みんなのシネマレビュー
かたゆきさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1882
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順123
投稿日付順123
変更日付順123

21.  黄金のアデーレ 名画の帰還 《ネタバレ》 1998年、ロサンゼルス。長年この地で小さなお店を営んできた平凡な老婦人マリア・アルトマンが、オーストリアという国を相手にある訴えを起こす。それはこの国で長い間国宝として大事にされてきたクリムトの名画『黄金のアデーレ』が第二次大戦中ナチスによって不当に奪取されたもので、本当の所有者である自分に速やかに返還すべきだというもの。まだ駆け出しの弁護士を専属で雇い、巨大な国家権力を相手に無謀ともいえるそんな戦いを挑んだマリア。それでも彼女には決して負けられない理由があった――。幼い時に亡くなった彼女の叔母アデーレこそがその名画のモデルだったからだ。つらい過去を忘れるためにずっと足を踏み入れたことのなかった祖国の地にまで足を運び、マリアは煩雑な手続きの壁に立ち向かってゆく。同時に、それはナチスに蹂躙された彼女の激動の半生をも甦らせてゆくのだった……。世界的な名画の裏に隠された、時代の荒波に翻弄され続けたとある女性の真実を描いた大河ドラマ。興味深い題材ではあるし、主役である老婦人を気品豊かに演じたヘレン・ミレンの魅力も相俟って、なかなか堅実に創られた歴史ものとして最後まで面白く観ることが出来ました。時代考証もしっかりしていたし、ドラマとして過不足なく演出出来ていたと思います。なのだけど、正直に自分の感想を述べさせてもらえれば、「何かが足りない」。全てに対して何処か踏み込みが甘いような気がしてしまうのです。クリムトの名画に隠された真実、国家権力に戦いを挑んだ市井の一市民、ナチスに蹂躙された家族の物語と、どの題材も魅力的であるのにそのどれに対しても表面的なアプローチしかなされていない。なので、本作は結果的に薄味な印象を観客に与えてしまう。題材が良いだけに、「惜しい」と言わざるを得ません。監督には、破綻を恐れずもっと踏み込んだアプローチをしてほしかった。そうすれば、より多くの観客の心に残る「名画」となれたであろうに。[DVD(字幕)] 6点(2016-12-23 22:30:53)

22.  オデッセイ(2015) 《ネタバレ》 面白いとは思うけど、自分はそこまで嵌まらなかったっす![DVD(字幕)] 6点(2016-10-21 22:17:51)

23.  おみおくりの作法 《ネタバレ》 彼の名は、ジョン・メイ。22年間、ケニントン地区の民生委員を勤めてきた真面目な男だ。その仕事は、管轄区域内で孤独死した身寄りのない人々の事後処理をすること。部屋に遺された僅かばかりの遺品を手掛かりに、身内が発見されれば速やかに連絡を取り、発見されなければしめやかに葬儀を執り行う。だが、多くの場合、彼らの身内が発見されることはなく、発見されたとしてもあからさまな拒否反応を示される。ジョン・メイは、誰からも気にされることもなく孤独に葬られていったそんな人々を見送っては哀しみを深めていくのだった――。40代も半ばに差し掛かった彼自身もまた、ずっと独りきりで生きてきた孤独な男。ただただ与えられた仕事をこなし、日々独りぼっちで食事をしてきた彼にある日、人生の転機が訪れる。それは、市の財政悪化に伴う突然の解雇通告。戸惑いながらも現実を受け入れた彼は、最後に廻ってきた仕事だけは責任をもって終わらせようと決意する。その仕事とは彼の自宅前のアパートで孤独死した独居老人、ビリーの〝おみおくり〟だった。一度も会ったこともないビリーという名の老人の経歴を探ってゆくうちに、そんな酒浸りで孤独に死んでいった彼にもちゃんと一人の人間としての過去があることが分かってゆく……。一度も会ったこともない人々をただ淡々と見送ってきた孤独な男を通して、人として誰もが避けては通れない生と死のドラマを静かに見つめたヒューマン・ドラマ。全編に流れるこの静謐な空気は確かに素晴らしいとは思うのですが、あまりにも淡々としすぎていて正直、僕にはちょっと合わなかったです。というのもこの主人公であるジョン・メイという人に、僕は全く共感できなかったんですよね。映画を観ている間、この人、いったい何が楽しくて生きてるんだろうって思って…。だって酒や女はもちろん、趣味らしきものも全くないんですもん。たとえば、夜な夜な熱帯魚を愛でるとか誰にも読まれることもない小説を書いているだとか、極端な話、覗き見を趣味にしてるだとか、そんな人間的な側面があったればこそ感情移入できるのに、それが彼にはいっさいないんですよ。まるでロボットみたい。なんだかいかにも作為的に作られたキャラクターのような気がして僕はちょっと感情移入できませんでした。でも、意表を突くあのラストシーンだけはけっこう良かった!そう来るか~って感じで。そこはちょっとジーンと来ちゃいました。という訳で、+1点。[DVD(字幕)] 6点(2016-09-17 20:11:26)

