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プロフィール
コメント数 1617
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1.  トロイ(2004) 《ネタバレ》 大昔に一回は観ていたのですケド、その頃は(お恥かしながら)トロイア戦争の顛末なんてそんなに大して知らないって無教養なザマだったのですよね。今回、訳在ってその辺が頭に入ってる状態+且つ使ったのはオリジナルより33分も長いディレクターズ・カット版の方だったのですケド、結論的には全然フツーに面白く観切るコトは出来たと思います。とにかく、史劇系戦争映画としてスペクタクルな合戦シーンについては(今なお)史上最高峰と言って好いのではないでしょーか⇒物量・力感・血腥さ…正に「血沸き肉躍る」といった感じで。CGも、コレも今なお私自身としてはそんなに気にはならない程度の出来だったとは思いますし、そもそも結構な部分がアナログにカネ掛けて撮ってるな~と思っちゃったのですケド実際はどーだったのですかね? ただ、まず今作が大いに批判もされているコトの根本的な理由は「史実・伝承との差異」という部分だとは思うのですね。叙事詩『イーリアス』の成立は三千年近く前なので、今今にそのまま使っても現代の映画としてはまるで成立しない(⇒神が出て来まくるのもそーだし+人間キャラの行動原理も到底感情移入できるモノじゃなくなるとも思うし…)てコトには別に納得も出来るのです。がそれでも、今作だとラストにアガメムノンが討死しちゃう(序でにメネラオスも)のは二回目視聴の今回ですらド級に予想外でしたし(+だったらパリスもチャンと殺しとけよ!と思ったりも)で個人的には、アキレスの死ぬタイミングが変わってるのはコレはも~致し方無いかな…とは思ってしまうのですケド(⇒だってこの映画、ヘクトルもアキレスも死んじゃったら私なら正直観続ける気なくなっちゃう…)コレとて元ネタに親しみ・こだわりの在る方々にはやっぱ相当なる違和感だろーな…とは思うのですし。 でも再び、ゆーてじゃあアキレスを最後まで生き残しておけば諸々と大丈夫だったかっつーと、率直にソレも(つーかソレが一番)微妙だったかなって気もしてしまうのですよね。コイツだって、真っ当な現代人の視点からすれば(それでも)中々高度に感情移入の難しいキャラだったな~とは思わずには居られないのでして(⇒それはまず原作準拠として+今作では随所でその辺の戦争キ○ガイエピソードをマイルドにして貰ってる…上でのブラピの役づくりとして)だから結局、神話ではなく人間ドラマとして描く…という今作の最大のコンセプト自体が(終盤は確実に)イマイチ機能しなかった、という結論に近づいてゆかざるを得ないと思うのですね。それってまたそもそも、どだいが「無理筋」だったんじゃないか?とも思えてしまっては居るのでして、要は結局ヘクトル以外にマトモな人間がほぼ出て来ないって話だからしょーがないジャン!と…⇒オデュッセウスは多少マシかも知れませんが(ショーン・ビーンが演ってるワリにも)異様なマデに影が薄いですし・一国の王とも思えない「下衆の極み」アガメムノンも・もはや「暗愚」とまで言いたくなる様なプリアモスも・言わずもがなパリス&ヘレネのバカップルとて、等々… やっぱまた根本的には、激烈長いワリにどーにも「一貫性」が見当たらない…て映画には見えますかね。主人公も途中まで2人居る様な・でメインのアキレスの方はキャラも定まってない様な・それで居て「戦争の悲惨さ」だとか「歴史に名を遺す」みたいなヒューマンなテーマもさえ添加物みたいな感じで軽~く放り込まれてるコト、とか。これなら=こ~んな感じなのにこ~んなに予算を注ぎ込んで超・本格的に撮れるんだったら、も~誰しもが可能な限り納得ゆく様なカタチで「なるたけ原典どおりに」映像化しちゃえば好かったのでは…なんて思ったりもしちゃいますかね。最終結論、1点足そうとも⇔或いは引こうとも、結構に悩みつつこの位の評価としておきます。以上。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2024-04-14 10:54:48)《改行有》

2.  友だちのうちはどこ? 《ネタバレ》 全然、何の捻りも無い子供映画ですが、正直言い方は悪いですがコレで全然(映画として)メチャクチャ面白いですからね。特にプロの俳優も使ってないのだそーで、やっぱこーいうのを観ると「映画って何なのか?」と少しまた考え込んでしまいますね(好い意味で)。モチロン、私の様な外国人の眼から見れば、当時のイランの社会の様子だとか、或いはその中で端的にごく抑圧的な大人たちの振舞いとかをより好奇の眼差しで見つめるコトも出来るのでしょーし、また或いは物理的な情景そのものを余計に面白く観れる…というコトも確かにあるのでしょう。ただ重ねて、そーいうコトじゃない…というコトにも思われるのですよね。恰好を付けて分った様な口を利いてしまうのなら、コレはもっともっと映画製作者としての根源の部分に在るモノの問題だ、と思ったり思わなかったりもしたりして…と。[インターネット(字幕)] 7点(2024-03-12 21:18:25)

