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1. 女殺油地獄(1992)
近松門左衛門の原作はまったく知りませんが、とにかく樋口可南子の心理状態がよくわからない。終盤になって急に豹変したような印象しかありません。
しかしこれ、なぜ「油地獄」なのか。要するに油まみれの女はエロいという発想なんでしょうか。別に米屋なら「米地獄」、豆腐屋なら「豆腐地獄」でも成り立つような気が。ただいずれも、エロいというより汚らしいだけですが。[CS・衛星(字幕)] 3点(2023-12-05 01:19:06)《改行有》
2. 男はつらいよ 寅次郎紅の花
以前、NHKで寅さんの特集をやっていたときのこと。「紅の花」の撮影の合間、いかにも身体が辛そうな渥美清が、インタビューに答えてこんな話をしていました。映画「スーパーマン」のロケ中、近所の子供たちが集まってきて、スーパーマン役の役者に「空、飛べよ」とはやし立てたそうです。「そんなこと言われたって、人間だから空なんか飛べるわけないもんね。でも、飛ばなきゃいけないんだよね…。ご苦労なこったね」。そう穏やかに語る渥美清の姿は、とても寂しそうでした。世間から役柄と本人とを同一視される喜びと哀しみは、常人の思い及ぶところではありません。私も寅さんを見るたびに、「空を飛んでくれ」と願っていた1人です。そして毎回、期待どおりに飛んでくれました。長い間、ご苦労さまでした。[CS・衛星(邦画)] 10点(2007-01-31 01:12:33)(良:1票)
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