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1. 黄金(1948)
こんな名作の存在を知りませんでした。ハンフリー・ボガートといえばキザでグールな「カサブランカ」で記憶が停止していたので、対極的なキャラ変に驚き。まあ役者冥利に尽きるという感じですかね。
それはともかく、ちょっとした思考実験をしてみたくなります。彼らはいったい、今日の日本円でどれくらいの金を掘り出したのか。仮に1人あたり100万円程度だとしたら、3人分を独占すれば300万円。殺意まで抱くかどうかはともかく、「あわよくば…」と考えないこともないかもしれません。もしくは「奪われるかも…」と疑心暗鬼になったとしても不思議ではありません。
しかし、1人あたり100億円だとすれば、もう十分なので独占しようという欲も湧かないでしょう。では1億円なら? 1000万円なら? 結局、「金持ちケンカせず」という虚しい結論に達するだけなんですが。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-03-29 23:49:02)《改行有》
2. 汚名
前半は美男と美女による〝いかにも〟な接近戦。まあ芽生えるんでしょうねぇとシラけた気分で見ていました。面白いのは後半から。スパイとしてのハラハラと、嫉妬のメラメラが重なって、なんとも興味をそそるサスペンスになっています。死と背中合わせのわりに緊張感は今ひとつですが、三者三様の〝目〟の演技がいい感じ。口ほどにものを言う目に、言葉の壁はありません。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-01-19 23:17:19)
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