3.  DOGMAN ドッグマン(2023) 《ネタバレ》 リュック・ベッソン監督作ですし、冒頭の主人公の「見た感じ」なんかからも、観始めた時点では引き続き流行のヴィジランテものと、先般の『ジョーカー』のミックスアイデア的なヤツかな~と思ったのですよね。ただ、その主人公がいったん捕まる冒頭から精神科医との対話という形式で始まる彼の「自分語り」の内容としては、そこまでアクションに振れ切っているワケでもないドラマ要素強めの時間が結構続いてゆくコトもあって、観終わってみると、私がさっき言った様なカテゴライズし易い単なるジャンル映画ってワケではなくって、もうちょっとつくり込まれた作品かな…という感覚には、私の認識もチャンと変わって居たかとは思いますね。 ポイントはまず、その自分語りの中で語られるエピソードがごく奇抜かつ意外とヴァリエーションに富んでいるコト、加えて何より「犬たち」の存在のユニークさ、ではありましょーかね(⇒後者は、より物理的描写の面におけるユニークさとして作中に結実しているとも思われますが)。なので、まず特にその奇抜さの存在ゆえに、全編ごく物珍しさを持ち続けて全く退屈なぞせずに観てゆけた…という気はしておりまして、娯楽作としてはフツーにワリと満足感は高かったと思うのです。難点があるとしたら、その登場する「奇抜な要素」の幾つかは、ドラマ・キャラクター上の必然性よりは要素そのものの奇抜さを作中に持ち込むコトを重視している…的な感じではありまして、だからやや「流れに沿ってない」と言うか作品が総体として統合されているか、という点については少しダケ違和感には成っているかな…とも思いましたかね(⇒特に要は、主人公は「犬使い」としての異能を既に備えている一方で、ピアフやディートリッヒを生き写しに出来るなんて類稀なドラァグクイーンでもある、そのコト自体は流石に「ご都合主義だ」とも思えるってコトですよね)。 ただその上に、前述の作品としての「統合」という意味では、上で書いたコトよりも更に重要なのは正にキャラそのもの=演者の演技のクオリティ(説得力)にあるとも思うのですね。そしてその面では、今作の主演のケイレブ・ランドリー・ジョーンズのその面の仕事とゆーのは、率直にコレは実に申し分ないモノだったと(また)思うのです⇒個人的には別に、あの『ジョーカー』のホアキン・フェニックスのソレにだってそこまで全然引けを取る様なモノではない…と。なので、心置きなく一点加点した上で、更にプラス、監督のファンで彼のアクションが好きって方には全力でオススメしておきたいと思います(正直、少なくとも『レオン』後の彼の作品の中でだったら、個人的には現時点で圧倒的に一押しでありますね)。[映画館(字幕)] 7点(2024-03-10 09:05:39)《改行有》

4.  ドント・ウォーリー・ダーリン 《ネタバレ》 意図的ではねーのですが、ついこないだ『MEN 同じ顔の男たち』を観てやったと思ったら、ま~た超・似たよーなヤツを観てもーた…てのが最大に支配的な感想ですよね。。示し合わせたワケでは(また)ねーのですが、毎度のコト実際に観る頃には観ようと思った理由を忘れちゃってるモンですから。。そもそも(なんとな~くですが)観始めるまでマジでコメディかなんかだと思ってたし。。 今作は、所謂「ディストピア」系のSFスリラーで、かつその内容・展開運び自体の面に限ればごく非常にコテコテ・典型的な作品だとも思うのですね。しかし、今作が監督二作目というオリヴィア・ワイルドですが(兼任で助演女優もやってますが)、彼女は前作『ブックスマート』でもシンプルな青春コメディに多分に+現代的にまた所謂「ダイバーシティ」な要素を取り入れて、キョウビごく受け容れ易い作品に見事に仕上げていた…というトコロは今作でも引き継いでいます⇒今作では、そのスリラーとしての「恐怖の根源」=ディストピアがディストピアである「理由」の部分を、再び現代的に(フェミニズム的な観点から)アップデートした…というコトかと率直に思えますね。重ねて、お話の内容(⇒どう展開して何処に帰着するか)なんかは観始めて10分でおおよそ見当が付いてしまう…みたいなヤツなのですが、前述のアップデートがしっかりしているコトや、映像の端的な出来の好さ、加えて主演のフローレンス・ピューの(コレまた)出来の好さ、なんかも加味すれば、全然悪い作品ではなかったかな…とは余裕で思える程度の作品だとは思うのですね。個人的には、やや尺は長いかな(=この内容ならもう少し短くても好いかな)とも思ったりしますが、そんな私でも全然フツーに最後まで楽しく観終われたかとは思ってます。お暇なら是非。 再度、フローレンス・ピューはまた中々好い仕事をしていたと思うのですね。実際、ヒーローもので大暴れ!してたりもする彼女ですが、なんとゆーか単純に諸々と「強そう」な女のコに見えるのですわ。だから、その意味でも確実に今作の主役にはピッタリだったな…と(重ね重ね、その件の「アップデート」を考慮したとしても)。[DVD(字幕)] 6点(2024-02-16 22:12:46)《改行有》

