|
1. バンビ
登場する動物たちを、デフォルメせずに丹念に描いています。その為に得たものと失ったものがあります。得たものは、美しい映像です。最初の森を視線が移動していくシーンや、バンビが初めて戦うシーンはリアルであり、美しくありました。失ったものは、ストーリーに面白味が欠けてしまったことです。鹿が話す、以外のことは本当の動物ができることしかさせていないので、キャラクターの動きに制限ができてしまい、驚くような展開に持っていけなくなってしまっています。いろんな資料に目を通すと、この映画はストーリーよりも映像が主で作っているようなので、狙いとしては成功したと言えます。[DVD(字幕)] 5点(2008-11-01 23:36:47)
2. ハムレット(1948)
シェイクスピアの悲劇はいくつか見ていますが、ハムレットは見たことがありませんでした。どうせ見るなら王道の映画を、と思いDVDを借りて見ました。舞台では全て声に出している台詞も、心の声にしたり実際に口に出したりと工夫されていますが、その成果はいかがなものかと思います。また、それとなく感じたのは、現代風(もちろん48年当時)に作られている、ということです。ハムレット自体がいつ頃書かれたものかは判りませんが、古典としてのハムレットを期待していただけに、すんなりとは受け入れられませんでした。しかしながら、復讐が始まってからの展開は、目を離すことが出来ません。[DVD(字幕)] 6点(2006-10-10 23:59:26)
|