みんなのシネマレビュー |
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21. ピースメーカー 《ネタバレ》 お金がかかっててスケールの大きい、いかにもなハリウッド映画。 超小型のリュックサック核兵器の爆発を阻止するストーリーは予想の範囲内だけれどそれなりに楽しめる。[CS・衛星(吹替)] 5点(2018-09-08 23:09:48)《改行有》 22. ヒート 《ネタバレ》 『ゴッド・ファーザー』の幻影を追ってしまったのか、デニーロとアル・パチーノの共演にあまりに期待が大きくなりすぎたかも。 街中の銃撃戦が対テロ組織との戦場レベルで、なんだか大仰すぎる気がする。 犯行グループの大胆さは、警察を舐めてるかのよう。 それも仕方がないような、包囲しながらも取り逃がす警察のダメっぷり。 あれだけ銃をぶっ放せば、下手な鉄砲も当たりそうなものなのに。 警部やギャングたちがそれぞれ抱えている家族や恋人との関係をしっかり描いているので、物語に厚みが増す。 巻き込まれた女たちの人生もまたそれぞれで、哀愁を感じさせる。 ただ、ちょっと横道にそれすぎてまとまりに欠け、長くなりすぎた感はある。[DVD(吹替)] 5点(2015-03-24 22:49:07)《改行有》 23. 引き裂かれたカーテン 《ネタバレ》 ヒッチコックのストーリー構成と演出の巧さは、ここでも発揮されている。 リンツから方程式を巧みに引き出し、逃げる主人公に迫る追っ手。 偽装バスに乗り込むお婆さんのノロノロした動きには、見ているこっちまで乗客に共鳴してイライラしてくる。 衣装箱に隠れていたのが見つかったかと思えば違う箱だったり、ハラハラさせるお手本のような展開も。 ただ、傑作とまではいかないのは、温いところも幾つか目につくから。 主人公の「火事だ!」の一声だけでパニックになるのは安易すぎる。 主人公が序盤では国の裏切り者かのようにミスリードしようとしているものの、P.ニューマンの主人公がそんな人物のはずがないという頭もあって騙されない。 本当におもしろいサスペンスは、きれいに騙してくれるのだけど、この作品はそこまでのものはない。[地上波(吹替)] 5点(2014-12-12 23:37:46)《改行有》 24. ピアノ・レッスン 《ネタバレ》 映像はきれいだけれど、ストーリーに引き込まれない。 不倫ものの昼メロを格調高く文学的にしてみました、という感じ。 犠牲に耐えるのは家族として当然だとして、エイダに犠牲を強いるばかりでエイダの思いを理解しようとしない夫。 それに対して、エイダのピアノへの思いを理解し、ひたむきな愛をぶつけるベインズ。 エイダの心が夫から離れてベインズに傾くのは自然の流れだろう。 エイダがあんなに拘っていたピアノを手放そうとしたのは、自分をあくまでも尊重してくれるベインズに犠牲を厭わない気持ちになれたから。 それは共に生きようとするための自発的なものであって、強制のような苦痛を伴わない。 女性の視点から描いた映画で、同じような思いを抱いたことがあるならどっぷりハマるのでは。[ビデオ(吹替)] 5点(2014-03-31 18:49:09)《改行有》 25. 必死の逃亡者 《ネタバレ》 巨匠ウィリアム・ワイラーの作品だけに期待したが、ハードルが上がりすぎたのか肩透かし気味に。 同監督の『ローマの休日』や『ベン・ハー』は今観ても色あせずに感動するが、こういったサスペンスとなると古い感じがする。 最近のサスペンスを見慣れたせいかストーリー的にハッとするところもなく、拳銃から弾を抜いた時点ではオチが見えてしまったし。 役者に思い入れがなければよくあるような展開で特に惹かれるものはなかった。 製作年を考えると後のお手本的な作品といえるんだけど。[レーザーディスク(字幕)] 5点(2014-02-11 16:23:51)《改行有》 26. 昼下りの情事 《ネタバレ》 監督がビリー・ワイルダーで主演がオードリーとくれば期待してしまう。 でも、期待ほどじゃなかった。 男が50過ぎたキザでいけすかない女たらしで、そんな相手に簡単に惚れてしまう処女ってのがウソっぽい。 背伸びして一生懸命ウソをついて強がるオードリーはいじらしかったけど、相手があんなオッサンじゃ…。 ボートやサウナにまでついて回る4人の専属楽団はおもしろい。[ビデオ(字幕)] 5点(2013-07-26 22:22:12)《改行有》 27. ピクニックの準備 《ネタバレ》 『夜のピクニック』は既に観ていたが、それを観ていないとたぶん面白くも何ともない。 