5.  TALK TO ME トーク・トゥ・ミー 《ネタバレ》 いや、シンプルだケド、コレは中々…滑り込みで2023年のベスト5が一個入れ替わったな…(私が観たのは年明け後だケド) 大筋としては比較的オーソドックスな憑依もののホラーで、かつ変に凝り過ぎるコトも無いコンパクトな尺+テンポも悪くないのがまずは観易くて好いですよね。ソコで多少、憑依ものとしてはその主体が(平時の悪魔ではなく)悪霊=怨霊であるコトとか、ごくネガティブなラストの感じとかも含めてややフツーの欧米ホラーとは趣きが違うっぽい箇所も見て取れはしますが(⇒今作ってよく見たらオーストラリア産なんですね)、どちらかとゆーとソッチよりも端的な映像の力強さに第一には引き込まれましたですね。中々、大胆だな~と言って好い様な構図で禍々しいモノを思い切りバーン!と+結構ネットリと映して来るって感覚が在ったのですが、それでいてキレも十二分に感じられるとゆーか、その辺には(逆に)かなりこだわって準備してた様に思えるのですよね(⇒私もちょっと近いうちにソコだけ再確認の為に観直そうかな…と思ってる位で)。あと、そーいうカメラワークで映してるトコロの若い役者さん達の(異形のモノとしての)演技自体が、コレまた皆(チャンと若いワリにも)頑張ってたかな~とも思いますね(意外なマデの高クオリティ)。 加えて、ココに関してはホラーファンとしての個人的な好みに類する観点かとは思いますが、中盤以降また中々に「ナニが起こってるか定かにならない」という、その不可解さが至極に個人的にドンピシャだったのですね。結局、ミアの母親の死が自死なのか事故なのかも完全に明らかにもならないですし(⇒ごく強力に自死であったコトが示唆されてはいるものの)、クライマックスを踏まえても主人公を除く主要人物達の生死もまた判然としないママ終わってゆくのですし、だからラストなんかだって未だ「コレはナニかの(覚めない)悪夢?」とだって思える様な⇒チャンと終わった様でまだ悪夢の続きが残ってる様な、も~極上の不穏さを湛えて居た…と思うのですよね⇒重ねてコレって、個人的には超々好み!てゆうヤツだったのです。なので、少しだけオマケしてこの点数としておきます⇒映画館でやってるうちに是非々々。 ※以下余談:もう一点、コレは(前述どおりの)オーソドックスな前半を、私がよりホラー的に観てゆくコトが出来たコトの(結構重大な)理由なのかも知れませんが、私にはこの「降霊ごっこ」がもたらした悲劇とゆーのが、ソレこそ「薬物ラリパッパパーティ」が引き起こしたソレ(のメタファー)にしか見えてなくって、結果としてより一層暗澹たる気持ちで痛ましく眺めていた…というコトなのかも知れませんです。件のコロナ禍+例のオピオイド危機を経て、今や米国内の薬物事故による死者は年間10万人のスケール…ってゆーんだからも~トンデモ無い!すよね。そう、薬物って、正に今作で描かれるコトと同じ様に、人に依って or タイミング・体調に依っても諸々の「効き目」が違うから、だから大丈夫そうに見えてても⇒一発で即死するコトだって全然あり得るのだと思ってるのですよね。やっぱ、どの種類だろうが絶対に手を出さないに越したコトはねーです(ソレがホントにそのクスリである保証すらねーのだから)。[映画館(字幕)] 8点(2024-01-05 23:17:11)《改行有》

6.  ドミノ(2023) 《ネタバレ》 うーん、コレはちょっと、モ~完全に全くナニも前提を入れずに観に行って+かつあまり深く考えずに本当に単なる娯楽として(気楽に)観る方が絶対に好いヤツだと思いますかね。だから正直、レビューで言えるコトはほぼ無いな…とも思います⇒ので内容については触れないコトにしよーかと。あくまで私個人としては、ワリと結構楽しめてしまいました…とダケは言っておきたく。。 ただね~、迷いに迷った挙句に一つダケ言ってしまうなら、ナニを措いてもまず今作は内容的には「B級映画」だ…ってゆうコトですよね(⇒監督とか主演とかの名前に騙されてはいけません!)。分かる人にしか分からない様な言い方でもう一つダケ付け加えるならば、冒頭から謎の敵として出てくるウィリアム・フィクナーが(私なんか途中からモ~完全に)嘗てのクリストファー・ウォーケンにしか見えなくなっていった…とでも言いましょーかね。重ねて、分かる人には分かると思うのですがそーいうヤツです。以上。[映画館(字幕)] 7点(2023-10-29 20:52:53)《改行有》

