DVD(邦画)] 8点(2015-05-31 16:55:10)

53.  ドラゴンボールZ 神と神 《ネタバレ》 前作「最強への道」を見た時にはまさか出るとは思っていなかった新作劇場版。「帰ってきた若大将」が同窓会的ノリの映画だったのと同じように本作もやはりかつて原作やテレビアニメ、劇場版を見ていた世代が懐かしい友人たちに会うための同窓会映画になっていて、殺伐とした雰囲気はなく、ほのぼのとしたコメディタッチの作風で、Zの劇場版というよりは初代に近いような印象なのが本当に懐かしい。敵であるビルスとウイスが完全悪という存在ではなく、最後も悟空が勝てないまま終わるというのはファンからは賛否両論あると思うけど、個人的にはこういうのもいいなあと思う。「最強への道」では出番を丸ごとカットされてしまっていたピラフ一味が登場していて、この三人の登場が本作の中でいちばん懐かしかった気がする。必死にビルスの機嫌を取って穏便に帰ってもらおうと振る舞うベジータのキャラ崩壊はなんとも滑稽で、ふだんとのギャップが笑える。ただ、ドラゴンボールがビンゴの景品になっていたのはおいおいという感じ。来年もう一作劇場版が製作されるらしいけど、平和な話だっただけに本作の続編とかだったらちょっとイヤかも。神龍の声は内海賢二が演じているのも懐かしいのだが、彼が出演した劇場アニメとしては最後の作品で、洋画吹き替えの最後の出演作である「007 慰めの報酬」新録DVDと合わせて昔から彼と縁のあるシリーズ作品が最後だったのは本人にとっては良かったのかもしれない。[DVD(邦画)] 6点(2014-10-11 15:17:46)

54.  どぶ鼠作戦 《ネタバレ》 「独立愚連隊西へ」に続き、岡本喜八監督が再び佐藤允と加山雄三を主役に起用した戦争映画で、タイトルからは分からないが「独立愚連隊」シリーズの3作目にあたる作品になる。今回は前2作に比べてやや複雑なきらいがあるのだが、それでも雰囲気的には完全に前2作を踏襲しているのが嬉しいし、喜八監督の演出もこの人らしいテンポのいい見せ方で見ていて飽きさせないし、やっぱり痛快さがあるのがなによりいい。ストーリーは敵の捕虜になった関大尉(夏木陽介)を佐藤允扮する百虎に集められた特務隊が救出に向かうというものなのだが、このメンバーが一癖もふたくせもあるような個性的な連中なのも面白く、中でも忍術を研究しているという砂塚秀夫演じる佐々木二等兵が脱出のためにパントマイムを使うシーンなどは傑作で思わず笑ってしまった。(この人は同じ喜八監督の「戦国野郎」でもコミカルな演技が印象に残っている。)喜八監督らしさは戦争そのものについてもよく出ていて、関大尉が自分の命令で銃殺になった捕虜の幻影に苦しめられるところはリアルだし、自らが捕虜になった後に主治医としてやってきた軍医がその銃殺された捕虜にうり二つというのも皮肉が利いていて印象に残る。それに日本軍についてもちくりと批判をやってみせるのも喜八監督らしいところである。関大尉や正宗大尉(藤田進)が独立愚連隊となった特務隊に加わり、日本軍に反旗を翻すラストシーンが爽快で好きなのだが、このシーンの正宗大尉のセリフが黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」での藤田進の「裏切り御免」を意識したものになっているのが笑えるし、特務隊が結婚式に紛れてという展開も「隠し砦の三悪人」を思わせている。思えば、喜八監督が本作の翌年に手がけた時代劇「戦国野郎」も「隠し砦の三悪人」に似た雰囲気の映画になっていたので、やはり喜八監督は「隠し砦の三悪人」が好きなんだろうなあと思わずにはいられない。[DVD(邦画)] 8点(2014-03-21 13:42:00)

