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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 時をかける少女(2010) 《ネタバレ》 話的に小説版の続編という感じでいいのかな?物語自体はかなり考えられたものになっていて、あたしは面白いと思います。但し、何人かの方が言っているとおり、時代的な設定と考証にミスが見られますね、SFって、こうした部分を丁寧に作らないと、あとが辛くなるんですよね。その辺の考えが少し足りないかな、という感じがあります。それと、脚本上あまり感心しないと感じたのが、記憶を消す必要のある未来人が敢えて記憶を残すようなものを残していくくだり。態々泣かせに行く必要はないのにこういう演出をするところが残念ですね。脚本に矛盾を作るようなネタを入れるくらいなら、こうした矛盾を解消する方向で脚本を作る必要があるんじゃないかな?[DVD(邦画)] 6点(2012-01-03 01:21:23) 2. トイレット 《ネタバレ》 難しい映画ですね。 意味はいかようにも取れるのだけど、何かメッセージ性があるのかと言うとそれも微妙なんだよね。なんだか、踏ん張りきれないものがある気がして。 例えば、ラストの大オチに関して言えば、物凄くブラックなオチなんだけど、そのオチを持ってくる上でのカタルシスが不十分な気がするんだよね。最後まで綺麗に流して観られるように作るのは日本の映画には多いのだけど、ここでそんな綺麗な流し方をしても爽快感を味わった気分になれない気がします。ばあちゃんの重要な一言も脚本上のキーワードとしてラストでもう一度使うチャンスがあったと思うのだけど、そこまでまくりきれなかったところが残念。(と、ここまではタイトルに引っ掛けた感想) 全体を通してみると、ちょっとストーリーにバランスの悪さがあるように感じられます。特に前半は後半と比べると、物凄く観ている側を引きつける様なものが無くて、ただ単に人物のプロフィール紹介に近いことしか出来ていない気がしました。だから後半のテンポの良さに比べて、前半部分がやたらと時間が掛かっているようなきがしています。それと登場人物の生かし方が勿体無さ過ぎ。かなり個性的なキャラクターを出しているのに有効な使い方が出来ていない。前述したとおり、キーワードの使い方が不十分だし、オタク(Geekと使われているけど、どちらかといえばNerdの方が正しい気がします)に対しても非常にステロタイプでその辺の描き方に監督自身があまり理解していないという印象が強く残りました。後半に進むに従って面白くなるのだから、前半でちゃんと観客に対しての心の引っ掛かりみたいなものをしっかりと作った方が良かったんじゃないかと思います。 [DVD(字幕)] 5点(2011-05-22 17:41:46)《改行有》 3. トロン:レガシー 《ネタバレ》 どうなんだろうなぁ?あたしは前作の続編と言っていた時点でかなり無理があると感じていて、実際見てみたら、やっぱり無理があったかな、という感じが強いですね。 そもそも、コンピュータの進化が「トロン」の頃から目覚しい状態なのに、擬人化されたコンピュータの世界観があまり大きく変わっているように見えないというのがあったり、機械的に見てコンピュータの進歩の過程が錯綜していたりして、その辺が非常に見ているあたしからすると違和感を感じましたね。ライトサイクルについても平面移動から立体移動に変化するのは確かに進歩ではあるのだけど、そうなると、本当のゲームも進化しているという所を最初に見せておかなければ、その過程が弱すぎる気がします。 ストーリーも弱いよね。いや、弱いというか中身があまりないと言った方が良いかも知れない。途中がだらだらしているので眠くなって仕方なかったです。それと結末の処理なんだけど、これが全く冒頭との繋がりを感じさせないまま終わってしまうので、そこに物語のオチというか、後片付けをしていない感じが強く残りました。ここまで中途半端にしては、最後のシーンが全然良く感じられないんだよね。もうちょっと作り方を考えた方が良くはないかなぁ? [映画館(吹替)] 5点(2010-12-23 09:08:14)(良:1票) 《改行有》 4. トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 単純に楽しめました。前作、前々作を見ている人は、その段階を経ている分、感慨が深い方もいらっしゃるでしょう。そうでない人も、単純にこの映画だけ観ても十分に楽しめる作りになっているという所で楽しめたはずです。この映画の大きなテーマは多分「別れ」なんだよね。子供が大人になる段階で、それまで大事だったものをどのように手放していくか、最良であったもの、そうでなかったもの、それぞれ違いはあるにしても、必ず経験していく中で、観ている人にどのような選択をして欲しいかを明確に提示している点は評価するべきだろうね。大人から観ればそうしたことを思い出させる事になるから、ラストで泣けるのだろうと思う。映画ではおもちゃとその持ち主の関係で見せているけど、こうした関係は普遍性があって、どんなシチュエーションにも置き換えられるから、素直に観ていただければ、どなたにも共感できる作りにしてあるというのは本当に賞賛しても良いと思います。ピクサー(というよりはジョン・ラセター)はこうした精神をジブリから多く学び取っているみたいだけど、昨今のジブリ作品を観ると、ちょっとピクサーが手本にしたものからズレが生じてきているとしか思えないです。今度はジブリが、ピクサーを見習っていく必要があるかもしれませんね。 [映画館(吹替)] 8点(2010-09-08 12:19:58)(良:1票) 《改行有》 5. 東京島 《ネタバレ》 面白い。けど、かなりシナリオというか、設定に大きな穴がある。いや、こういう映画でそうしたアラ探しをしてはいけないのかもしれないけど、やたらと気になっちゃったからね。ラストで東京島を脱出したときに、なんで東京島の探索をその後でしなかったのかとか、そもそも東京島って日本近郊の島であるのに、知られてない筈無いよなぁ、とか。折角面白い内容なのに、そうしたところには微塵もケアされていないっていうのがどうしてもわからないんだよね。 役者はそれぞれ個性的な演技が出来ていて良かったのだけど、窪塚のちょっとぶっ飛んだ感じの役って良い加減パターン化してきてる気がする。もうちょっと演技に幅がある役者だと思っていたのだけど、何かを踏み外してしまったような感じがあるんだよね。[映画館(邦画)] 7点(2010-09-04 15:42:17)《改行有》
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