7.  Tommy/トミー 《ネタバレ》 わー私コレ好きですわ~シンプルに音楽の感じがだいぶ好みっすね!形式としても、そもそも私オペラ好きなんで嫌いなワケが無い。恥ずかしながら「ザ・フー」をチャンと聞いたコトすら無かったのですが、クラシカルなロックでノリが好くて実に心地好かったですわ。ゲストのティナ・ターナーとかエルトン・ジョンも存在感ありましたし、終わり方も個人的には超・爽快でしたね。また観ます。 話の内容自体が結構ブッ飛んでるので、監督ラッセルの(コレも必然的に)ブッ飛んでる映像表現とも(何とか喧嘩せずに)ウマく調和してましたよね。その上で、役者としてはお母ちゃん役の女優さんがメチャ頑張ってたのではねーでしょーか。随所でかなりハッチャケてましたし、と言ってシリアスなシーンも手を抜かず、しかも歌も自前なのですね(フツーにチャンとプロ歌手だし、その方面のステージ経験も豊富な方とのコトで)。納得&脱帽。[DVD(字幕)] 8点(2023-08-31 08:51:51)《改行有》

8.  トランスフォーマー/ビースト覚醒 《ネタバレ》 『ビーストウォーズ』観てましたよ!ソレはさておき、このシリーズってほぼほぼ観た後の感想って一つで⇒「映像はともかくもお話の中身が…」というコトでしかねーのです…ケドも、翻って今作は比較的にもごくシンプルな内容+全体の尺も(昔みたいに)アホみたいに長すぎる…てコトもねーのでフツーにまあまあ観易いですし、加えて肝心の映像(とゆーかロボット・アクション)は相変わらずカッコ好いので娯楽作としては全然気楽に楽しめると思うのですよね。少なくとも、若年層やファミリー向けには全然、持って来いと言って好いかな~とは思います⇒折角夏休みなのでどーせなら映画館でどーぞ。 ただですね…一点どーしても指摘しておきたいのは、先ほどシンプルで好かった…と言ったお話の中身=主筋とゆーのが「2つで1つの鍵」を探す話!というも~「先週観たゾ!」みたいなヤツだったのをはじめとして、結局ビースト陣営=マクシマルよりは(前作までと同様)車に変形する連中=オートボットが圧倒的にメイン…だから観た感じがま~た其処彼処で『ワイルド・スピード』ぽいコトだったり、中盤はアステカの遺跡巡りとかする感じがま~た『インディ・ジョーンズ』ぽいコトだったり、で終盤にはナニやら『アイアンマン』みたいなヤツまで出て来たり…と諸々と極めて「既視感」だらけの作品だったな~というコトなのですよね。。まァ、ハリウッドも超・深刻なる「ネタ切れ」状態なんだとは思うのですが、ソレでも何故にこんなにこの23年夏にそーいう映画ばっか大集結しちゃったのか?はかなり気になるトコロでして…[映画館(字幕)] 6点(2023-08-06 21:22:28)《改行有》

9.  透明人間(1933) 《ネタバレ》 コ~レは凄い…シンプルなホラー・スリラーとしては、この出来はもはやオーパーツと言って好いレベルですね(超・面白かったです)。まずはとにかく映像(特撮)が実に見事なコト!個人的には1シーン、透明人間がパジャマ着てベッドで眠りに就くまでのちょっとしたヤツとか、モノ凄く凝ってて+ハイ・クオリティでモ~震えてしまいました。あと、主役のクロード・レインズの狂気を孕んだ演技(とゆーかアテレコ)も、コレも時代を考えれば驚愕…と言って好いホドの斬新さと、そして普遍的な怖さをも備えていたと思います。重ねて、超・面白い+ごくコンパクトで観易い+今ならアマプラでロハで観れる、ので皆様も是非。[インターネット(字幕)] 8点(2023-04-24 14:32:07)

10.  ドリームランド 《ネタバレ》 正直、マーゴット・ロビーが銃を構えてるポスター位しか前情報は入れてってねーのですが、それでも何となく「逃避行」系かな…とは思ってました(=クライム系だろーなと)。で、ソレは表向きには当たってたのですが、しかしながら観終わるってーと今作は本質的には青春もの・成長ドラマ・(あるいは)ロマンス、という方のドラマ映画だったと思うのですよね。そのドラマの部分は、少なくともソレが明確になって+そーいうお話として妥当なテンポで進み始めて・進んでゆく終盤30分位に関しては、まあまあ面白くなくもねーかな…て感じではあるのですよ。マーゴットはいつも通り演技も手堅いし役にも合ってるし美人だし、んで相手役の若い子も別に悪くはなかったかな…と思いますし。 ただですね…その残り30分までの1時間以上が、ま~とにかく相当にタルいのですよね。タルいのみならず、重ねて見た目はクライム系なのにどーにもそーいうヤツじゃない…という「得体の知れなさ」がまた長時間続くので、その部分は(「観方」が分からないという意味でも)至極心地が好くないのですよ⇒そして畢竟、重ね重ねソレが「長すぎる」のですよ!私の拙い「勘」に依るならば、ソレはソレ自体がたぶん「意外性」を狙った意図的なヤツだ…とも感じるのです、が率直にゆーてソレは「失敗」してたとも思うのですよね。他にも総じてソレを挽回し得るホドの優れたポイントとゆーのも見当たらず、結論的にはまァイマイチかな…と。 一点だけ、確実に観る価値が在ったモノは…と言えば、ソレこそ終盤のワンシーンでマーゴットのトップレスがバッチリ映りまくるコトでしょーね(極めて眼福)。そのコトに興味が在るという御仁を、私は止めるコトはありませんです。[インターネット(字幕)] 5点(2023-04-19 22:59:05)《改行有》

