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1. NARC ナーク
これは、ちょっとすごいなあ。見事。タイト。クール。そして画が素晴らしい!慎重、かつ繊細。最後まで絶対に緊張感を失わないんだ、っていう強い決意と確固たる目線が厳然とあって、いろんな手練手管が(見る人によってはあるいはうるさく見えるのかもしれませんが)きっちり機能してて、描きたかったことをきちんと描ききってます。レイ・リオッタもジェイソン・パトリックも素晴らしい!痛みと優しさ。仕事と家族。プロフェッショナルでいつづけることの苦悶。許せることと許せないことの紙一重の間でもがく男達の苦悩を、あくまで冷え冷えとした画で観せながらも、熱く熱く描ききるこの手腕!すごい!ひさびさに、沸々と熱いものが湧いてくるいい映画でした。それが正しくなくたって、人にはいつも命と引き換えにしても守りたいものがある方がいいんだ、すべての痛みの向こう側で生きることの駆動力になるのは、その妄念だか執念だか執着なんだ、きっと。そんな風に思いました。ほんと、画が、というかそのトーンの揺るぎない感じが素晴らしいです、この映画は。8点(2004-04-04 01:10:07)(良:1票)
2. ナビィの恋
もう、はらはら泣いてしまいます。何回観たって。沖縄という土地に、僕ら沖縄出身者以外の日本人は、過剰に期待や希望を乗せ過ぎてる気がしないではないんです。それでもやっぱり、そういう過剰な想いさえも、沖縄という場所、というか、沖縄の人たちは、受け入れて、笑って、メロディに乗せて歌にしてくれるんじゃないか、そんな風に甘えてしまいたくなる。そんな素敵な映画です。登川誠仁のおじいがもう何より素敵です。すべてを、生きること全部を受け入れて笑う、その潔さ、そのよろこび、その悲しみ。そのかっこよさ。風が止んで、愛し続けた人が行ってしまう朝に、愛し続けた人にどんな言葉がかけられるのか。それでも、それでも、やっぱりあなたを想う。だからいつものように。笑って、幸せに。映画もそうやって終わります。続いてくことの素敵。この幸福感!たぶん映画としてはぎこちないところもあるんでしょう。それでも、というか、だからこそ、こんなにかわいらしい、小さないい映画になったんだと想います。小さなままでいることの偉大さ。そんな風にさえ思えてきちゃうほどいい映画です。それに、これの西田尚美に惚れてしまわない男はいないでしょう!そういいきってしまいたいほど、西田さんが魅力的。映し出される人や景色に安心して全体重で寄りかかっちゃえる、そんな優しい映画です。10点(2004-03-11 03:01:31)
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