歩行祭の前日譚を登場人物ごとの視点からオムニバス形式で描かれる。 ①杏奈(加藤ローサ)、②さくら(近野成美)、③高見(柄本佑)、④千秋(松田まどか)、⑤梨香(貫地谷しほり)、⑥亮子(高部あい)、⑦貴子(多部未華子)、⑧美和子(西原亜希)、⑨融(石田卓也)の9話。 全部合わせても一時間ちょっとなので、それぞれはそんなに深い話にはならず軽いタッチ。 6人の監督で撮っているため、監督ごとのカラーが出ているよう。 印象に残ったのは、③ぶっ飛んでファンキー、⑤短い中に起承転結うまくまとめたコメディー。 ⑦と⑨は貴子と融のお互いへの特別な意識がよく出ていた。[DVD(邦画)] 5点(2013-07-22 20:53:03)(良:1票) 《改行有》 28. ひとりぼっちの青春 《ネタバレ》 このダンスマラソン大会がそのまま人生の縮図として辛辣に描かれる。 廃馬のような最期を遂げるヒロインの姿には悲哀を感じるが、ジェーン・フォンダ演じる女性があまりにトゲトゲしていて共感を持ちにくい。 人生に絶望した救いのないバッドエンドで、ストレスの溜まる映画。[DVD(字幕)] 4点(2020-12-27 10:47:34)《改行有》 29. ヒンデンブルグ 《ネタバレ》 原因のはっきりしないヒンデンブルグ号爆発事故を、人為爆破説をとって映画化。 あくまで可能性のある一つの解釈によるフィクションではあるが、ラストは実際の事故記録フィルムのモノクロ映像とつなげてリアリティを出している。 試みは面白いと思うが、ストーリーには引き込まれなかった。[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-12-26 00:23:38)《改行有》 30. 秘愛 Secret Love 《ネタバレ》 7年交際中の男との結婚を控えた女が、イケメンと出会ったその日に関係を持ってしまう。結局ひと時のアバンチュールで終わって予定通りの結婚を選ぶ。 ストーリーはベッドシーンのためのおまけのよう。 ヒロインは、ミスコリア、麻薬逮捕、売春容疑、夫の自殺と波乱万丈のソン・ヒョナ。ふとした瞬間の顔がかとうれいこに似ている。[DVD(吹替)] 4点(2017-09-09 15:15:50)《改行有》 31. 昼下りの決斗 ヒロインに魅力のないのが致命的。女優としてもそうだし、ストーリー上のキャラとしてもダメ。 男たちを振り回すような存在なら、もっと小悪魔的な魅力がないと。[CS・衛星(吹替)] 4点(2016-11-25 17:49:23)《改行有》 32. 白夜行 《ネタバレ》 東野圭吾原作も連続ドラマも未見だったが、内容が盛りだくさんのわりに時間的な制約もあって駆け足で話が進んでいった印象。相当はしょっているようで、話の流れに乗り切れず、感情移入もできなかった。子供がハサミで大人の背中を刺したくらいで致命傷になるのかも疑問。原作やドラマでは、もっと丁寧な描写や流れになっているのだろうか。船越英一郎が自殺しようとする犯人に訴えかける熱演も、浮き気味で見ていて居心地が悪かった。[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-06-16 00:04:14) 33. ビッグ・ガン 《ネタバレ》 足抜けしようとした殺し屋が、組織から狙われて間違って妻子を殺されたことへの復讐劇。 組織と戦うアラン・ドロンはさすがにオーラがあって絵になるし、滅びの美学がよく似合う。 ただ、ストーリーがありふれていて、序盤でもうあらましが見えてしまって、結局どこにも意外性がない。 それにこういう殺し屋役は、どちらかというと冷たく暗い感じのするアラン・ドロンより、優しさと熱さが滲み出るブロンソンのほうが味があっていい。[地上波(吹替)] 4点(2015-03-19 23:46:32)《改行有》 34. ヒッチコックの ファミリー・プロット 《ネタバレ》 ヒッチコックの遺作としては、物足りない出来。 やっぱり全盛期のキレは見られない。 コミカルな演出がわざとらしくて寒いだけ。 サスペンスの邪魔をしている。 インチキ霊媒師のフランに突然霊感が宿ってダイヤを見つけるラストには脱力。[地上波(吹替)] 4点(2014-12-07 11:18:39)《改行有》 35. 人のセックスを笑うな 《ネタバレ》 タイトル詐欺。 役者はいいのに、話がちんたらまったりしすぎ。 イチャイチャしたり、いじけたり、そんなのを映画で延々見せられても。 