みんなのシネマレビュー |
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21. ペイルライダー 《ネタバレ》 イーストウッド好きにはたまらない作品だろう。 何しろ、肉弾戦でも強い、銃を扱わせても速い、15歳の少女には告白され、熟女には熱いキスを受けての親子ドンブリ状態、最後は一人で悪役連をなぎたおし、善良な村人達を救ったヒーローはひとり去っていく・・・のだから。 だけど、私のようなイーストウッドに対して特別な興味を持っていない人間がこの作品を観たら、どうだろう。 監督して製作して主演をはって、やりたい放題。 大体、人間、歳をとればどんな人間でも反射神経は鈍り、早撃ちは無理になるはず。 男が50過ぎて、15歳の少女から告白を受けるなんてことはありえないし、仮にあったとしても、それを男が断るはずはない。 それに多勢に無勢という言葉があるように、いくら強くても多人数を相手に回して勝てるワケがない。 少女がレイプされようとしているその瞬間に助けにくるタイミングは、リアリティを欠く都合よすぎるタイミングで興ざめ。 まあ、それらはともかく、イーストウッドのやりたい放題にどこまで陶酔できるか、これが本作を楽しめるか否かの分かれ目であることだけは間違いない。[CS・衛星(字幕)] 4点(2009-05-10 12:14:22)《改行有》 22. ヘアスタイル こりゃ、しょーもないオムニバスだ。 一話目の「おさげ~」だけは普通に観られたが、他はてんでダメ。 期待ハズレの邦画オニムバスだった。[DVD(邦画)] 3点(2009-03-26 21:22:21)《改行有》 23. ヘッドライト 《ネタバレ》 要するに不倫の話。 個人的には嫌いなテーマだ。 しかし、雰囲気作りがとても良い。 長距離トラック運転手の寂寥感と退廃的な雰囲気が哀しく、そして巧く描かれていて見事。 最後、トラックは道に迷い、田舎の袋小路に停車する。 そこでは妊娠中絶で瀕死の女性がトラックに乗っており、ジャン・ギャバンはふらふらと家の灯りを頼りに、救急車を呼ぼうと農家に向かう。 この時の何たる侘しさよ。 絶望感に包まれながら、ジャン・ギャバンは深い夜霧の中を彷徨い歩く。 こういった雰囲気作りはフランス映画特有の魅力が感じられたが、「不倫=破滅」という、どうにもならないテーマが個人的には合わなかった。[ビデオ(字幕)] 6点(2008-04-25 22:50:34)《改行有》 24. 蛇イチゴ 《ネタバレ》 不思議と最後まで観てしまう力を持った作品だ。 それだけ観る者を作品世界へ吸引する力を持った作品と言えるであろう。 表層的にいたって平凡で幸福な家庭が、ある日突然ガタガタと音をたてて崩壊していく。 その様を、非常に緻密に巧く描いている。 この巧さは、今日の日本映画界において傑出している。 そして女性を美しく撮る監督さんだ。 女性なのに、何故か男性が興奮するような女性の撮り方をする。 興奮とは言っても、決してエロティックな意味ではなく、純粋に女性を美しく撮るのだ。 「なんて美しいのだろう」 と、観ているこちらは興奮するわけである。 女性が女性を美しく撮ったというものではなく、それは明らかに男性目線の美しさ。 この監督って、レズビアンなんじゃないか?と疑ってしまう程に、驚くほど男性が女性を撮るような形で、女性を美しく撮るのだ。 ところで本作だが、少々解りにくさが無いわけではない。 最後の終わらせ方も、明解というわけではなく、観るものの想像に委ねる様な形の終わらせ方。 でも、これが余韻を残し、なかなか良い。 本当に、巧い監督さんだなぁ、と感心してしまった。 脚本家としての巧さ、監督としての女性を美しく撮る巧さ。 それらを併せ持った天才女流監督だ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-03-25 23:39:58)《改行有》 25. ベルリン・天使の詩 『都会のアリス』でヴェンダースのファンになり、『パリ、テキサス』でヴェンダースに疑問をおぼえ、本作でヴェンダースに見切りをつけた。[DVD(字幕)] 3点(2007-10-11 09:12:46) 26. Helpless この作品で、青山真治監督のファンになった。独特の、「邦画っぽい」画像と雰囲気が最高。あと、この作品中で浅野忠信演じる主人公が、喫茶店で毎回「ナポリタン」を注文するのだが、これを観て以来、妙に喫茶店でナポリタンが食べたくなってしまった。いつの日か、「喫茶店」でナポリタンを食べてやるぞーっ・・・ [ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-04 09:27:57)《改行有》
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