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1. 熱狂はエル・パオに達す
《ネタバレ》 内容はメロドラマに近いが、過剰な展開・映像美・音楽は存在せず、非常に淡々とした印象を残す。本作ではシュルレアリスムは影を潜め、一応真面目に政治の腐敗を描いてはいるのだが、それでもどこか滑稽で不可思議なブニュエル特有のテイストがある。そして何より私が評価したいのは、本作でも「欲望のあいまいな対象」や「昼顔」に通じるエロスを感じられるという点だ。ブニュエルのそれは芸術の皮をかぶったような偽善的なものではなく、男の欲望が剥き出しにされた背徳のエロスなのだ。この要素が淡白な作品に艶を与え、上等な映画に仕立てている。ブニュエルの映画は男のための映画だといつも思う。女性の方がこういったエロスをどう評価するのか知りたいものだ。[DVD(字幕)] 5点(2012-12-19 12:25:50)(良:1票)
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