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1. バティニョールおじさん
バティニョールおじさんは、ぼやき顔が良く似合っている。
朝5時から夜まで、働いているだけのおじさんは、家の中では影が薄い。
いろんなことに納得しているわけではないけれども、
言っても仕方がないし、奥さんその他になんだかんだ言われるのも面倒。
ま、商売がうまくいくのはいいことだし、ドイツは敵国だけど、今は逆らっても仕方ない。
だけど、目の前に居る子どもを密告するのはもう嫌だし、放っておくわけにもいかないし・・・
世話をしているうちに、どんどん巻き込まれていく。
おじさんが良い人、正義の人かって言ったら、違うと思う。おじさんは、普通の人。
だけどおじさんは、前の戦争でドイツ軍と前線で戦った。それは誇らしい思い出。
なのに、敵国ドイツの言うがままになっている今のフランスがやっぱり腹立たしい。
気がついたらドイツの協力者として、動かされてしまっている自分だって気持ちよくはない。
そんなこんながいろいろ絡まりあって、巻き込まていくうちに、思いもよらないことをやってしまう。どこか困ったような、ぼやいた顔をしながら。
8点(2004-08-13 14:49:47)(良:2票) 《改行有》
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