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プロフィール |
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自己紹介 |
ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。 「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。 映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。 目指せ1000本! |
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1. ピーターラビット2 バーナバスの誘惑
《ネタバレ》 意外とレビュー数が少なすぎて驚いた。
前作の仁義なき戦いに比べると過激さは控えめ。
自分の立ち位置に悩む悪童・ピーターが
かつての天敵・トーマスと街の悪党ウサギ・バーナバスのどちらを選ぶのか。
本編でもディケンズが取り上げられていたけど、『オリバー・ツイスト』を下敷きにしているね。
オリジナルの世界観を尊重せず、金のためなら原作破壊も厭わないメディアへの風刺は、
ポリコレだらけのディズニーに向けてだろうか。
並行的に展開されるそのパートを本筋へと合流させつつも、
風刺先のメディアが企画したスパイアクションみたいなことをバンバンやっちゃっているし。
製作者自身がそれに陥ってしまっているのは自虐なのか、ただ鈍感なだけなのか。
「安易に人を信じるな」という道徳的な教訓に行きつき、ピーターたちは本来の場所に帰るわけだが、
全体を俯瞰してみれば方向性が定まらず、別にピーター・ラビットでなくても成立してしまう。
つまらなくはないが、メタ発言していたように無理に続編にしなくても良かった。[地上波(字幕)] 5点(2023-04-16 10:37:55)《改行有》
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