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1. トゥルーライズ
《ネタバレ》 シュワルツェネッガーらしいコメディ路線のアクションムービーで、荒唐無稽すぎて笑う。金はかかってるが、コメディが強めだ
拷問が実行されていれば笑うだけの映画にはならなかっただろうが、そんなピンチも軽く脱出してしまうのがシュワルツェネッガーの演ずるヒーロー像だ。ブレがない
そこまでやったらぶち壊しだと作り手も観てる側も誰もが思っている。そして味方は誰一人死なない
そういう雰囲気の鎖で縛られ、マンネリを感じざるを得ないのが一時のシュワルツェネッガーアクションだがその枠の中で、今回も健闘している
敵の組織はギャグの装置として一人残らず殺害する。この割り切り方というか、徹底の仕方がキャメロンらしいといえばらしくて、見所のひとつになっている
ハリアー機が大活躍をする。垂直飛行が映画的に扱いやすく、さながら戦闘ヘリのように扱われる。それは無理じゃね?と思うけど
ともかく、アメリカの誇る軍隊は今回も無双だ。それに、アメリカのマッチョなヒーローが載る。まさに最高&最強というわけである
極めてポジティブな戦闘描写を笑いながら鑑賞するのだ。そして悪は、死ぬべきである。アメリカを核攻撃すると脅すのだから、なんの遠慮もいらずに死なせることができる
突き抜けた勧善懲悪で、それが奇妙な笑いを生み出すのだ。どうせならここまで徹底したほうが、酷すぎて笑えて来るという計算だろう
キノコ雲をバックにキスシーンは「はい、笑って」という合図である
実際には、そこでは笑わない。「笑って」と云われて笑う人はいないからである。「いやあ~ちょっと・・・」という反応にしかならないだろう
そこでは作り手も「笑って」と投げかけるまでが意図であって、笑わせようとは、思っていないだろう。「それでも楽しいでしょう?」と聞こえてくるようだ
前述したように全体的には笑う映画だ。繰り返しになるが、あまりに悪役の末路が馬鹿にされ過ぎて、笑える。浮気相手の偽スパイが、特に酷い[DVD(吹替)] 6点(2019-12-25 12:27:11)《改行有》
2. トータル・リコール(1990)
《ネタバレ》 なんだこりゃ。・・・めちゃくちゃ笑えるんですケド。バーホーベンは天才か!そりゃそうだろ
若い頃は、自分が観たい映画はこういう奇怪なSFじゃなくて、もっとマジメで王道な、大衆受けする大作を望んでいた
だから当時ビデオレンタルで観た本作の評価はハズレだった、ヘンな映画だった、観るんじゃなかった、と散々だった
ロボコップも好きになれなくて、バーホーベン監督と聞くと、少し遠慮したい気持ちになっていたものだ
ところが、しょぼくれた年齢になってから観ると、全く評価が変わった。勿論、全ての映画がこんなバーホーベン風味になったら、そりゃあ嫌でげすよ。
でもね、この人の映画、突き抜けとるんですな。頭おかしいんです。メチャクチャやってくれて、スカっとするんですよ。
シュワルツェネッガーを主役にしたの、はい正解!あの、大根かと思うような嬉しそうな笑顔の数々、わかり易っ!なんだその顔はっ。ウケるっ!
離婚成立だな!とか、離婚したって言ったろ?とか、パーティーで会おう!とか、捨て台詞くそ笑ったわ!畜生!
画作りとか、レトロフューチャーなデザインとか、奇想天外なギミックとか、観てて飽きない!ヘンなものいっぱいで眺めてるだけで面白かった~
今では、ロボコップも大好きだ。クセのある作風が最初は苦手だったが、トータルリコールはそれに並ぶくらい、面白い[ブルーレイ(吹替)] 8点(2019-10-06 02:32:04)《改行有》
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