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1. 母と子(1938)
《ネタバレ》 タイトルほど簡単な話ではなかった。
妾とその娘の話である。
妾を囲ってる男が完全にマヒしてて、
その女性が亡くなった時も仕事が忙しいからとか言う感じである。
妾の娘も強引に他につきあってる女性のいる社員とくっつけようとする男だった。
最後、その男の会社の業績発表の場で終わる。
戦前の映画だが、組織の非人間性が現れてきている。
妾の娘を若き田中絹代が活き活きと演じていたのが救いだった。[ビデオ(邦画)] 7点(2019-10-22 12:13:50)《改行有》
2. バルカン超特急(1938)
《ネタバレ》 これは貴重!前半はヒッチコック節絶好調なのだが、医師が敵だと分かってからの展開がヒッチコックらしくなく、特に駅馬車のような銃撃戦をヒッチコックが描くなどまったく珍しい作品。後半はヒッチらしいユーモアもなく、本当に珍品。加えて政治情勢を加味して、非常に社会派サスペンスとしての色も濃く、興味深い。特に無抵抗主義をつらぬく男性がかんたんに殺されたりして、第二次世界大戦前の不穏な空気をあらわしている。そして暗号が曲だなんていうオシャレなところも憎い。アメリカに行く前のヒッチコックの作品なので、色んな意味でイギリス時代のヒッチコックの円熟味が堪能できる。[ビデオ(字幕)] 7点(2017-09-18 14:12:31)
3. 巴里祭
《ネタバレ》 巴里祭のこの時期、金持ちはどっか別の地に遊びに行ってて、巴里に残ったのは生活が丸見えの庶民ばかり。そして派手に巴里祭を祝う。そういう中、二人の恋人が本当の愛かどうか、試されてるかのように別れ、再会し、結ばれる。最後はハッピーエンドだろうなと分かってはいるんだけど、この二人すぐ近くにいながら、気づかなかったりして、中々結ばれない。「そこにいるってば!」と思わず言いたくなる。ラスト、音楽の流れる中のキスシーンにはちょっとジーンと来た。こういう作品が今も観たい。[ビデオ(吹替)] 8点(2008-04-23 22:53:47)
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