24.  オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分 《ネタバレ》 それはたった一度の過ちだった――。イギリス、ロンドン。愛する妻と2人の息子に恵まれ、仕事でもビッグプロジェクトを任されるなど、順風満帆の生活を送っていた建築技師、アイヴァン・ロック。だが、彼はその夜、そんな愛する家族が待つ家へと向かう道を逸れ、高速道路へとハンドルを切るのだった。目的は、一つ。それは7ヶ月前にたった一度だけ関係を持ってしまった女性の突然の出産に立ち会うため。孤独に道を走らせるアイヴァンに、当然家族から何度も電話が掛かってくる。さらに間の悪いことに、明日はヨーロッパで最大規模を誇る高層ビルの大事な基礎工事立会いの日だった。総責任者である彼がいなければ工事は始められない。このまま車を走らせれば、会社は首。だが、アイヴァンは男のけじめをつけるため、たった一人で夜の高速道路をひた走るのだった……。都会の片隅で、たった一度の過ちから人生の危機を迎えてしまったある一人の男のドラマを、高速道路を走らせる彼の車の中のみで描いたヒューマン・ドラマ。映画が始まって86分、登場人物はトム・ハーディ演じるこの一人の男しか出てこず、彼にかかってくる色んな人々との会話のみでドラマを展開してゆくというなかなか挑戦的な作品だった。なのに、最後まで観客の興味をぐいぐい惹き込むこの監督の手腕は大したものだ。彼に電話をかけてくる人々も誰もがちゃんとキャラ立ちし、今何処で何をしているのかが容易に映像として浮かんでくる。トム・ハーディの相当に役作りしているだろう一人芝居も充分に見応えがあった。そして、何より映像が美しい。夜の高速道路、窓のフレームに写り込む色とりどりの幾つもの灯りがとても綺麗で、この孤独な男の心情を色濃く表している。小品ながら、なかなか見応えのあるドラマだった。ただ、お話としてはありきたりなもので少々物足りなさを覚えたのが僕としてはちょっと残念だった。6点と言ったところか。[DVD(字幕)] 6点(2016-04-15 21:34:46)(良:1票)

25.  オール・ユー・ニード・イズ・キル 《ネタバレ》 謎の地球外生命体“ギタイ”の襲撃により、突如として滅亡の危機へと陥ってしまった未来の地球。入隊したばかりのケイジ二等兵は、上司の命令により、いきなり戦いの最前線へと送り込まれてしまう。戦場など初めての彼は当然、そんな凶悪な敵にあっという間に殺されてしまうのだった――。だが、次の瞬間、ケイジはその前日の朝へと舞い戻ってしまう。「これはいったいどういう事だ?」と当然のように戸惑うケイジ。そこから、同じ時間が延々と繰り返される地獄のような無限ループの日々が始まるのだった……。日本のライトノベルが原作ということで、そんないかにもな内容に、子供のころから「スーパーマリオ」や「悪魔城ドラキュラ」、最近だと「ダークソウル」系のいわゆる死にゲー、そんなアクションゲームにがっつり嵌ってきた僕としては、その死んだら最初からやり直し、もっと長く生き残りたかったらここでジャンプしてこの敵をかわしタイミングよくこのアイテムを使って…みたいな内容に否が応にもテンション上がっちゃいました。うん、やった、やった、こういうこと(笑)。超受身のヘタレ男だった主人公が、超活発で強いヒロインの女の子の強引な導きにより強くなって、いつしか立場が逆転してツンデレ状態に…な~んて、いかにも日本の男子中高生が好きそうなライトノベル的ストーリーがアメリカで、しかもトム・クルーズ主演で製作されたってのもなかなか感慨深いものがあります。ただ…、本作はそーゆーライトノベル、もしくは死にゲー的な内容のなさが最後まで付き纏うのが賛否が分かれるところかな。これで、ストーリーや映像に革新的なものがあれば傑作にもなりえただろうに、残念ながら本作は「プライベートライアン」や「スターシップ・トゥルーパーズ」「マトリックス」という有名映画の良いとこ取りをしているだけでそんな傑出した部分がほとんどありませんでした。という訳で、確かに娯楽映画としてはぼちぼち楽しめましたけど、僕の中では「宇宙戦争」や「オブリビオン」と言ったトム・クルーズ主演の過去のSF娯楽映画の一つとして一纏めにくくられそうな、そこそこレベルの作品でございました。でも、お酒のおともに最適ではあるよん。[DVD(字幕)] 6点(2015-04-26 11:31:58)

