みんなのシネマレビュー |
|
61. エイリアン3 《ネタバレ》 直接描写がないとは言え、あのニュートをバラしちゃったりする無神経さに腹が立ちました。一方でクライマックスのサスペンス場面では、位置関係がちゃんと描かれないために、サスペンスもへったくれもなし。どこが閉鎖されていて、どこにエイリアンを追い込む、という過程が描かれないで、状況だけ描いてもねぇ。フィンチャーの映画だから、って、この映画を再評価しちゃう向きがないでもないですが、私としては、この映画でのフィンチャーは、単なるしょーもない演出家、以上のものではないです。シリーズに無理矢理ケリ付けようとした映画だったような感じもしたんですけどね・・・。[映画館(字幕)] 3点(2003-11-27 20:51:04) 62. エイリアン2 《ネタバレ》 天井のパネル開けたら、そこにエイリアンがうぢゃうぢゃ佃煮状態、っていうのは、大きな石をどけたら、そこに・・・って感じを思わせて「うぎゃ」! さて、この映画は、人権や思想、国家の問題があれこれデリケートな時代に、相手がエイリアンだからこそできる大虐殺アクションの世界。エイリアンに感情移入なんかしてた日にゃ、たまったモンじゃないですけど(平和に暮らしてたら、人間がやってきてメチャクチャにしちゃうんだもの)。ただ、クライマックスの母性同士の激突、というのは、ちょっと「どっちも頑張れ~!」みたいな感じでしたね。そりゃエイリアンママだって怒るわなぁ。メカデザインや荒々しい特撮も良くて、一級の戦争バトル映画でした。個人的には、女性パイロットがカッコ良かったんで、もう少し生かしておいて欲しかったですけど。あと、ジェームズ・ホーナーの音楽、この時はいいんですけど、後の映画も全部この映画のパターン、ってやめてちょーだいな。『タイタニック』見てて、エイリアン出てきそーな感じで仕方なかったです。[映画館(字幕)] 8点(2003-11-27 20:44:46)(笑:2票) 63. エアフォース・ワン ラストの衝撃は凄かったですね。CG丸出しジャンボが画面いっぱいコケまくる!って。ギャグ映画かと思っちゃいました。予算の関係ってゆーより、製作期間の関係だったのかな? 「ダイ・ハード」の亜流映画の一本としては、結構面白い方だったんですけど、いかんせん主人公がアメリカ大統領じゃ、感情移入もへったくれもなくなっちゃうワケで。ホンモノの方々を重ね合わせて見ちゃったら・・・ねぇ。5点(2003-11-27 16:05:03) 64. エアポート’80 《ネタバレ》 くるくる墜落状態からの立て直し、コクピットの窓開けて信号弾を撃つ、さんざん危険なメに遭いつつ何事もないかのように再び離陸、なかなかステキな迷シーンを展開した上で、「爆発するぞ、逃げろ!」ボコーン、で唐突に終了。アラン・ドロンとかシルビア・クリステルとか、どういう心境でこの映画に出たのでしょうねぇ?ジョージ・ケネディの場合は、まあ、納得できますけど。これでエアポートシリーズに決定的にとどめを刺しちゃったのがツライです。もっともっと見たかったんですけど。[映画館(字幕)] 2点(2003-11-23 19:49:57) 65. エアポート’77/バミューダからの脱出 一般の旅客機じゃなくて、個人所有の専用機、という設定がちょっと退屈。お金持ちのジャンボが~!って言っても、あんまり同情できないものね。でも、密閉された閉鎖空間のイヤ~な感じというのはよく出てますし、ヘンに色んなスペクタクル要素を盛り込まず、脱出、救助だけに絞っている分、じっくり楽しめました。最近の映画、色々サービスたっぷりに盛り込み過ぎるから、どんどんウソっぽくなるんですよね。まあ、着水時の衝撃にジャンボがあんなにしっかりと耐えられるのか?という疑問は残りますけれど。6点(2003-11-23 19:42:29) 66. エアポート’75 『大地震』で余った予算で作ったって、ホント? メインキャスト2人、プロデューサー、撮影監督が『大地震』と一緒。それはともかく、オールスターキャストだけど、ヘンに気張ってあれこれドラマを盛り込まず、適度なサイズにまとまった映画で、軽くて浅いけれどそれはそれで好きです。一大スペクタクル映像こそないけれど、実機を使った、実際に飛んでる映像ばかりで構成されていて(ミニチュア使用の多いエアポートシリーズでは例外的な作品ですね)、今の、何でもすぐCGな映画にはない臨場感があります。ボーイング747を最もブサイクに描いた映画が『エアフォース・ワン』ならば、これは最も美しく描いた映画です。[映画館(字幕)] 7点(2003-11-23 16:57:46) 67. 英雄の条件 他国にちょっかい出して、他国で人殺した事について延々言い訳する映画を、私はどんな顔して見ていたらいいんでしょう?映画のあちこちつついてみても、どこにも皮肉なんて見当たらないですしねぇ。こういう、アメリカにとって都合のいい解釈してるアメリカ映画は、輸出するの迷惑だからやめてちょーだい、って思いました。[映画館(字幕)] 2点(2003-11-22 21:40:42) 68. X(1996) 《ネタバレ》 その昔、愛が地球を救う、と信じられた時代もあったような。でも、この映画は愛がどんどんと全てを奪ってゆく物語。愛ゆえに地球が滅びそうになっちゃう世界。そして、愛ゆえに愛する人を殺すしかない・・・。決して甘くない映画。だけどせっかくのその主題、そして目を奪う作画や美術、演出が、短い上映時間のためにズタズタになって、ドラマも何もあったもんじゃない、という状態になってしまったのは残念です。せめて2時間くらいの尺で見たかったなぁ・・・。[映画館(邦画)] 6点(2003-11-22 20:52:05) 69. A.I. 《ネタバレ》 映画は最初に人間の視点でロボットを見ています。デイヴィッドにも作られたモノゆえの違和感があります。しかし、映画が進むうちに、段々とロボットの視点に移行している事に気付きます。観客は人工知能の心に移ろいゆき、そして最後には、ロボットの視点で作られた人間を見る事になる・・・。この流れのために、映画はシンメトリーの構造を成しています。冒頭の作られたアンドロイドはラストの作られた母親に繋がり、コールドスリープ状態の「本当の息子」は、2000年凍りついたデイヴィッドに繋がり、溺れる息子は海に身を投じるデイヴィッドに繋がり、と。そこから見えてくるのは不確かな人間の心。ちょっとした情報の入力で揺らぎ、移ろいゆく、愛の普遍性に投げかけられた疑問。人類が滅亡する事で、デイヴィッドの人間としてのアイディンティティーが認められるという皮肉な展開も含めて、スピルバーグらしからぬ毒をたっぷり含んだ映画となりましたが、残念ながら視覚から得られる映像的刺激に乏しく(なんて俗っぽい美術デザイン!)、退屈さはいかんともしがたいのでした。6点(2003-11-22 00:08:48)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS