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プロフィール |
コメント数 |
26 |
性別 |
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ホームページ |
http://xianyi.at.infoseek.co.jp/ |
年齢 |
48歳 |
自己紹介 |
2004年6月にこちらに入りました。よろしくお願いします。登録待ちの映画を見ての通りの「赤い流星」です。いやべつに全共闘とかの回し者って訳じゃなくて趣味が、「アカ」「プロパガンダ」「主義者」の汚名を着せられた映画とか小説の名誉回復とかそういうことにあるものですから。顔は「偉大なる首領様」ソックリと言われるんだけどね~。 点数の付け方の基準を一応書いておきます。基本的に奇数しか使いません。1点:ためにならないことが多すぎる映画・あるいはムチャつまらない映画、3点:ただ僕がつまらなかった映画、5点:普通の映画、7点:ためになる映画、9点:面白かった映画。 偶数は0点がつまらないで済まされない・監督・スタッフの資質を問うできの映画、10点が世界映画史上30本の指(30本も指なんかないよ?)に入れていいような作品に付けられます。 基本的にロシヤ映画が好きです。メジャーな映画は基本的にきらい。 |
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1. ベルリン陥落
《ネタバレ》 点数の理由:つまらん映画の部類。深読みしないと全然楽しめないのは映画として問題だが、6点も奮発するのは、2つの理由があるからである。1つはこの映画がなかったらショスタコーヴィチの名曲もなかったこと。しかし、これはCDで音楽だけが出ることが多いから、もうこんな古い音源に頼らなくてもいいとも言える。2つ目が、意外にお目にかかれないヒトラーの「生態」がよく描かれたからである。これは後に描かれた水木しげるの「ヒットラー」に出てくるヒトラー像を思わせる。これほどまで終戦直前のヒトラーの生態に触れた映画は戦後初ではないか。旧ソ連人民の怒りと憎しみを挑発する為に、皮肉なことに正確なヒトラー像を描いてしまい、そしてそれが今度は我々日本人の笑いの種になってしまったのだ。娯楽に乏しい時代の上映だったから、なおのことスターリンはよく見えたはずである。
さて、僕の本題はこの映画の真意だ。日本とユダヤである。ユダヤ人虐殺については何も触れていない。実はこの時期、ロシヤはユダヤ人虐殺計画を発動中だった(*アウシュビッツのロシヤ版)。だからヒトラーは「ユダヤ人の敵」とは書かれていないのだ。そしてもう一つ。この映画がの本当に言いたかったことじゃないかなと思うのが、日本についてのことだ。第1部はソ連の対日参戦についてルーズベルト・チャーチルにその心積もりを言って、これが第1部の締めになるのだが、この映画は「ベルリン陥落」であっても「トキオ陥落」ではない。第2部ではもっぱらベルリンの解放に終始している。しかし、第1部の終わりがこの映画の真意だと考えるなら、「本当は日本を最悪でも2分割に持ちこんで、ベルリンのようにしてやりたかった」というソ連の悪足掻きが見えるようだ。
この映画は過去の遺物だが、プロパガンダは永遠になくならない。例えば今地元で準備中の「愛知万博」の宣伝映画ができたら、こういうのはプロパガンダと言わないのだろうか?プロパガンダは国家がある以上、その必要な時には必要悪として甦るだろう。そのいい見本でもあり悪い見本でもあるのが、北の将軍様の映画だったり、この映画だったりするわけだ・・・
* 最近この「アウシュビッツ計画」を書いた映画「フルスタレッフ、車をまわせ!」という映画が出たそうだ。
6点(2004-06-13 01:04:12)《改行有》
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