みんなのシネマレビュー |
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21. 蜩ノ記 ぜひロケ地に行ってみたいと思うほど、映像は美しい。出しゃばらない音楽もいい。役所広司と岡田准一の武士然とした佇まいも「さすが」という感じ。しかし物語としては微妙。「時代劇=勧善懲悪」という構図は、そろそろどうにかならないものでしょうか。人間味のない聖人君子の話が、おもしろいはずがありません。 なお、例によって藤沢周平の原作かと思ったら、違うんですね。妙な〝伝統〟は受け継いでほしくないものです。[地上波(邦画)] 5点(2016-03-01 20:34:59)《改行有》 22. 陽はまた昇る(2002) 《ネタバレ》 どこまでが事実かは知りませんが、おそらくはこの作品のハイライトであろう松下幸之助に直談判するシーンが、どうも好きになれません。「規格を統一するため」という大義名分はわかりますが、要するに「業界に強い影響力を持つエラい人の鶴のひと声で一発逆転」を狙ったわけで、悪く言えば姑息です。日本的パターナリズムの典型ですね。こうしてエラい人のお墨付きを得ようと顔色を伺ってばかりいたからこそ、いつの間にか日本の家電メーカーは肝心の市場からソッポを向かれてしまったような気がします。問うべきはエラい人ではなく、市場ではないかと。「プリウス」や「iPhone」が売れるまでに、「エラい人の鶴のひと声」があったという話は聞いたことがありません。[地上波(邦画)] 5点(2014-01-07 02:55:54) 23. ヒンデンブルグ 生粋のドイツ人であるはずの登場人物たちが、当たり前のように英語で話していることに違和感。ドイツ語圏の人が見たら、どう思うんでしょうか。日本の軍人が中国語で会話をしているようなものなので、その時点で嘘くさいというか、見る気が失せると思いますが。 それはともかく、まあ史実である以上、どうフィクションで転がしてもなるようにしかならないわけで、可もなく不可もなく。クライマックスの「笑ゥせぇるすまん」状態には笑いました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-12-27 01:49:49)《改行有》 24. ビバリーヒルズ・コップ2 前作に比べ、エディ・マーフィーは表情も口八丁手八丁もこなれてきた感じがします。が、印象はそれくらい。屈強軍団のように登場した悪役グループも、いつの間にか自滅してしまいました。「Uボート」の「艦長」も出演されていましたが、そのイメージが鮮烈過ぎて、こういう軽めのコメディには似つかわしくないですね。[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-05-05 22:25:53) 25. ビリーブ 未来への大逆転 実在の人物はさぞかし立派な方だったのでしょう。しかし清流でも眺めるように、何事もなくサラサラと流れて終わってしまった印象です。いったいどこに着目すればよかったのかな? もっと「ガラスの天井」感に期待したのに。 それにこの大仰な邦題、そのへんのヒューマンドラマなら何でも当てはまりそうですね。やっつけ仕事はいかんだろうと。[CS・衛星(字幕)] 3点(2022-06-18 22:45:04)《改行有》 26. 必殺! 主水死す 別に目くじらを立てるほどのことではありませんが、葛飾北斎とか水野忠邦とか実在の有名人を安っぽく扱うと、作品全体まで安っぽく見えてしまう気がします。まあ結果的に十分安っぽい作品でしたが。[CS・衛星(邦画)] 3点(2022-02-05 02:45:12) 27. ビバリーヒルズ・コップ3 《ネタバレ》 ありきたりのコメディですね。エディ・マーフィーが演じる必然性も、「ビバリーヒルズ」にこだわる理由も見出せません。ストーリーもヒネリのカケラすらありません。銃撃戦で人が片っ端から死んでいくだけ。あんな凄惨な事件現場になった遊園地は、間違いなく閉鎖でしょう。人気を博すとすれば「心霊スポット」として?。というのが日本人の私の感覚ですが、警官の発砲が当たり前な米国では、案外平気なんでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 3点(2017-06-03 23:52:00) 28. ビバリーヒルズ・コップ 可もなく不可もなく。エディ・マーフィーの出世作とのことですが、あまりハジけた感じでもないし、魅力も伝わってこないし、特に前半は笑顔のシーンでも目が笑ってなかったりするし、有名なテーマ曲も映像といま一つ合ってない気がするし、だいたいなぜビバリーヒルズを舞台にしたのかもよくわならないし。それでも続編が作られているということは、きっと私が何かを見落としているのでしょう。[CS・衛星(字幕)] 3点(2017-02-18 13:13:25)
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