11.  東海道お化け道中 《ネタバレ》 三部作ですが、『妖怪大戦争』は飛ばしてコッチを観ました。基本的には『妖怪百物語』と同じシステムで、アクドイ連中に立ち向かう善玉に、偶然ながら妖怪が助太刀する…という話です。で、まずその妖怪のアレコレについては登場シーンも(『妖怪百物語』と比べて)やや少ないし、何よりシーン自体の質がちょっと低めかな~と思いました。前作までで出し尽くしてしまったのかも知れませんが、パッと分り易い有名ドコロがあんまり出て来ないので正直イマイチ盛上らない…と言いますか。 ただその一方、お話の方は(オーソドックスな仕掛けかも知れませんが)『妖怪百物語』には無かった捻りが在るのと、ミヨちゃんのサイコロ勝負(と種明かし)のシーンは中々ユニークで好かったと思いましたね。あと主演の本郷功次郎はちょっと若山富三郎みたいなルックスですが、本家同様にワリと殺陣が上手かった様に思いました(スピード感が有る)。足し引きして、コッチも全然悪くはなかったかと思います。[インターネット(邦画)] 6点(2023-04-14 12:00:03)《改行有》

12.  ドーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 うーん…水準の高いゾンビ映画だとは思うのですが、個人的にはあまり好きではないのですよね今作。その最大の理由はも~シンプルに、この名前だとどーしたって元ネタと比べちゃう(=相手が悪い)というややアンフェア気味なヤツでしかないのですケドも。。 ただ、一点どーしても言っておきたいのは、今作と元ネタの最大の相違点としてのゾンビの属性の差異(=「高速系」か否か)の観点からしても、少なくとも中盤は元ネタと同じ様な人間ドラマ(部分的にはコメディ含み)を高速系ゾンビでやろうとしてる…てのがやはり少し難しかったのではないかな(こんな感じでさも同じ様にやったらば)とゆーコトですかね。コレも少なくとも元ネタの(特に)ロメロ版は、確実に全体としてブラック・コメディとして仕上がる様に(ショック描写に関しても)隅々まで整合していたと思うのですよね。ソコについて今作では(前述のドラマ部分の他にも)アクションのキレの好さやかなりグロテスクなシーンなども交えて多様なゾンビ映画の好さを作中に求めている様に見える、その意味では少し一貫性を欠く様にも思われるのです(重ねて取り分け、中盤のまろやかな人間ドラマの部分が浮いている、と)。ココに関してはもう一つ、個人的にはキャラも多すぎる(=広いけど浅い)という様にも思われます。 もちろん重ね重ね、ソレはゾンビ映画の多様な好さをごくコンパクトに詰め込んだ作品としての”もう一つの側面”でしかないとも思われます。なのでやはり個人の好み次第…というコトでしかないとは思いますケドね。[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-24 20:28:46)《改行有》

13.  峠 最後のサムライ 《ネタバレ》 題材的にはソレこそ去年の『燃えよ剣』ともメッチャ被るし、で双方の主人公の単純な人気・知名度、或いは映画自体の「物量」とかの面でもアッチの方がだいぶん「ポピュラー」な感じはするのよね(私がこの原作読んでないダケなのかも知れんケド)。だから元々同じ年(2020)に公開しよーとしてた…てのだってある意味チョイと「無謀」な気がするし(アッチは東宝でコッチは松竹なんすかね)んで(今や) 割かし大事そーなコトとして「ドッチを先に観る?」てのだって、私自身も答えはちょっと出て来なかった…と(思案に暮れてはみたものの…)。 ただ特に、今作で監督が「表現としてはナニをやりたかったのか」てのは結構高度に真逆だな…とも思ったりして。テンポの緩やかさ・華美に走らないシンプルで落ち着いた画づくり・演技の重厚さ…等々、コッチはごく非常に硬派で実直(もはや「朴訥」)といった感じに思えまして、そーいう演出方針的な部分は(全体的な「分かり易さ」も含めて)少なくとも個人的にはかなり好みな方のヤツだった…とは(まず第一に)言っておきたいのです。他方、戦争(戦闘)描写なんかもまずまず手堅くもありましたし、結論、私は今作全然悪くない作品だと思いました。面白かったすね。 でも、確かにこの感じは(言い方を変えると)少し「古風」または(誤解を恐れずに言えば)「シニア向け」で、かつ決してキョウビの映画っぽくもない(=スタイリッシュさとかはあまり無くて、本当に少しだけはリーズナブル感もある…カモ)と言えるかとも思うのですよね。重ねて、テンポの緩さ・雰囲気の重々しさ(=ある種の「キレ」の無さ)なんかは多少好みの分かれるトコロかな…と。あと純粋な内容面にしても、例えば(脚本の取捨選択的なコトとして)北越戦争の最中には領民の一揆が発生しててコレが戦況に大きく影響した…とかって事実はオミットされてるし、またオーラスの継之助の最期だって単純にナニが起きているのかが非常に分かり難かったりもするのですよ(=恐らく、単に破傷風で死んでゆく…という描写にはしたくなかったのだケド、じゃあどーいう風に描くかって部分のアイデアが残念ながらチョイ凡庸ぎみだった…てコトかと)。だからコレも、全部が全部どこまでも面白かった(=行き届いてた)とは言い切れない…という作品だってのも確かにそーだとは思うのですよね。 ただ重ね重ね、私は今作かなり面白く観れましたですよ。一番面白く観れてたのはナンてったって主人公の役所広司の重厚な役づくり&随所で迫力抜群な演技&(そしてナニより)醸されるオトコ臭い人間的魅力!だったのですね。確かに、彼こそが「最後」の⇒そして(それ故に)最も近代的な・進歩した「サムライ」だったのではないかな…と思いました。コレもやはり、原作の方も読みたくなってしまいますよね(『燃えよ剣』も買ったダケで積んである状態なんですケド…)。[映画館(邦画)] 6点(2022-06-17 23:42:10)《改行有》

