|
1. 鳥(1963)
シンプルだけど単純に面白いし、40年前の映画とは思えないくらい迫力を感じる。のりとしてはB級映画なんだけど(ゾンビが襲ってくるとか宇宙人に侵略されるとか)、それでも充分に鑑賞に耐えうる映画なんだから監督の才能なんですかね。毎日うちの近くでは、夕方になるとカラスの大集団が100m以上に渡って電線にとまっているんです。それもビッチリと。この映画を見て以来、襲ってくるんじゃないかと時々考えてしまいます。本当に恐ろしいのとは鳥の糞の大量爆撃ですけど。7点(2004-07-18 21:09:41)
2. ドッグヴィル
長いですよね。無駄なシーンはないけど、はやくラストとがこないかなってみながら思ってました。でもこの監督はやっぱり天才です。予算はかかってなくてもここまで見せてくれる映画を作るんだから。お金のない学生でも作れるような気がするけど、才能がなければただの学園祭用前衛映画に過ぎなかったはず。村人やトム、グレース、ギャングのボス、まさに世界の構造をそのままこの箱庭に置き換えて映画にしちゃいましたね。それにしても集団の人間というのはなんて醜く弱く汚い生き物なんだろう。そういった現実を暴露して審判を下してしまった映画。8点(2004-06-21 18:19:25)
3. 東京物語
家で一人で見ていて、終わった後思わず立ち上がって拍手したくなりました。日本映画の最高傑作は東京物語だと思います。何より脚本が素晴らしいです。登場人物個々の心情が簡素な整理でも伝わってきます。日本語も美しいし。これを見ていて思うのは、どんなに日本の風景は変わっていても、日本人はそんなに変化していないということが分かります。良く「最近の若い人は……、昔は……」とよく年配の方がおっしゃるけど、そんなことは50年前(今その台詞を言っている人たちが子供の頃)も同じことを言っていたんですね。「最近の若い者は親も殺すから」みたいな台詞、田舎から出てきた親を邪険に扱う子供たち(でも彼らなりに大切にしようとしているんです)、祖父母になつかない孫、そんなの昔も今の一緒じゃないか。お父さんもお母さんも本当は寂しいけど息子や娘にはそれぞれの生活があることがわかってる、ものすごく謙虚で他人に理解がある心が温かい人たちです。こういう年配者の謙虚さが今の日本にはなくなってしまったような。逆に若い人が見れば、両親を大切にしたいという気持ちがきっと芽生えてくると思います。10歳から100歳までの全ての人がこの映画を見てくれたら日本はきっと少し明るくなると思います。10点(2004-06-19 10:03:57)
0 | 2 | 4.88% |
|
1 | 1 | 2.44% |
|
2 | 2 | 4.88% |
|
3 | 4 | 9.76% |
|
4 | 5 | 12.20% |
|
5 | 5 | 12.20% |
|
6 | 4 | 9.76% |
|
7 | 8 | 19.51% |
|
8 | 4 | 9.76% |
|
9 | 3 | 7.32% |
|
10 | 3 | 7.32% |
|
|
|