26.  オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 凶悪なエイリアン〝スカヴ〟の襲撃をうけ、世界規模の核戦争の末に勝利したものの地表は荒廃し居住不可能な惑星と化してしまった未来の地球。巨大な宇宙コロニー・テッドに住む生き残った人類は、新天地を求めて木星の衛星タイタンへと移住する計画を立てていた。同時に輸送する海水採取作業の監視要員として、そんな荒廃した地球でパートナーのヴィクと共に日夜パトロールに励むジャック(トム・クルーズ)。しかし、突然墜落してきた宇宙船から謎の女性ジュリアを助け出したことから、彼の信じてきたそんな現実が大きく揺らぎ始めてゆく。最近、ホラーやミステリーのジャンルでやたらと流行っている、ストーリーの中盤でそれまで提示されていた設定が全く正反対のものへと変貌を遂げるというこのスタイルが、とうとうSFにまで応用されてしまいましたね。でも、今作のこの設定の逆転劇は「ええ~、マジで!」と驚くまでには至らず、残念ながら「いやいや、ちょっと無理ありすぎっしょ!」と突っ込んじゃう気持ちの方が強かったです。それに登場するアイテムの数々にもあんまりセンスを感じなかったかなー(特に人の顔に見えなくもない微妙なフォルムの無人攻撃機ドローン)。でもまあ、いかにもお金掛かってますよと言わんばかりの綺麗な映像と50過ぎても相変わらず格好良いトム・クルーズと(この監督の前作トロンを髣髴とさせる)仰々しい音楽とかはなかなか堪能できました。うん、及第点![DVD(字幕)] 6点(2013-12-28 18:15:00)

27.  お嬢さん(2016) 《ネタバレ》 日本統治下の朝鮮を舞台に、ある貴族の怪しげな豪邸で繰り広げられる三人の男女の駆け引きを退廃的に描いた官能サスペンス。まあやりたいことは分かるし、日本の大正から昭和初期のエロ・グロ・ナンセンス文化を多分に取り入れたデカダンスな世界観はよく出来ていたとは思います。江戸川乱歩や夢野久作チックなこの感じはけっこう嫌いじゃない。ただ、いかんせんお話が方がいまいち面白くないんですよね、これ。無駄に長いうえに、肝心のことの真相も容易に読める代物で僕は途中でダレちゃいました。体当たりで頑張った主演女優二人の濡れ場もなかなかエロかったとは思うのですが、ちょっと下品すぎますね。これくらいなら日本の百合系AVでもっとドエロいシーンがいくらでも観れますし、そもそも僕は映画にそーゆー要素を求めていませんので。なんだか無駄に悶々ムラムラさせられた140分でした。映画が終わってすぐ、そっち系の動画を再生したのは言うまでもありません(笑)。[DVD(字幕)] 5点(2020-09-11 01:54:34)

28.  オーロラの彼方へ 《ネタバレ》 太陽フレアの影響により、ニューヨークに色鮮やかなオーロラが発生した1999年。恋人との破局を迎え荒んだ生活を送っていたジョンは、ふとした思い付きから、物置の奥に仕舞い込んでいた父の遺品を引っ張り出してくる。30年前、消防士をしていた彼の父は倉庫火災に巻き込まれ殉職してしまったのだ。父が着用していた制服やバッジ、家族を守るための銃、そして父が趣味で使っていたアマチュア無線機。懐かしさから、ジョンは壊れていた箇所を直し、その無線機の電源を入れてみる。誰とも繋がるはずがないと思っていた通信は、何故か意外な人物から返答を受けるのだった。それは、1969年、死の前日に居た父の声だった――。何としても父の死を防ごうと、遠い過去へと語り掛けるジョン。だが、それは皮肉にも意外な運命へと彼を導いていく…。30年の時を経て向き合う、父と息子の絆をドラマティックに描いたSF作品。もっとド直球の感動ドラマだと思っていたのですが、意外にもこれって『バタフライ・エフェクト』系のタイム・パラドックスものだったですね。30年前の父の死を防ぐことがドラマの焦点となるかと思いきや、その目的は意外にもあっさり成功。「え、この後、どう物語を繋いでゆくんだろう?」と思ったら、なんと死ぬはずだった父がそのまま看護師である妻を訪問、そこで医療事故で死ぬはずだった連続殺人鬼が死なず、今度はそいつに母親が殺されてしまうのです。主人公、いわゆる「こっちを立てればあっちが立たず」的な板挟み状態に。ここから一気にB級感が増していきます。事故で死ぬはずだった父を記憶していながら、死なずにそのまま20年後に肺癌で死んだ父の記憶も追加されるというおかしな展開に。でも、母親が殺された記憶は何故か追加されてないみたいな感じなので、もうここでこの設定は破綻しかけてます。で、ここから連続殺人鬼は誰か?というミステリーになるのですが、過去や現在を行ったり来たり、親子の行動で現実がどんどん上書きされたりと正直ややこしすぎて僕は付いていけませんでした。そして最後は主人公の警告で煙草を止めた父が死なずにまさかの現代登場!この主人公、事故で死んだ父の記憶と肺癌で死んだ父の記憶と死なずに今も生きてる父の記憶のたっぷり30年分を3つも脳内に抱え込んでるわけですよね?さらに母親も死んだリ生きてたり、恋人と実は付き合っていなかったり……。うーん、よく頭がおかしくならんもんだ(笑)。という訳で、僕はこの設定の強引さにいまいち乗り切れず、残念ながらそこまで楽しめませんでした。[DVD(字幕)] 5点(2020-03-16 23:52:28)

