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1. バーニング 劇場版
《ネタバレ》 ユアインという役者を知っているか、が映画の評価に影響しそうです。
酪農業の息子&作家希望のフリーター、家族なく彼女なくバイトだけの若造を見事に表現したユアインはマルチな才能の韓国トップスターです。
原作とは別物でした。
原作の主人公は家族もお金もある中年ですが、映画では対極の何もない若者。原作は恋人失踪の捜索をあきらめるが、映画ではそうはいかない。
「毎朝焼けたビニールハウスがないか確認している」とジョンスがベンに話してしまう。そんなこと言っちゃいけないよう!と胸が張り裂ける思いでした。ベンの前であまりに無防備です。傷つくジョンスの隣で薄笑いを浮かべて楽しんでるかのようなベン。そりゃ殺されても仕方ないよ、殺人は許されないけどジョンスは必死だよ!切実だよ!と思いました。役立たずで目障りなものを消す。存在していなかったように消す。ジョンスにとってベンはまさに消したいものだった!
焼くものが納屋かビニールハウスか、はこの映画の場合、ビニールハウスも高級車も骨は残る。同じだと思いました。しかもベンは実際なにも焼いてないのだから。
予告に「待ち受ける衝撃のラストは想像を絶するーー」とあります。血のりの付いた上着を脱ぐとこまでは想像できる。そのあとどこまで脱ぐかは想像を絶するという意味でしょう!雪のちらつく冬の畑を立ち去るユアインの後ろ姿にむせび泣きました。あっぱれ![インターネット(字幕)] 7点(2020-11-04 21:03:28)《改行有》
2. パラサイト 半地下の家族
《ネタバレ》 受賞おめでとうございます!
ポンジュノ監督がオスカーを握りしめてアメリカの舞台でスピーチしたことに興奮しました。
半地下の家族も地下の家族も、実際はタキシード着る富裕層というのも面白い。
韓国の役者は映画の中でも外でも、みな表情が生き生きしていて素晴らしい。アメリカでも上がらないんですねw
豪邸や半地下がすべてセットであるということを知ってびっくり!
日本では考えられないほどお金がかかっているそうです。ちりばめられたポンジュノならではの伏線やメタファを意識しながら何としてももう一度見なくては。
子役が意味のある存在でありながら可愛さを出さずに控えめでした。なんか不思議です。
ソンガンホは、リビングのローテーブルの下で夫婦の「匂い」の会話を聞くとこが一番良かったです。
世の中の暗部を描きながらもエンタメである、というのが韓国映画のすごいとこだと思います。
もう一点。
男女のシーンを変にごまかさず(薄いカーテンとか変な音楽とかドアップとか)、カラリとそれでいて十分エロく、なのに楽しく描くのもなかなかうまいです!
なかなか他国の映画では見られないシーンに思います[映画館(字幕)] 7点(2020-02-22 23:03:40)《改行有》
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