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1.  ひまわり(1970) 《ネタバレ》 戦争のことをどうしても考えてしまう時期時世のこともあり、本作を鑑賞。 ロシアによるウクライナ侵略が始まって以降、本作にもあらためて世間の注目が集まることとなった。 ひまわりといえばウクライナの象徴だが、本作上映時はそのウクライナもソ連の一部だった。 現代的な観点で見ると、ソ連周りの描写は、色々と無理がある。 ロシア戦線の想像を絶する過酷さを考えると、あの状況でアントが生き残る、しかもロシア娘に救助され、生活を共にしていること自体が非現実的に映る。そのまま凍死か、処刑か、収容所送りの方が遥かに現実的な気がする。また、ジョバンナがあの広大で、しかも情報を隠匿する共産体制下のソ連でアントを探し当てるのも、かなり無理があるだろう。他にも、やけに小綺麗な街並みの描写や、やけに善意のある人々など、ソ連に都合のいいプロパガンダ描写になっている感がどうしても拭えない。昨今のロシアの蛮行や閉鎖的なロシア社会を目にしてしまった現在からすると、その当時は善意に溢れる社会だったとはなかなか信じがたい。 一方で、人物描写の巧みさがとにかく光る映画であり、戦争に引き裂かれた男女の悲劇を、十二分に演出し切っている。 情が深く、烈女ともいうべき誇り高い性格のジョバンナ。美男だが、どこか頼りなく、不安定さが見え隠れするアントニオ。主役二人の性格描写が素晴らしい。愛に忠実で、愛のためならどこまでも毅然となれるジョバンナ(だから役人や、帰還兵にも敢然と食って掛かる)だが、愛に裏切られると、その毅然とした性格が裏目に出て、荒れに荒れてしまうのだ。アントを探し当てるも途中で逃げ去る場面や自暴自棄になって想い出の写真や服を投げ捨てる場面は、ジョバンナの心情が痛いほど理解でき、強く感情移入してしまった。 毅然と誇り高いジョバンナに対して、優男のアントがいい具合に未練がましく、どうも頼りないというこの対比が良い。記憶喪失のくだりは、何回観ても嘘くさい(笑)ロシアに残した妻子を放り投げて、ジョバンナと一緒になりたいと言い出すあたりの情けなさも、ジョバンナとの対比がよくできている。だが、ジョバンナは、誇り高い性格であり、そうした一線を踏み越えることは拒絶する。 戦争さえなければ、ウマがあった二人が引き裂かれることはなかっただろう。そうしたやるせなさも含めて、戦争そのもの、そして戦争がもたらす悲劇について考えさせられる作品である。 クライマックス、下ろした髪で隠れているが、ジョバンナの耳にはかつてアントから贈られたイヤリングがつけられている。アントはなにも気づかない。最後の最後、ジョバンナに見送られ列車で去るアント。遠ざかる車窓から、ジョバンナの涙は、はたして見えていたのか。すれ違いの悲劇やヒロインの愛情深さが、言葉でなく、映像で表現された素晴らしい場面だ。[DVD(字幕)] 8点(2022-08-14 22:03:34)《改行有》

2.  日の名残り 《ネタバレ》 古き良き英国を体現するかのような、静謐で重厚なトーンで構築された渋い味わいの作品。ジェームズアイヴォリーの巧みな演出と、アンソニーホプキンス、エマトンプソンの演技が光る。原作とは趣きを少し変えており、映画では主役2人の淡いロマンス、もとい名優2人による演技合戦がよりフォーカスされている。薄暗い部屋の中、2人が本を巡って触れ合うシーンは特に秀逸。結局キスシーンにはならなかったのだが、凡百のキスシーンよりも甘く切ない場面になっているのはどうしたわけだろう。これぞ演出の妙であり、演出の教科書に載ってもおかしくないくらい、印象的な場面だった。 映画は名優同士の演技合戦に比重を置いてあるせいか、原作で読者を騙す巧妙なトリックや、原作における(ミスケントンが関わらない)感動的なクライマックスについては、バッサリと削られている。ストーリーの妙や、物語のテーマをより深く味わいたければ、原作を読むことをお勧めする。[DVD(字幕)] 8点(2021-10-20 07:41:32)《改行有》

3.  ビューティフル・デイ 暴力的で病的な雰囲気ながら、美しく詩的なシーンもあるし、最後はなんだかんだハッピーエンド。良いところはたくさんあるのだが、映画全体に漂う、主人公の不安定な精神を表現したような病的な雰囲気が、あまり心地よくはなかったため、7点評価とする。ただこの雰囲気を高く評価する人が、少なからずいることは理解できる。カンヌで高評を得たのも、本作の病的かつアート的な部分が評価されたからではないだろうか。 タクシードライバーと比較する人もいるようだが、個人的にはタクシードライバーは病的でハードな部分とメロウな部分(バーナード・ハーマンによる、ジャズ調の優しいスコア)が上手く調和していて、どこか心地のよい物語になっていたのだが、本作はメロウな部分が少ないため、アートで病的、そうしたハードな部分が際立ってしまったという印象がある。したがって、完成度についても、タクシードライバーよりは下だろうと評価する(じゃあどうすればよかったんだ?といわれるとなかなか難しいのだが)。 ちなみに観賞していて、なんかインディーズのオルタナ系音楽の香りがするなぁと思っていたら、案の定、音楽はジョニー・グリーンウッドが担当していた。そりゃ音楽も尖った感じになるわな。[レーザーディスク(字幕)] 7点(2020-04-04 14:01:58)《改行有》

4.  ビフォア・ミッドナイト 《ネタバレ》 さらにまた9年が経過。何とあの二人は、夫婦になって、双子の子どもまで授かっていた。 予告編を見た瞬間から、思わず目元が緩んでしまう。 だが本作は甘い展開がほとんどなく、苦み全開。中年夫婦の危機がこれでもかというほど執拗に描かれる。 まさかセリーヌの垂れた乳を見ることになるとは…、そしてそれを見てもまったく興奮しない自分がいる(笑) 二人が繰り広げる大口論と、その前後の所作のやけに生々しくて嫌なリアリティに惹きつけられた。 散々口論して疲れ果て、あの二人の間にも愛はなくなったのか? 子育て、仕事という生活を前にしては、輝いた記憶も愛も擦り減ってしまうのかと思いきや、最後はどうにかこうにかあの頃の記憶を復活させて、二人は仲直りする。 タイムマシンのくだりを最初きいているときのセリーヌの白けた表情のリアリティもまた良い。最後の最後でジェシーを許す表情も。 また9年後の彼らが見たい。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2019-01-08 13:10:43)《改行有》

5.  ビフォア・サンセット 《ネタバレ》 まあ、あのタイミングで、飛行機に乗り遅れるよと言われても、男の性ゆえ残ってしまうだろう(笑) こういうシチュエーションで世の不倫は始まるのか…と思ったり、思わなかったり。まあでも、男と女だから、そういうことになっても仕方がないか。 あんなにピュアだった学生の二人も、9年経てばこう変わるのか、と鑑賞して思う。二人の顔の皺が印象的。 しかしそれでも鑑賞していると、時間が経った二人にまた会えたという嬉しさが込み上げてきた。 こういう映画ってなかなかないんだよな。[DVD(字幕)] 9点(2019-01-08 12:59:25)《改行有》

6.  ヒート 年月が経つごとに、マイベストフィルムになりつつある作品。 夜の大都会、スーツを決め込んだ男の生き様、男の信念。男心を刺激する題材や要素を詰め込んだ、私にとってはまさに宝箱的な映画。 青を基調とするエッジの効いたクールでスタイリッシュな映像は公開から何年経っても古さを感じない。綿密なロケハンにより映し出される犯罪都市LAの圧倒的な風景描写も相俟って、この映像に魅了される人も多いのではないだろうか。物語に目を向けても、公開当時はそのテンポの遅さが批判された(し現在でも本作の弱点ではある)が、伏線やその後の登場人物たちの運命を予感させる台詞や描写がちゃんと盛り込まれており、繰り返し鑑賞すると、物語の手堅さや重厚さを感じる事が出来る。ただ、あえて説明をくどくど入れず、ぶっきらぼうに済ませるのが何ともマイケルマン監督らしいところ。 魅力的な都市のヴィジュアル、犯罪を軸にして追う者追われる者の男臭く、不器用で、しかし猛烈にカッコいい人間ドラマ、リアリティに溢れるアクション演出が光る名作。公開時よりも、公開から年月が経つにつれ世間の評価が上がっていった珍しい作品ではないだろうか。C・ノーラン、E・ライト、B・アフレック等、後の世代の監督達もこぞって本作に影響を受けた作品を作っている。 余談 :映画における銃撃戦という話題になると、ほぼ間違いなく引き合いに出される中盤の銀行襲撃・銃撃戦だが、実はリアリティをちゃんと考慮して作られている。多数の人ごみの中では、スーツに隠した銃は意外に気付かれない。警官隊が強盗チームに薙ぎ倒されたのは、使用した武器の違い、そして戦闘が一般市民も多数いる街中で行われたためだ。よく観察すると、警官隊は拳銃や散弾銃等、短距離用の武器しか使えず、また一般市民も逃げ惑っているため、むやみやたらに銃を撃てない状況にあるのがわかる。自動小銃を持つパチーノたち数名の刑事も、市民への被害を恐れて、セミオートでの射撃に終始している。対するデニーロたち強盗チームは、中距離から自動小銃をこれでもかと乱射する。警官隊の銃弾が強盗チームに当たらないのは、銃の射程が足りないため。銃撃戦自体、街中で突発的に起こってしまったため、市民も対応が判らずに右往左往する。市民に気をかけざるをえず、パチーノはデニーロを取り逃がしてしまう。 銃撃戦の一連の描写についても、マン監督はいちいち説明をしない(笑)。だが、ちゃんと観察すれば、リアリティを考慮して設計されているのがわかる。 リアリティのない銃撃戦? それは観察が足りていない。[ブルーレイ(字幕)] 10点(2017-11-28 09:00:53)《改行有》

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