29.  オーシャンズ8 《ネタバレ》 伝説の大泥棒ダニー・オーシャンの妹、デビー・オーシャンとその8人の仲間たちの華麗なる〝大仕事〟を描いたクライム・エンタメ作品。まあいわゆる『オーシャンズ11』の女性版スピンオフ作品なんですが、本家と同様に主演陣が超豪華!サンドラ・ブロックをはじめ、ケイト・ブランシェットやヘレナ・ボナム・カーター、アン・ハサウェイなどといったハリウッドを代表する新旧の超有名女優がキャスティングされ、もうそれだけで華やかで画的には観ていられます。でも、内容の方は正直イマイチ。脚本が充分練られていないため、こういう映画に最も必要なハラハラドキドキ感がまったく足りていません。わりかし簡単に物事がうまくいきすぎちゃうんですよね~。もっと手に汗握るスリルというものを僕は味わいたかったですね。映像はゴージャスで華やかだっただけに残念![DVD(字幕)] 5点(2019-05-25 21:28:17)

30.  オンリー・ザ・ブレイブ 《ネタバレ》 森林消防隊として次々と起こる山火事の消火活動とその訓練に明け暮れる男たちの死闘を実際の事件を基にして描いた災害アクション。男臭い無骨な隊長役をジョシュ・ブローリン、夫を献身的に支える妻役にジェニファー・コネリー、他にもジェフ・ブリッジスといった豪華な面々がキャストを務めております。熱気がこちらにまで迫ってきそうなほどリアルに再現された山火事のシーンなどはなかなか迫力があり、映像面ではけっこう頑張っていたと思います。ただ、いかんせん無駄なシーンが圧倒的に多い!!トータルで130分あるこの映画の中で3分の1はほぼいらんシーンだったと言っても過言ではありません。実話を基にしたという本作、思いっきりネタバレしてしまうと隊長をはじめとする19人の主要メンバーは最後、全員殉職してしまうのですが、監督は恐らくこの重い事実に相当引きずられてしまったのではないでしょうか。彼らの生きた証を少しでも多くの人に伝えたいと思うあまり本来ならカットすべきシーンもなかなか切れず、結果としてだいぶ間延びしたストーリーになってしまってます。隊員たちの休日のバーベキューシーンやバーでのだらだらしたシーンを延々見せられても、正直興味ありませんって!クライマックス、ようやく山火事のシーンが始まってこれから盛り上がるぞってなったのに、そこは意外にあっさりと終わらせるのもいかがなものか。誤解を恐れずに言えば、いくら重い事実を基にしているからと言ってもこれは映画です。物語としての面白さを二の次にするのは違うと思います。人の心に届いてこそだし、そのためにはいらないシーンはバッサリ切る覚悟も多少の事実の誇張も必要でしょう。それでこそ、死んでいった彼らも浮かばれると思うのですが…。誰にも知られることなく、常に死と隣り合わせの困難な仕事に従事している彼らのような人たちの思いは充分伝わりましたが、残念ながら映画としてはいまいちだったと言わざるを得ない作品でありました。[DVD(字幕)] 5点(2019-04-06 23:15:26)