14.  東海道四谷怪談 《ネタバレ》 今回、同年同月公開の大映版を観た(観比べた)のですが、やっぱり今作はその「恐ろしさ」とゆーのがも~ケタ違いでしたよね。直助はひたすら単なる「悪魔」という様な(見事な)極悪人であって、んで伊右衛門だってソレに負けず劣らずな忌むべき大悪漢ではあるのですし。だからこそ、その一番肝心なお岩さんの怨念の凄まじさ・奥深さもシンプルにより引き立っているとゆーか、話の内容も恐怖描写もやっぱトンデモなく深遠で迫力の有るモノでした(特に戸板に打ち付けられて以降にトコロ構わず出て来まくるお岩さんはマジで夢にも見ちゃいそう…てなモンでして)。ただ、更により優れていると思うのは、伊右衛門を前述どおりに極めてヴィヴィッドに悪人として描くコトでその面での凄惨さ・凄みを決して損なわないながらも、多少の風味付けとして少しばかり未練や躊躇・完全に良心が欠如しているというワケではない「人間らしさ」的なモノも同時に描き込むコトを可能にし、結果としてソレが作品全体により複雑な味わいを与えているとゆーか人間ドラマとしての見応えをもキッチリ高めるコトに成功していたな…という点ですかね。結論、超レベルに強烈な(トラウマ級の)映画になっているとは思いますが、恐怖映画としてのクオリティは普遍的傑作の域(=金字塔)と言って好いモノかと思います。必見ですね。[インターネット(邦画)] 8点(2022-06-02 22:21:15)

15.  トップガン マーヴェリック 《ネタバレ》 まァ言わずもがな、トム・クルーズとてやっぱ大概バケモノですからね。今作で改めて見てもフツーに40代にしか見えないし(否、30代でも通用するかも)、作中でも(実年齢からすれば「年甲斐も無い」てな感じの)前作と殆ど同じ様なコトをごく若々しくやってのけてるのですし。そしてそもそもお話的にも30年以上寝かす必要があった様な内容には決してなってもいないのですよね(続編の企画開始自体は10年以上前とゆーコトらしくて)。そーなのですよ、本作って内容的にもまるでナンにも「老け込んで」なくって、今どき唯ひたすらに乗り物万歳!スピード万歳!スポ根上等!アメリカ万歳!筋肉こそ正義!みたいな如何にも「80年代やね~」てな質感に満ち溢れていて(音楽だって当然の如く)、コレもね、そもそもやっぱキョウビの若者ってモ~車とかに乗れるダケで「楽しい」とはあんまし思わないんじゃねーかな…てコトに思ったりもね(モノより「思い出」な世代ですから)。重ねて、コレが成立するってのはやっぱトム・クルーズ凄えな…とは思ってしまいますよね。。 本作はそのトム・クルーズが主に体現する「若さ」「強さ」が絶大な第一コンテンツとして在りつつ、やはりどーしたって世代によってはソコに対する憧憬とノスタルジィが大いに醸されるコトの心地好さがまた大きな見ドコロになってゆく…という作品なのかとは思うのですよ。でも、とは言えそーじゃない世代にしたって全然フツーに楽しめる…とゆーか、とにかくコレだけアクション部分の映像が素晴らしいのだったらお話なんてシンプルで在れば在るほど好いに決まってる…とでも言いますかね。ソコはモ~ただ「腕力」で捩じ伏せる様な映画だったとも思うのです(その意味でもごく「マッチョ」な…とゆーか)。4DXで観ましたケド終盤の空戦シーンは確かに軽く「映画の域を超えている」感じではありました。結論、コレは必ず映画館で観ていただきたい…という作品ですかね(少なくとも)。[映画館(吹替)] 8点(2022-05-29 17:36:08)《改行有》

