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1. オール・ユー・ニード・イズ・キル
《ネタバレ》 昨今個人的ブームのループモノということで視聴。
このトム少佐のなんとも薄っぺらな笑顔がなんともチャーミング。そこからは地獄の始まり。
毎度のことですがなんどもループして攻略法を探していくけれど、仕組みがそこそこちゃんとあるのが今回の良いところ。
しかも今回のループの出発点が最悪な場所なので嫌でも戦うことになるのがいいですよね。
オメガやらアルファやらややこしいですが、ゴールが決まっているわかりやすいです。
敵のギタイもなかなか恐ろしく、こんなの人類が強化骨格如きで勝てるわけないだろと思わせる凶暴さがナイス。
上陸作戦はプライベートライアンを思わせる最悪な状況も良いですね。最悪です。
トムをミスリードさせるオメガもなかなか単純ではないのも良いですね。
しかしルーブル美術館を攻略戦はいただけない。暗い、暗すぎる。一体全体トムたちが何をしているのかマジで把握できない。
おかげで終盤のテンションは落ち気味、ループモノであることも捨ててしまったのでちょっと残念。
しかしラストはまさかの展開で締めたのでびっくり。なんだかんだ最後もトムの笑顔で終わって最高でした。[インターネット(吹替)] 6点(2022-10-04 00:07:22)《改行有》
2. おじいちゃんはデブゴン
《ネタバレ》 おじいちゃんだけどデブゴン!認知症だけどデブゴン!老いには勝てないデブゴン!
ご近所の娘さんは母は出て行き、父はろくでなし。でも近所のデブゴンおじいちゃんだけには心を開いてくれる。
そんなろくでなしの父親が引き起こした自業自得な災難が回り回ってやってくる事になろうとは…って回ってこないぞ。
開始すぐさま少女がさらわれてコマンドーばりに大暴れするのかと思いきや、どちらかというと過去の悲劇に捕われた老人が、認知症で記憶が消えて行く中今度こそ守るべきものを守り過去から解放されていくというお話でした。少女との交流のシーンが多く、アクションシーンはたまにあってもすぐに終わってしまう…いつになったらデブゴンは大暴れするのか…。
それは最後20分頃に突然起こる。正直ここのシーンだけに全エネルギーを使ったような作品でした。カット割りが激しくて見るのは疲れますが十分サモハンの強さが迸ります。特にロシア三人組を一人ずつやっつけていくシーンはイカしますね!迫力あります!
そう、これも少女のため、彼女はこの地下カジノに捕われているのだ…って違うんかい!!!!
まさかボケ老人の勘違いがマフィアを撲滅してしまうとは…って友達の家に泊まるなら連絡の一つくらい入れなさい!
にしてもサモハン監督、今回はかなり音楽の使い方がケレン味があって面白かったです。ロシア人が出るたびにズーン!ズーン!と流れるところが特に。
最後のシーンはちょっと切なく、でもハッピーエンドで気持ちよく終われました。エンドロールに出てくる人たちの顛末は別に必要ないと思いますが。
正直作りは粗いですが、老いたデブゴンが頑張る姿に勇気が出る一本です。[映画館(字幕)] 5点(2017-07-06 22:01:31)(良:2票) 《改行有》
3. オデッセイ(2015)
《ネタバレ》 火星でディスコ・サバイバル。頼れるのは自分の知能。
いろんな所にいい具合にお助けアイテムがあるのがご都合主義のように見えるけど、それでも彼はボロボロだ。孤独と飢えに耐え、ディスコミュージックとバイコディンを頼りに、迎えを待つ彼の姿は自然と応援したくなる。なにがあっても明るく挫けない彼の姿勢も自然と応援したくなる。そして綺麗で広大で過酷な火星の景色は圧巻だ。
中盤、中国が応援してくれるのは今のハリウッド映画事情が垣間見れて面白いですね。NASAがとにかく頼りないので、この助け舟は普通にテンション上がりました。
ラストの宇宙空間での救出もどうなるかわからないドキドキが主人公が地球にいるシーンまで止まらない。にしても無重力空間の表現も凄い。
2時間半ダレさせる事なく常に目を離させない構成はさすがリドリー・スコット、素晴らしいです。
最後のスタッフロール時にグロリア・ゲイナーの「恋のサバイバル」が流れ始めた時には吹き出しそうになりました。そう、一人で生きて行ける![映画館(字幕)] 7点(2016-04-04 20:28:42)《改行有》
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