31.  オンリー・ゴッド 《ネタバレ》 タイ、バンコクでキックボクシングのジムを経営しながら、陰で麻薬取引にも関わっているジュリアン。ある日、彼の兄が不可解な変死体となって発見される。14歳の売春婦を犯した挙句嬲り殺したその死体の隣で、変わり果てた姿で横たわっていたというのだ。激怒した彼は真相を探るべく欲望渦巻くバンコクの裏社会へと繰り出してゆく。浮かび上がってきたのは、独自の歪んだ正義感を持ち強烈な力で裏社会を牛耳るある一人の警察官の存在だった――。事件の真相を知って、「兄貴は自業自得だ」と身を引こうとするジュリアンだったが、アメリカから自己愛の権化のような彼らの母親がやって来たことから事態はますますいびつに歪んでいく……。デビュー以来、独自の世界観を圧倒的な暴力描写で表現してきたレフン監督が新たに創出したのは、そんないかにも彼らしい濃密なバイオレンス・ノワール作品でした。確かにこの監督にしか表現しえないであろう、唯一無二の独自の世界観を構築した作品であることは認めます。無駄を削ぎ落としたシンプルなストーリー、哲学的なテーマ性、全編に横溢するピリピリとひりつくような緊張感、倫理観を踏み外しまくったあくの強い登場人物たち、吐き気を催すほどに繰り返されるグロ痛い暴力描写(特に母親の腹を切り裂き、自分がかつて居た子宮に手を差し入れるシーンは良くも悪くも強烈!笑)。とはいえ、最後まで淡々と展開される、ともすれば冗長とも批判されかねないこの独自の作風なのですが、正直に言わせてもらえば、僕の感性とはまったく合わなかったですね。レフン監督の過去作もひととおり観たのだけど、その良さがさっぱり分からなかった自分としては、その世界をますます深化させたような本作もやっぱり理解できませんでした。ただ、彼のその映画監督としての傑出した才能は――好き嫌いはべつにして――充分に認めざるをえないのよね~。なんで、「この監督の映画はもういいや」と簡単に切り捨てられないのが辛いところ。かつて同じように嫌いだったデビット・リンチ監督が急に『マルホランド・ドライブ』という傑作を撮ったことを思うと、どうやらこれからもチェックしていかなければならないようです(面倒臭いですけどッ笑)。という訳でレフン監督、そんな僕のくだらない感性など力ずくで捻じ伏せるような凄い作品をいつか撮ってね☆[DVD(字幕)] 5点(2015-01-19 20:58:59)

32.  オン・ザ・ロード(2012) 《ネタバレ》 第二次大戦終結後のアメリカ。作家を志す貧しい青年サルと、目の前にある快楽にただひたすら溺れる破天荒な生活を送る青年ディーン。未来も過去もなく、ただただ“いま”という時間を実感するために、ある日、彼らは何も持たず路上へと旅立ってゆくのだった――。酒とドラックとセックスに明け暮れる若者たちのアメリカ全土を巡る無軌道な旅路を乾いた映像とノリの良い音楽の中に刹那的に描き出す青春ロードムービー。日本でも根強い人気を誇るジャック・ケルアックの有名な小説を、若き日のチェ・ゲバラの青春バイク旅を乾いたタッチで描いたロードムービーの佳品「モーターサイクル・ダイアリーズ」の監督が映画化したということでこの度鑑賞してみました。いやー、これ、前作の南米からアメリカへと舞台を移しただけで中身はほとんど一緒ですやん(笑)。まあ、前作の雰囲気がけっこう気に入っていた僕としては、こちらのセンス溢れる映像や音楽もなかなか堪能できましたけどね。ただ、ずっと昔に原作は読んだんだけど、はっきり言ってその良さがさっぱり分からなかった僕としては、映画化された今作のストーリーもやっぱり受け付けませんでした。べつに僕は必ずしも映画にモラリティを求めているわけではありませんが、それでもこの誰であろうと気に入った女が居ればすぐに口説いてセックスし、友人を含めて乱交やりたい放題、知り合いが後部座席に乗っていようが構わず運転中に女にフェラさせ、金に困れば男とでもやる彼らの姿は、もう倫理観の欠落というより単なる動物としか思えません。確かに映画として及第点ではあるものの、彼らにこれっぽっちも感情移入できず僕はそこまで評価できませんでした。「モーターサイクル~」のチェ・ゲバラのように、長い旅路の果てに何か大切な希望のようなものを手に入れるとか、あるいは自堕落な生活の果てに徹底的に自業自得のどん底へと堕ちてしまうとか、そういう意義のあるラストが欲しかったです。[DVD(字幕)] 5点(2014-06-30 15:44:31)

