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1. 日本沈没(2006)
《ネタバレ》 残念ながら一言で言うと迫力がないんです。もちろん特撮なんかは前作とは比較にならないくらい素晴らしい出来なんですが、見ていてまったく怖さを感じられない。描写される場面の多くが、「地震が起きたその後」あるいは「避難した後の人気のない廃墟」ばかりで、何気ない日常生活が突然根底から覆されるという地震の持つ恐ろしさをまったく描いていないからではないかと。この辺りは「今更被災シーンを描写しても仕方ない」ということで意図的にそうしたらしいですが、狙いすぎてかえってコケてしまった感じ。廃墟となったビルが倒壊しても、津波を遠景で見せても、リアリティがないというか、怖さを感じない。むしろ、小さな地震なんだが居酒屋で手元のコップがカタカタ揺れ始めるシーンの方が恐ろしさを感じます。キャスティングでは、大地真央にあの役をやらせたのは如何なものかと。女がでしゃばり過ぎなんて言ったらいけませんが、いかんせん重みがなさすぎ。あとは延々と避難民が逃げていくのと、主演二人のラブシーンをダラダラ見せられて後半すっかりだらけてしまいました。前作で感じられた「沈んでいく日本への哀悼」というものが殆ど感じられず、個人レベルの描写に終始していたのも、監督コメントによると狙ってそうしたらしいんですが、その割に登場人物に感情移入できないもんだからすっかりはずしている印象。そんな中、唯一、山本首相の「何もせんほうがいい」にはほろりと来ましたよ。あと、説明のテロップ出しすぎ。これも狙って・・・以下同文。[映画館(邦画)] 4点(2006-07-15 16:18:33)(良:1票)
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