酔いつぶれた男が寝ているベッドで届かぬ思いにジタバタ暴れる蒼井優はとてもかわいいし、永作はお茶目でコケティッシュ、小悪魔的な魅力を発揮している。 でも、それだけといえばそれだけ。 年上のキュートな人妻から誘惑され、同級生のかわいい女の子からはヤキモチを焼かれる。 男としては夢のような設定をバーチャルで楽しめということなのか。 松ケンは小悪魔的な人妻に夢中になって振り回される一途な男が似合ってはいた。 会話がとても自然ではあるけれど、ボソボソ声だったりBGMに負けたりで聞き取れないところもチラホラ。[DVD(邦画)] 4点(2014-12-05 00:55:18)《改行有》 36. ピクニックatハンギング・ロック 《ネタバレ》 メタファーに富んだ映画。謎が多すぎる。神隠しの正体は? その謎が解決されないまま終わってしまう。 実話に基づいているとのことだがそれもあやふやで、事実かフィクションかもはっきりしない。神秘のベールに包まれたまま。すっきりしない。 ミランダの美しさは物語の神秘性を増幅している。[DVD(字幕)] 3点(2016-11-25 17:47:52)《改行有》 37. ひまわり(2000) 《ネタバレ》 海難事故で亡くなった小学校の同級生の葬式で、久しぶりに集まる面々から悲しみは感じられない。 葬儀に出るのも面倒くさそうなので、朋美の希薄な人間関係がうかがえる。 みんなの昔話から次第に朋美の人間像が明らかになっていく。 小学校の回想シーンは、ノスタルジーを刺激する。 幻影で小学生の自分に出会い、朋美の靴を隠したことを思い出したのは、朋美に好意を持っていたことを確認することになる。 汚いからボールをぶつけられなかったという本心とは裏腹の言葉が、朋美を傷つけた切ない痛みを伴って蘇る。 子供の頃の何気ない残酷な行為が甘酸っぱい後悔となって残るという経験は、誰しもがあるのだろう。 ファンタジー仕立てで、どこからどこまでが現実で幻想なのか判然としない。 冒頭のニュースで死亡者12名が全員クラスメートの名前だったとしても、それに意味を持たせるのはあまりに不親切。 観客が通常気がつかないようなことをするべきではないし、謎を投げっぱなしでわからないヤツは置き去りにしてしまえという作り手の傲慢さを感じる。 12人死亡したのが全員関係者なら話が全然変わってくるし、ストーリーも破綻しているように思える。 結局、何を描きたかったのかがよくわからず、よかったのはノスタルジックな雰囲気と映像の美しさ。[ビデオ(邦画)] 3点(2013-06-07 00:09:35)《改行有》 38. HYSTERIC/ヒステリック 《ネタバレ》 カップルが知人の留守中に部屋に無断侵入して居座り、金に困ってその部屋の隣人を殺してしまった実在の事件が元になっている。 保母を目指した平凡な女が「太く短く生きて死ぬ」が信条の男と出会い、犯罪を繰り返しながらのその日暮らし。 刹那的で我慢のできない男を千原ジュニア、男に流されるようについていく女を小島聖が演じるが、無軌道で浅はかな二人に嫌悪感しか覚えない。 男がグレた原因が、母が父を裏切って他の男に走ったというのもありきたりでガキっぽすぎて同情するに当たらない。 男のクズっぷりと女のダメさ加減でイライラするだけ、二人に関わった被害者に同情するのみ。 同じ犯罪ものでもギャング映画のようなスケールも痛快さもなく、ひたすらにジメジメと暗い。[ビデオ(邦画)] 3点(2013-06-02 00:50:51)《改行有》 39. ビューティフル・デイ リン・ラムジー監督の『少年は残酷な弓を射る』は面白かったが、これはまったく自分に合わなかった。[DVD(吹替)] 2点(2019-07-01 20:39:14) 40. ビフォア・ミッドナイト 「恋人までの距離」「ビフォア・サンセット」の続編とは知らずに鑑賞。 「恋人までの距離」がおもしろくなかったので、知っていれば見なかったのにと後悔。 会話主体で絶え間なくしゃべり続けるのを聞かされるとうんざりしてしまう。 特に二人のまくし立てるような口喧嘩では、ちょっとは黙ってろと不快指数は頂点に達し、早く映画が終わってくれと念じるように…。 言葉以外で訴えかける演出がないと単調。 画変わりもほとんどないので、ラジオドラマを鑑賞しているようだった。[DVD(吹替)] 2点(2014-09-09 00:22:57)《改行有》
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