33.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 大学で出会った、謎めいた青年は実はおおかみおとこだった――。そんな境遇の違いを乗り越え、彼へと惹かれていく女子大生・花はやがて彼の子供を身篭ってしまう。誰にも知られず、都会の片隅でささやかな幸せを育んでいく花とその家族たち。だが、現実は何処までも残酷でおおかみおとこである彼は不慮の事故により帰らぬ人に。生きていくのが難しい都会に見切りをつけ、花は愛する二人のおおかみこどもと共にのどかな田園風景が拡がる田舎へと移り住むのだった。純朴で優しい村の人々、辛いけど遣り甲斐のある農作業、そして静かに巡りくる四季折々の美しい自然の風景…。様々な困難に出会いながらも、子供たちはそこで少しずつ大人になってゆく。普段、ピクサーとジブリくらいしかアニメは観ないのだけど、この監督の前作「サマーウォーズ」のそのいかにも童貞中高生が夢見そうなラブコメワールドには辟易させられたものの、そのシャープでポップな映像はなかなか良かったのと、それに公開当時けっこう話題になっていたのとでこの度鑑賞してみました。確かに、何処までものどかな田舎の春夏秋冬を瑞々しく描き出す映像は相変わらず美しかったのだけど、やっぱり今回もいかにも若い男の子が夢見そうな甘っちょろ~いストーリーには辟易させられました。何処までも綺麗で優しい理想的なお母さん像、思春期を迎えたお姉ちゃんのいかにもな初恋描写、そして弟はおおかみと人間の間で揺れ動くアイデンティティの脆弱さに(あくまでクールに)思い悩む…。もう全てがベタで甘いです。子供を持つ親なら誰もが声を揃えてこう言うでしょう、「子供は、こんな簡単に育てられんつーの!」。この監督さん、センスはかなり良いと思うので、次はもう少し大人な視線をもって作品を創ってくれることを期待します。[DVD(字幕)] 5点(2014-05-12 18:46:24)

34.  オーシャンズ11 《ネタバレ》 このぬるーいノリはなんなんですかね。これを狙って撮ったんだとしたら、完全にターゲットは観客のごく一部のみです。それは「肩肘張らず、沢山の男前をうっとり眺めていたいわぁ」っていうご婦人方たちのみ。あまりにも、それ以外の(普通にハラハラドキドキしたいという)観客を置いてけぼりにしすぎだよー。それでも、さすがにここまで男前を揃えたという画面の華やかさだけは見応えがあったので5点。[DVD(字幕)] 5点(2013-04-20 16:15:50)

35.  オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体 《ネタバレ》 第二次大戦下、ナチスドイツを欺くためにイギリス政府が極秘に行った特殊作戦、その名も「オペレーション・ミンスミート」。それは偽装されたイギリス将校の死体を地中海に漂流させ、敢えてナチスの手に渡そうと言うもの。あらかじめ死体に持たせておいた偽造文書によって、敵の目を自軍の上陸作戦から逸らそうというのだ。あまりに無謀な作戦だったが、首相の決断により実行にうつされることに。失敗すれば2万人もの若き英国兵の命が危険に晒される。作戦の責任者として任命されたモンタギューは、集められたごく少数のメンバーとともに着々と計画を練ってゆくのだが……。実話を元に、そんな無謀とも言える極秘任務に従事した英国諜報部員たちの奮闘を描いたスパイ・サスペンス。監督は、『恋におちたシェイクスピア』で有名なジョン・マッデン。名優コリン・ファースが主演を務めたということもあり今回鑑賞してみました。題材は物凄く良かったと思うんですよ、これ。ドイツの同盟国であったイタリアのムッソリーニ政権を倒すためにシチリア島に進攻しようというイギリス軍。敵の目を島から逸らすために偽造文書を持たせた死体を海に流す(海流が変わって違うとこに流されたら終わりですやん!)なんて、常人にはとても成功するようには思えない作戦を実行に移したというだけでも凄いのに、ましてやそれが実話なんて!なのに、なんだろう、この最後まで付きまとう微妙な空気……。映像が終始暗くて地味だし、お話も無駄にややこしいのがその原因じゃないですかね。特に敵が死体を見つけてからの展開が、いったいどうなったら作戦が成功なのかいまいち分かりづらい!さらにそこに無駄としか思えない主人公のロマンス要素も加わって、まぁサスペンスが盛り上がらない盛り上がらない。もう少しお話を整理してもっと分かりやすく見せてほしかった。この監督の前作がけっこうお気に入りだっただけに残念![DVD(字幕)] 4点(2023-06-19 08:51:31)