55.  東京家族 《ネタバレ》 山田洋次監督が前作「おとうと」に続いて往年の名作をモチーフにして作った映画で、本作のベースは小津安二郎監督の「東京物語」。「おとうと」ではあくまで市川崑監督の「おとうと」を元にしたオリジナル脚本であり、見た時はそれほど市川監督の「おとうと」を意識せずに見れたのだが、本作は「東京物語」をほとんどそのままリメイクしたような映画になっている。もちろん山田監督らしさは健在で丁寧な演出できっちり描くところや、優しさを感じさせる部分など見ていて温かい気持ちにさせられる映画ではあるし、なによりも山田監督の小津作品への思い入れの深さも伝わってきて決して出来の悪い映画ではないのだが、やはり個人的には山田監督にはほかの監督の作品のリメイクなどしてもらいたくなかったというのが本音で、そういう意味ではぼくが思う山田監督の映画とは違うし、山田監督らしいユーモアも少なく泣かせのシーンもストレートすぎる印象がある。東日本大震災の影響で延期になった映画でもあるが、その震災のエピソードの盛り込み方も無理やりねじ込んだような感じがしてあまり良いとは思えないし、少しあざとさを感じて好きになれない。山田監督のほかの映画としては「男はつらいよ 寅次郎紅の花」の中で阪神大震災が登場するが、その時のほうがもっと自然にうまく現実にあった災害を映画の中に取り込めていた気がする。ほかの本作オリジナル要素としては「東京物語」では戦死していて登場しない次男が生きているという設定になっていて、物語の中心人物として描かれている。これによって山田監督は本作で自らの過去の作品で作風に「東京物語」の影響が見られる「息子」も意識していることが分かる。中でも次男が恋人を母親に紹介するシーンは「息子」で永瀬正敏演じる息子が恋人を父親に紹介するシーンと重なって見えるのはそういう山田監督の意図が感じられる。俳優陣については山田監督の指示か小津作品に登場する俳優たちのような演技をしている出演者が多いが、特に文句はない。主人公である老夫婦役は延期になる前は菅原文太と市原悦子の予定だったものが橋爪功と吉行和子に変わっているが、むしろこの二人で正解だっただろう。長女を演じている中嶋朋子が杉村春子を意識しまくったメイクで演じているのがなんともおかしい。しかし、過去の山田監督の映画には「北の国から」の出演者も多く出演しているのに今まで彼女は一度も出演していなかっただけに何かこの出演には感慨深いものを感じる。それにしても本作に続く山田監督の新作はラブストーリーとのことだが、「男はつらいよ」シリーズも「釣りバカ日誌」シリーズも終わってしまった今、山田監督にはもう一度、純粋な喜劇映画を一本作ってもらいたい気持ちはある。[DVD(邦画)] 6点(2014-01-04 00:36:34)(良:1票)

56.  どついたるねん 《ネタバレ》 赤井英和の自伝を映画化した阪本順治監督のデビュー作で、主演は赤井英和本人。つまり元プロボクサーがボクサーを演じるボクシング映画で、見る前は話題先行の映画かとも思っていたが、とにかく赤井英和がボクサー時代の自分を投影した主人公を熱く演じていて、素なのか演技なのか分からないところも含めてすごく魅力的でかっこよく、その存在感に圧倒され、彼のボクシングに対する熱い思いというものもじゅうぶん伝わってくる。ボクシング映画の名作といえば「ロッキー」だが、本作の赤井英和にはスタローン以上の闘志を感じることができ、この主人公の存在感はロッキーを上回っているとさえ思う。(あの目は本当に熱い格闘家の目だ。)それに本当にその世界を知っているからこそ出せるリアルさというのも確かにあって、やはり赤井英和がこの安達英志という自身の分身のような役を演じるからこそこういったリアリティーが出るのであり、純粋な俳優だとこうはいかないような気がする。また、阪本監督の演出も大阪という都市のパワフルさを見事に描ききっており、それも本作に勢いを与えている。敢えて試合結果を描かない唐突なラストも潔く、エンドロールでの安達の後ろ姿が強烈に印象に残る。脇を固める面々もよく、原田芳雄や相楽晴子、麿赤児、正司照枝などみんないい味を出している。しかし、美川憲一だけは見ていてなんか違和感しか感じなかった。[DVD(邦画)] 8点(2013-03-28 21:01:35)(良:1票)