16.  ドライヴ(2011) 《ネタバレ》 やりたいコト自体は比較的にもシンプルとゆーか、アクション・ジャンルとしては要は「緩急」或いは「静と動」を対置して双方を際立たせる…てのがコンセプトの主要部分かと思います。かつ(のちの『ネオン・デーモン』なんかを観る限りでも)中で監督が真にやりたいのはその「緩・静」の方だ(=その部分におけるどこかハイソな映像+音楽表現の方だ)ともやはり思われるのですよ。個人的には、実は「急・動」の方は(ごく大部分を占める緩やかなシーンとの対比に依って)非常に印象的には見えているものの、片やの「緩・静」のシーンのユニークさに比べればソコのクオリティ自体はごく一般的、かつ今作では若干の「やり過ぎ」感も無くはない…てのが正直なトコロで。一方で、今作が大いに一般ウケをも取れているコトの理由は、重ねてその緩・急のバランスの好さ(つまりは「急」なシーンの質的・量的な配分の適切さ)とあと単純に尺が長すぎないコト、がソレだとも思うのですね(逆に『ネオン・デーモン』はソコをやや失敗している、と)。結論、シンプルな様で実に完成度の高い、ごく高度に練られた作品だとはまず思ったりしますね(間違い無く作家性のごく高い方の映画だとも思いますが、一方でやりたいコトをやりたい儘に只やってるダケの作品では全然ないかな、と)。 他方、尺がコンパクトで緩いシーンも(当然)多い…ので、実はお話自体は極めてシンプルかつ軽い内容にはなっていますよね。だから同じアプローチでコレ以上の完成度の作品はあまり望めないとも思いますし、俳優なんかも今作はも~奇跡的と言って好いドンピシャな配役になってたな…とはまた思うのです。ライアン・ゴズリングにせよキャリー・マリガンにせよ(表向きは)実に柔和で、彼らのつくり出すナンともマロい空気が個人的にはまず絶品だったのです、が、でもそんな中にも仄かには彼らも確実に翳や憂いを忍ばせている…という「不穏さ」がそのマロやかなシーンの中に引っ掛かるコトで、次に何か(悪いコトが)起こるのではないか…というサスペンスの感覚・醍醐味をも(ワリと高度に)維持している…てのがまた逆にも~メチャ気持ち好かったのですよね。その意味でも、オーラスなんかも私スゴい好きですねココ。眼を見開いて微動だにしないゴズリングは、結局(数えたら)35秒も瞬きすらしなかったすよ!(軽く眼ェ痛かったでしょーね)[DVD(字幕)] 8点(2022-05-06 02:03:24)(良:1票) 《改行有》

17.  ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 《ネタバレ》 アベンジャーズの中でもドクター・ストレンジは能力の「質」的な部分でいくぶん次元が違うので、コレと対等に喧嘩できそーなのを既存キャラからお手軽に(説得力込みで)引っ張って来るとなると確かにワンダくらいしか居ない…とゆーのにはまぁ納得もできるのですよね。しかし、ドラマの方でなんかどーかしちゃったらしく(ソッチは未見)今作のワンダは幾らナンでも強すぎるとゆーか、ちょっと桁違いにはなってもーてますのよね。片やのストレンジはコッチはちょっと弱すぎるとゆーか、今作では(ド初っ端含め)かなり苦戦に苦戦を重ねているコト自体は少なからずご都合主義にも思えますし、やはりそもそも今作のワンダはまた最初から最後までほぼ徹底して悪役の敵役で、かつラストもごく救いも無く終わってゆく、そのコト自体にもまま疑念の方をより強く抱くという人が決して少なくないとも思うのですね(私自身、可愛いし一途だしで結構好きなキャラだったので今作の顛末は確かに残念⇒それ以上に「可哀そう」だと思ったのが正直なトコロで)。 しかし、ソコも含めて全体の雰囲気はシリアスでキレ好く、かつ哀しみややるせなさといった(マーベルでは少し珍しい方の)質感も含ませて上手に纏め上げられており、中々「いつもの感じ」と違うヒーローものとしての新鮮味に近いモノも在ったと思いますし、また単純に筋も面白かったと思います(テンポその他もごく良好で)。そしてそれ以上に、監督に(ナンと)ライミを起用した最大の効果と言いますか、どれもごくホラー風に仕上がった個々の描写にもまたキレが在ってこちらもユニークさも感じながら非常に楽しんで観てゆけたのですね。結論、内容にせよ空気感にせよ多少好みは分かれる系統かとは思いますが、私自身はどちらもドンピシャに好みだったコトを加味して(少し甘めに)高めの評点としておきます。 ライミ御大、偶に仕事してると思ったらこのクオリティて、ファン泣かせも好いトコロですぜ旦那!大人しく次回作も監督して下さいね(別に他のホラーでもナンでもイイからも~なる早でお願いしやす)。[映画館(字幕)] 8点(2022-05-05 14:28:25)《改行有》