36.  オレの獲物はビンラディン 《ネタバレ》 「ビンラディンを捕まえ、法の裁きを受けさせることが出来るのはお前だけだ!」という、突然の神の啓示を受けた糖尿病を患う中年男ゲイリー・フォークナー。主治医の先生を騙して資金を調達し、ヨットやパラグライダーという移動手段を手に入れ、そして通販で一本の日本刀を入手するとゲイリーは綿密?な計画を練ることに。様々な紆余曲折の末になんとかパキスタンまで向かった彼は、まるで憑りつかれたように山岳地帯の何処かに潜伏中だというビン・ラディンを捜しはじめる。当然、彼の友人たちや恋人はなにかと振り回され、現地で職務を遂行中のCIA職員にまで影響を与えるようになる。一方何も知らない現地のパキスタン人は、突然現れた日本刀を振り回す白人男を面白がり、ゲイリーは一躍有名人へとなってゆく…。そんな実在するイカレタおやじのイカレタ旅路をスラップスティックに描いたブラックコメディ。うーん、正直いまいち笑えなかったですね、これ。大して面白くもない小ネタをひたすら垂れ流してるだけで、ストーリーが一向に進んでいかないのが致命傷。だいたいパキスタンまで到着するのが遅すぎて、途中のダレ具合が半端ないっす。また登場人物が物語の中で誰一人として動き出さないのもいただけない。主人公はもちろん、彼の恋人の娘である脳性まひの女の子なんて、いくらでも面白くなりそうな素材なのに全く活かされていません。実話とは言え、いかに映画として面白く魅せるかがスタッフたちの腕の見せ所なのに、いったい何をやっていたのでしょうか。途中で何度も睡魔に襲われながらなんとか最後まで観ましたが、得られたものは何もなかったです。イカレタおやじを嬉々として演じていたニコラス・ケイジの嵌まりっぷりに+1点![DVD(字幕)] 4点(2018-12-03 22:25:56)

37.  オートマタ 《ネタバレ》 ロボット・プロトコル第1「生物への危害を禁ず」第2「自他の改造を禁ず」――。2044年、太陽熱の異常な高温化により、地表の大半が砂漠と化した未来社会。激減した人類は、オートマタと呼ばれる原始的なロボットを頼りに細々とその営みを続けていた。環境汚染対策、治安維持、老人介護やペットの世話、果ては売春と社会の隅々にまで浸透したそんなロボットたちは全て、二つの安全規格(プロトコル)によって制御されている。オートマタの製造・販売、開発やメンテナンスまで一手に引き受けるのは巨大企業ROC社だ。その保険部門で働くジャック・ヴォーカンは、ある日、信じられないような報告を受ける。とあるオートマタが、なんと自分の身体を修理・改造していたというのだ。「第2プロトコルが破られた」。ジャックはすぐさま調査に乗り出すのだったが、そこには人類の存亡を巡る陰謀が待ち構えていたのだった……。荒廃した未来社会を舞台に、ロボットの機密を巡る陰謀に巻き込まれた男の運命をスタイリッシュに描いたSFサスペンス。冒頭から強調されるいかにもブレードランナーを意識した――というかもろパクリな未来社会に苦笑しつつも、この陰鬱でダークな世界観はなかなか好みなのでけっこう期待して鑑賞してみました。なんですけど、うーん、僕はものの見事に嵌まらなかったですね、これ。やりたいことは分かるのだけど、なんか全体的に空回っているような気がするのは僕だけでしょーか?いつか海に行きたいと願う主人公も悪役となる企業の重役もプロトコルを破った黒幕も、結局何がしたかったのか最後まで観てもいまいちよく分からなかったんですけど。なので、クライマックスの銃撃戦もまあ気持ちが乗らない乗らない(笑)。こういうのがやりたいという監督の思いが先走った結果、脚本がおろそかになっちゃった典型的なパターンじゃないでしょうか。期待してた分、色々と残念なSF作品でございました。4点。[DVD(字幕)] 4点(2017-05-03 00:12:02)

