|
1. オリーブの林をぬけて
「友達のうちはどこ?」があまりにも好きなのでキアロスタミ監督の映画を続けて観たが、この「オリーブ・・・」だけはう~んとうなってしまった。純愛がテーマ・・って、あまりにも青年側の思いこみ(に見える)は激しいし、少女の頑固さにいたってはもう「お手上げ」状態。たぶんイランの人達の価値観とか恋愛・結婚観をもっと知れば、うなずける所もあるんだろうけれど、とうとう最後まで言葉を返さない彼女をジグザグの道を走って延々追いかけたみたいな気分で・・疲れた。この監督はいつもはっきりした結果を見せず余韻を残してエンドロールで、そういうところは好みだし、素朴な映像がいい。[映画館(字幕)] 6点(2006-01-12 18:53:11)
2. 男が女を愛する時(1994)
《ネタバレ》 夫は妻をある意味理想的なほど寛容に愛していた。でもその「弱く保護するべき存在」として「子どものように」妻を慈しむ愛し方は、殆どあるかなきかだった妻の自尊心を完全に失わせてしまった。だからこそアルコール患者の更正施設で「君に話を聞いてもらいたい」「君を頼りにしている」と慕ってくる仲間の助けになることが妻にとってはひとつの救いになったのだ。
恵まれた暮らしに理想的な夫、可愛い子ども。何が不満なのか?恵まれているからこそ理想的な妻を演じきれない自分が苦しくてたまらなかったのだ。幼い頃からお酒を飲まされていた・・というような妻の生育暦のヒントになる言葉がほんの少し出てきたけれど、病は本当に昔から巣くっていたのだからその辺をきちっと描いてほしかった。でもいい映画だと思う。9点(2004-06-10 20:23:33)(良:1票) 《改行有》
3. 男と女(1966)
「愛してるわ」と女からの電報を受け取った後の男の揺れ動く心、独白がチャーミング。「あんな美人が・・・信じられない・・電報を打とうか・・いや電報のあとすぐに現れたら不自然か・・etc.」その逡巡がまさに恋。この世の春そのものなのに、肌を合わせた途端現実に引き戻されるなんて、せつないです。映像のどこを切り取ってもポストカードにしてしまいたいような完璧な美しさとあの音楽、堪能しました。8点(2004-02-06 20:01:41)
0 | 0 | 0.00% |
|
1 | 1 | 2.00% |
|
2 | 0 | 0.00% |
|
3 | 0 | 0.00% |
|
4 | 1 | 2.00% |
|
5 | 2 | 4.00% |
|
6 | 4 | 8.00% |
|
7 | 8 | 16.00% |
|
8 | 22 | 44.00% |
|
9 | 10 | 20.00% |
|
10 | 2 | 4.00% |
|
|
|