57.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 前作から11年ぶりに作られたシリーズ3作目。冒頭のアンディーが楽しそうにおもちゃで遊ぶシーンは自分もああいう頃があったなと妙な懐かしさに駆られた。そしてそのあと、成長したアンディーがおもちゃで遊ばなくなり、何人かの仲間は既にいなくなっているというのが切ない。自分が遊んでいたおもちゃは今でも物置にしまってあると思うが、どうなっているだろうということを考えてしまった。シリーズ今までの作品は娯楽活劇的な要素が中心であってもドラマ部分にも手を抜かないというつくりだったと思うが、今回はまず「アンディーとおもちゃたちとの別れ」というのがテーマであり、娯楽映画としての要素はもちろん健在だが、前2作よりもドラマ性が高くなっている。ラストシーンはアンディーのおもちゃたちへの思いというものが伝わってきて泣けるし、アンディーと同じくウッディたちもこれから新しい持ち主のもとで新しい人生を歩んでいくという結末が素晴らしく、シリーズ完結編としてはこれ以上ないほどのエンディングだろう。また今までのシリーズをすべて見ているからこそよけいにこみあげてくるものもある。公開当時は前作との間があきすぎだろうとも思ったが、今は成長して大人になった1作目の頃のアンディーと同じような子供に向けられて作られた続編と考えればこの長いスパンも納得できる。このシリーズはどの回から見ても楽しめるが、できれば1作目から順番に見てほしい。そうすればこのシリーズの本当の良さが分かると思う。[DVD(吹替)] 9点(2012-06-21 15:33:28)(良:2票)

58.  東京暮色 《ネタバレ》 この間見た「淑女は何を忘れたか」が明るく楽しい喜劇映画だったのに対してこの「東京暮色」はやはり評判通りかなり暗い。でもこの映画に描かれている家族像は現在にも通じるものがあり、いやむしろ現代のほうがより切実に感じられる部分が多くあり、昭和30年代の映画だが、まるで現代の家族の問題を描いていると錯覚するほどリアリティーが感じられて怖いほどだ。原節子演じる出戻りの長女も、有馬稲子演じる子供を妊娠しながら相手の男に捨てられたも同然の次女共にどこかかげのある役柄で、とくに次女が抱える孤独感やさびしさは思わず感情移入してしまうものがあり、母親に対して自分は誰の子なのかと問い詰めるシーンや、電車にはねられたあとの病院でのうわ言も悲しかった。この次女は最初岸恵子が演じる予定であったそうで、結婚による渡仏のために有馬稲子が演じたらしいのだけど、有馬稲子はこの役を見事に演じていて、代役出演であることを感じさせていない。(岸恵子が演じていたらどんなふうに演じただろうという興味はあるが、この役は有馬稲子で正解だったと思う。)その次女が小さい頃に家族を捨てて男(中村伸郎)と逃げてしまった母親を演じる山田五十鈴の演技が素晴らしく、次女が死んだことを知って一人飲み屋で打ちひしがれるシーンはこの母親の辛さというものをうまく表現していてとくに印象的で、言葉など使わなくてもこの母親の気持ちというものが痛いほど伝わってくる。山田五十鈴というのは怖くて貫ろくのある役のイメージが強い人なのだが、こんな繊細な演技もうまいと感じさせるのはさすが。もちろん笠智衆と原節子もいいし、杉村春子のマイペースなキャラクターは暗い物語の中でほっと一息つける。小津安二郎監督の演出は次女が電車にはねられるシーンを直接描写しなかったり、次女の死のシーンも省略してしまうなど、ドラマチックになりすぎない演出がなされているのがいい(現在の映画だったら絶対に入れてるだろうなあ。)し、また全体的にクールな目線で描かれているのだが、さきほども書いた次女が自分は誰の子なのかと母親を問い詰める深刻なシーンに明るいテーマ音楽をかぶせてあえてミスリード効果を狙っているのもよかった。「東京物語」でも親子の問題を描いていた小津監督だけど、この「東京暮色」もそれと同じく笠智衆演じる父親が一人残されるラスト。この映画のほうが「東京物語」よりもラストにさびしさを感じるのは描かれている物語が「東京物語」よりも痛烈に胸にせまってくるものがあるからかもしれない。今まで見た小津作品の中では最初に書いたように暗くて救いのない映画ではあるのだが、それでも心に残るいい映画だったと思う。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-09-21 23:14:02)(良:1票)