38.  思い出のマーニー 《ネタバレ》 すいません、正直に言わせてください。びっくりするくらいつまらなかったです、これ。何が駄目かって、「登場人物がそろいもそろってほとんど魅力がない」、これに尽きる。特に主人公アンナが自己憐憫にまみれた非常にネガティヴな性格で、観客からしてみればはっきり言ってどうでもいいつまらないこと(継母が自分を育てるために行政からお金を貰ってたなんて極めて普通のことじゃないですか!)でウジウジクヨクヨ悩んでいるものだから、観ていてとても苛々させられます。別にいいんですよ、主人公がそんな性格であっても。でもね、物語として多くの人の心を捉えたいのであればそれなりの演出ってものが必要になると自分は思うのです。本作においてその役割を担うのはやはりマーニーでしょう。主人公に魅力がないのであれば、もっとこのキャラクターの個性でもって観客の心を摑むべきだったのに、彼女もまあステレオタイプのいかにもな不思議系お嬢様キャラで魅力なんて欠片もありません。そうかと思えば、主人公アンナが迷い込むことになる夢幻の世界がいかにもジブリアニメらしいファンタジックなものだったかというと、それもない。もしこれが宮崎駿監督や高畑勲監督の作品なら、アニメという表現を最大限活かして、そんな日常の裏側に潜むもう一つの世界をいかにも彼ららしい夢溢れるファンタジーとして描いただろうに、本作の凡庸ぶりは監督の才能の差なのか。それとも旧世代からの脱却を図ろうとして見事に失敗したパターンか。どちらにしろ、最後まで大して面白くもない陰気なお話が延々と続く退屈極まりない作品でありました。ただ、一点、僕の印象に残ったのは、主人公アンナとマーニーとのなんだか百合っぽい怪しい関係性。もっとこの部分を活かして、思春期少女の今にも壊れてしまいそうな危うげな世界をもっとダークにもっと濃密にそして淫靡に描き出していればもっと見られた作品になったかも知れないが、ジブリならそれも無理か。二大巨匠が一線を退いてしまったいま、曲がり角を迎えつつあるスタジオ・ジブリを象徴するような作品でありました。[DVD(字幕)] 4点(2016-01-06 23:46:13)

39.  オーガストウォーズ 《ネタバレ》 それはたった一度の過ちだった――。2008年、次第に悪化するロシアとの緊張から不穏な空気が漂う小国グルジア。ロシア軍兵士である夫と離婚し、シングルマザーとして最愛の一人息子と暮らすクセーニアは、彼氏である会社社長と結婚を巡る重大な局面を迎えていた。だが、息子チョーマは極度の空想壁により、いつも面倒ばかりを起こす問題児だった。「たった一日だけなら…」と、彼氏との婚前旅行のために、チョーマを元夫が赴任するグルジアのロシア軍駐屯地へと預けることにしたクセーニア。それが、親子の絆を断ち切るほどの過ちになるとも知らずに…。グルジア紛争という実際にあった戦争を基に、決死の覚悟で愛する息子を追い求める母親のドラマを、憧れのヒーローである巨大ロボットを夢見る少年の虚実入り混じる視線を絡めて描き出す軍事アクション。予告編のそのごりごりのロボットものっぽい内容を見て、きっとこれは「ロシア版トランスフォーマー」なんだろうなーと、昔からそんなロボット系が苦手な僕はずっと敬遠してきた本作なのですが、実際のグルジア紛争を背景にしているということに興味を惹かれて今回鑑賞してみました。冒頭から、そんな巨大ロボットは主人公である少年の空想の中だけにしか出てこず、あとはずっとリアルな戦場描写が延々と続き、「あれ?これってもしかして僕のこよなく愛する『パンズ・ラビリンス』のロシア・少年・ロボットバージョンなの?!」と否が応にもテンション上がっちゃいました。でもね~、そんな何の力もない少年が目の前の理不尽で残酷な現実にただ想像力のみで立ち向かうという設定が活きてくるのは後半15分だけってバランス悪すぎじゃないっすか、これ。これでは、この魅力的な設定がなんだか蛇足となってしまった感じがして僕はいまいち乗り切れませんでした。それに、ロシア軍全面協力だから仕方ないかも知れませんが後半の臆面もないロシア軍礼賛描写にも辟易です(激しい銃撃戦の後に、クセーニアが発する「これで給料幾ら貰ってるの?」という問いに、ロシア兵が「大した額は貰っちゃいねえ」と答えるというクサい演出にはちょっぴり失笑)。でもまあ、ハリウッドも似たようなことしてるからおあいこかな(笑)。結論。あくまでリアルな戦争アクションにしたかったのか、想像力豊かな子供の目で描くファンタジーにしたかったのか、僕にとってはなんとも中途半端な印象の強い作品でありました。[DVD(字幕)] 4点(2014-11-11 19:13:14)

40.  オーストラリア(2008) 《ネタバレ》 バズ・ラーマン監督、初めてはずしちゃいましたね。それまで『ロミオ&ジュリエット』や『ムーラン・ルージュ』と言ったエネルギッシュで猥雑で、それでいてとても純粋な愛を描いてきた監督の才が今回は見事に空回りしていて、最後まで冗長で退屈な映画となってしまいました。好きな監督だけに残念!次回作に期待ということで。[DVD(字幕)] 4点(2013-04-24 20:46:14)

010.05%
190.48%
2492.60%
31266.70%
424813.18%
533017.53%
648625.82%
733217.64%
821611.48%
9713.77%
10140.74%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS