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プロフィール |
コメント数 |
61 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
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roxy0001_2002▲yahoo.co.jp (▲をアットマークに変えてください) |
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1. フォーン・ブース
《ネタバレ》 低予算かつ短い撮影スケジュールとくると,次は“やっつけ仕事”となるのが相場だが,それらをむしろ逆手にとった設定。金と時間,どれも手駒にしては少ないというハンディに無理矢理直面させられたのか,あるいはあえて挑んだのかはわからないにせよ,一発かましてやろうというスタッフの意気込みを感じる。なかなか楽しめました。ところで作中,ポルノ王と会社重役を殺したのは俺だ,と犯人は言っていた。でもはたしてそうかな?ちょっと疑問。主人公スチュは不遜で人品卑しい男。まぁ,いけすかない奴だが,人は大なり小なりああいう面があるとすれば,彼は社会悪の象徴とはとても思えない。犯人はやたらスチュの妻への不義理に拘って,それをターゲットにした理由の一つにしていたけど,いかにもとってつけたようで……結局,あの街に住む者なら誰でもよかったのでは,と思う。ただ無作為に選んでおきながら,その相手を十分リサーチしたり,たまたま状況に割り込んできたチンピラ兄ちゃんを容赦なく殺したりするところに,電話の男の本当の異常性が見える。人が次第に袋小路に追い込まれもがき苦しんでいくのを,嬉々として自らの糧にするような,そんな怖ろしさを観ていて感じた。ラスト,犯人の顔見せは余計。7点。[DVD(吹替)] 7点(2006-01-02 22:55:06)(良:1票)
2. プライベート・ライアン
スピルバーグの中に潜む,暴力への一種の憧憬が(本作以降顕著になってくる)意識的にしろそうでないにしろ如実に表れたオマハ・ビーチの光景。正直言って吐き気がする。が,戦場で生き残る者と死んでいく者との間を分かつのは,弾丸の多さでもなく,剛勇でもなく,ちょっとした運だけなのだということを教えてくれる意味で,本作は戦争映画として優れていると思う。手を挙げて降伏しようとしたドイツ兵をはずみで撃ってしまったりとか,弾が尽きたらヘルメットをぶつけ合うといったシーンは,実際の白兵戦らしいというか,ああなるんでしょうね。私は今まで戦争というものを斜に構えて考えていたが,これを観てただひたすら恐ろしいと思った。あんな地獄は嫌だと。それは誰しも当然ではあるが,その至極当たり前のことをこれほど直截に表現した映画は,あまり記憶にない。だからこそ,一人の兵士を戦場から連れ出す命令を出した政府と,その血みどろの戦場の中任務に赴く登場人物達との乖離が浮き彫りになる。感傷とか意義などとはまったく無縁のところで,戦争という鋼鉄の歯車がひたすら人間の生命を挽き潰していく。そのことが恐ろしい。なお冒頭とラストではためく星条旗について辛口の意見が多いですが,あの逆光の中で色を失った星条旗には,少なくとも私にはアメリカ主義的な意図は感じられませんでした。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-29 12:53:17)(良:2票)
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