59.  TOMORROW 明日 《ネタバレ》 黒木和雄監督の「戦争レクイエム」三部作の一作目。原爆を題材にした物語というとだいたいが原爆投下後の人々の人生を描いたものがほとんどだと思うのだが、この映画は昭和20年8月8日の長崎を舞台に原爆が投下されるまでの24時間を描いている。派手さはないが、原爆投下の前日も当たり前のようにいつもどおりの「今日」を生きている人々の日常がなんのてらいもなく淡々と描かれているだけなのだが、だからこそ、その日常を一瞬にして破壊する原爆の恐怖が見ている側にリアルに伝わってきて見終わってなにかジワジワとくるものがあり、原爆投下後を描いていないのもあり、彼らはその後どうなったんだろうと考えると切なくて悲しく、とくに出産を終えたばかりのツル子(桃井かおり)と、その生まれたばかりの赤ん坊、結婚したばかりのヤエ(南果歩)とその夫(佐野史郎)には、戦争さえなければ、原爆さえ落ちなければ明るい希望の未来が待っていたはずだと思うとやりきれない。原爆はこのように希望に満ちた人々さえ容赦なく飲み込んでいくのだなと改めて感じることができたし、黒木監督がこの映画を通して伝えたかったメッセージもそこにあるのではないかと感じる。同じ年には広島原爆で被爆し、全滅した移動劇団「さくら隊」を描いた新藤兼人監督のドキュメンタリードラマ「さくら隊散る」も製作・公開されているが、本作と「さくら隊散る」の2本は本当に「原爆」というものを真正面から考えさせられる映画だと思う。追伸 長門裕之と原田芳雄が出演しているが、二人とも今年亡くなってしまったのは残念。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-08-15 14:37:53)

60.  トイ・ストーリー2 約10年前の作品だが見るのは今回が初めて。前作を見たのも10年以上前の話なのでちょっといまさら感があったし、ウッディーの窮地をバズが助けるという前作の逆をいくストーリーと知ってやや心配だったが、単純明快なストーリーで「スター・ウォーズ」や「ジュラシック・パーク」を意識したようなパロディーシーンとか笑える部分も多くとても面白かった。それでいて、忘れ去られて捨てられるおもちゃの悲哀が描かれているなどドラマ的な部分(ジェシーの回想シーンは見ていて悲しくなるし、ウッディーにプロスペクターがかける「大学や新婚旅行に一緒に連れて行ってもらえるか。」という言葉は妙なリアリティーがある。)がしっかりとしていて見ごたえ充分な続編。前作の細かなところをあまりよく覚えていないのだが、これはひょっとしたら前作を凌ぐ完成度の高さかもしれない。エンドロールで流れるNGシーンも楽しかった。そこに登場する「バグズ・ライフ」のキャラクターを見て、まだ「バグズ・ライフ」を見ていないことを思い出した。(見なきゃ。)この「トイ・ストーリー」も3が製作中らしいが、この続編を見たら思わず3が見たくなってしまうじゃないか。[CS・衛星(吹替)] 8点(2009-01-01 03:01:57)(良:1票)

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