18.  トリコロール/赤の愛 《ネタバレ》 三作目「赤」は分かり易い「博愛(隣人愛)」のハナシですね。結論、出てくる二人の演技自体は悪くないとも思いますが、実に単純で捻りの無いハナシだったな…とも思います(取り分けこの連作の中に置かれると)。多少面白みがあるとしたらトランティニャンのキャラの背景部分かと思いますがコレだって幾らナンでも、判事成り立ての頃にトラウマが発生した⇒その結果ずっと自分の殻に閉じこもってたけれどヴァランディーヌがソレを解き解した…てハナシだとしたら、やっぱちょっと頑な過ぎ or 唐突過ぎなハナシだとやや不自然にも思うのです。無難は無難ですが、完成度はちょっと高くないハナシだとやっぱ思ってしまいますね(オーラスの全員集合!もワタシ的には蛇足でした)。 ただ、イレーヌ・ジャコブの出で立ちはとても魅力的でしたね。特にこの「博愛」に好く適合した優しく温かみのある雰囲気が素晴らしかったな…と率直に感じました。前述どおりトランティニャンの頑固そーな感じもまあまあハマってたので、二人のお蔭で映画としてのクオリティは一段上がってはいるな、と(=その部分に絞って観てゆく分にはまずまず楽しめるカモな、と)。[インターネット(字幕)] 5点(2022-05-04 12:05:55)《改行有》

19.  トリコロール/白の愛 《ネタバレ》 この白は平等を意味する…のは大いに理解できますが、個人的にはある種非常にレベルの低い平等にも見えますね。レベルが低いという意味で言えば、少し昔のポーランドとは言えこんな杜撰な企てが成功する様には決して思えないのもまたハナシが低レベルなモノだと思えます(そのうち絶対バレるでしょ、と)。あと、三作目「赤」のオーラスを見るに、結局最後にはこのハナシ自体相当にナアナアに片が付いた…(今二作目中で描かれない時間軸において)…とゆーのが設定上の成り行きのよーで、その意味でもある種ごくごく「しょーもない」ハナシだったんだろーな、とも思いますね。まあだから、今作はそのコメディ面を注視して気楽に観る…とゆーのが正しいアプローチな二作目、かと思いますね(=だから一作目に比べると随分と「軽いな~」てのが正直なトコロで)。[インターネット(字幕)] 5点(2022-05-04 12:05:52)

20.  トリコロール/青の愛 《ネタバレ》 フランス国旗「トリコロール」は青・白・赤の三色が自由・平等・博愛を表す…とは結構誰でも知ってるコトだと思うケド、実はどの色がどの価値観を体現している…という対応関係はハッキリと決まっているモノではないらしい、と。ただこの連作では明らかに、青が自由、白が平等、赤が博愛を示している様に思われる…のだし、あといちおう画づくりのコンセプト・カラーとしても三色が映画の中にそれぞれ取り込まれている…とゆーのも確かにそーなのだね。その上で、三作の共通テーマはシンプルに「ある愛のカタチ」であるけれども、それらは決して唯「美しい」とか「温かい」というモノでもないネガティブみ・シニカルさを割かし多めに含むモノでもあるかな、てのが正直なトコロなのだね。 ※あと、観る順番は青→白→赤が好いかと(登場人物が少しだけ重なってゆく関係で)。 中でこの「青」は、率直に三作で内容が一番高度でかつつくり込みも綿密だと思われますね。実は、私自身は少しだけ「コレは『博愛』のハナシなのかな?」とも思ったのですが、最後まで観るとシンプルにジュリエット・ビノシュがある種の「自由」に辿り着いたサマを描いた作品だとは思えるのです。ただ、前述どおりこのサマってのがごくネガティブなモノ⇒ぶっちゃけると自由な様で自由でもないモノにも見えるのですよね(今作ではその「青」も、画としては憂鬱という意味でのブルーとして随所に挿入されていますし)。彼女は愛を(ソレこそ)誰にでも奉仕・自己犠牲という形式で振りまいてゆくという人物に見える一方で、でも単に愛情行動の選択肢としてソレしかコマンドが無いという人にも見えるのですよ。ソレは仄かに描き込まれる母親との関係性の歪さなんかに由来する一種の病理かとも思えるのですが、だから結局彼女は実は色々な人に(ソレを押し付けるがあまりに)ある種煙たがられていた…というコトにも見えるのです(取り分けて死んだ旦那については)。旦那の愛人が言う「どーいう人か分かった」とゆーのは、実に高度な皮肉かと思えましたね(ないしは批判・非難にすら)。コレは何とも残酷なシーンだな、と。 オーラス、無表情で涙を溢す彼女からは、彼女自身の人間性そのものについての絶望と同時に、それでも彼女はそう生きていくしかないのだ、というより頑なな意味での絶望もまた感じ取れるな…と思ったのです。その部分を表現するビノシュの演技がごく優れたモノであったとしても、コレはちょっと私個人としては(根本的なポリシーから外れるというレベルで)非常に好みではないネガティブさでした。なので(まあまあ優れた映画だとは思いつつも)これ以上の加点は控えておきます。[インターネット(字幕)] 6点(2022-05-04 12:05:49)《改行有》

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