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プロフィール
コメント数 211
性別 男性
年齢 34歳
自己紹介 日本は公開日が世界的に遅い傾向があるので、最近の大作系は海外で鑑賞しています。
福岡在住ですが、終業後に出国して海外(主に韓国)で映画を観て、翌日の朝イチで帰国して出社したりしています。ちょっとキツイけど。

Filmarksというアプリでも感想を投稿していますので、内容が被ることがあるかもしれません。ご了承ください。

これからも素晴らしい映画に沢山出会えたらいいなと思います。よろしくお願いします。

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1.  ペット・セメタリー(2019) 《ネタバレ》 本作は去年の春に世界的に公開され、日本では例によってやたらと遅れて劇場に到達。 日本公開日の時点で、海外Netflixでは配信も始まっており、VPNを変えれば日本のご家庭でも鑑賞できるという…。 この公開日の遅延、どうにかならないものか。いやビデオスルーにならずに、劇場で観られるだけでも良かったか。 さてオリジナル版のネタバレを避けたいので細かいことは言及しないが、自分は前情報をほとんど入れずに鑑賞したため、本作での改変はに思わず「!?」と目を疑うものがあった。 これ以降、エリーちゃんのフィジカルを活かした攻めのペット・セメタリーへと舵が取られるが、これはこれで楽しめた。 マイナーな変更点としては、パスコウ君の出番が大幅に抑えられたことで、ファンタジー感を削り、よりダークなホラー映画に近づけようとする動きもうかがえた。(ちなみにパスコウ君は人種も変わった) また、オリジナルでは、愛ゆえに自然の理に挑む人間が哀しさが印象に残ったが、本作は死者の怒りという面にもフォーカスすることで、ホラー映画的な間口の広さを確保できていたと思う。 死後の世界はあるの?どんな感じなの?いやないだろうよと議論を繰り広げた3人。彼らがまとめてペッセメ送りされてしまうという意地悪な脚本が良い。一体どんな答えを見たのだろうか。 しかしながら、事の発端となるチャーチの一件まではオリジナルとほぼ同一内容で進行してくため、いかに攻めた展開にしようと、しっかりとしたドラマが息づいているのもいい。 加えて、レイチェルのお姉さんの話も深く掘り下げており、これはびっくり箱的な恐ろしさを演出すると同時に、「生」という観点における人の無力さ・運命の不公平さを感じさせるエピソードになっている。 結局、生者である僕たちにとっては、「生」と「死」の謎というものは計り知れないものだ。 すべての生き物に公平にありながら、その形や時間はそれぞれ不公平なまでに異なっている。これは自然の理であり、それがどんなに苦痛だとしても、変えることはできない。 大事な人、身近な存在を亡くす悲しみ。子供であろうと大人であろうと、世界の不公平さを受け入れるのはとても難しいものだ。 でも、もしもその理を超える力があるなら。悲しみを癒す力があるなら。 ずっと一緒にいたいと思うのが人間だろう。 しかし、この「ペット・セマタリー」もまた魔法ではなく呪いであった。 悲しくて悲しくて仕方がない。 とんでもないホラー映画ながら、終わってみれば、やはりオリジナルと同じ悲しさが胸中に広がるのを感じた。 そしてオリジナルとまた同様に、軽快なエンディングテーマが余韻をぶち壊していくのを感じた。[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2020-01-17 00:34:40)《改行有》

2.  ヘレディタリー 継承 《ネタバレ》 時間を持て余してた時に劇場で見かけて、予告も観たことない状態で鑑賞。 これは…いったい何だったのか。僕は一体何を観ていたのか。 おばあちゃんの葬式の後に怪異が置き始め、悪魔パイモンが絡んだ謎が少しずつ紐解かれていく。話ももちろん面白いのだが、終始「なんか嫌だなぁ」という嫌悪感がまとわりつく。 ピークはかわいい妹の凄惨な死。もうすんごい嫌な感じ。 語彙力が低くて申し訳ない。ただただ嫌な感じ。 完全に兄(ジュマンジ続編の主役)のミスだし、それで実際こういう時ってどうすれば良いんだろうっていう手詰まり感。 実際、詰んじゃって帰宅して寝るしかないっていう恐ろしさ。(もちろん警察呼ぶとかあるだろうけど、妹の首が吹っ飛んだ状況って、気も狂っちゃうほど計り知れないショックと怖さがあると思います) まるで月曜日に取引先への謝罪が確定した状態で迎える週末。分かりにくい例えで申し訳ない。もうただただ嫌な感じなんです。 そのほか演技力の高さを遺憾なく発揮するトニ・コレットも壮絶。お前笑わせに来てないかと疑ってしまう霊感おばちゃんもまた良し。 そしてこの話の救いの無さもまた…もう嫌な感じ。 一応ホラー映画に分類されており、僕もそれは納得なのだが、何というか、きちんと筋道がたった上での恐怖とはまた違うような、本能的というか生理的というか。恐ろしく、不快で、そしてどこか滑稽で。 半年ほど前に劇場で鑑賞したのだが、「悪夢だったのかな?」というフワフワした変な気分で劇場を後にしたことを記憶している。 日本でも劇場公開が決まり、ポスターには「完璧な悪夢」の文字が。やっぱりアレは悪夢だったのかと。 いやはや強烈な映画でした。[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2018-11-29 15:09:33)(良:3票) 《改行有》

3.  ベオウルフ/呪われし勇者 《ネタバレ》 最古の英雄物語と最新の映像技術、相反する要素がゼメキスの下で完全な融合を果たした。躍動する勇士と怪物、まさに飛び出るように、画面狭しと展開するアクションの数々を存分に楽しめるのが3Dの強み、そして面白さだろう。3Dで全裸の男が堂々と肉弾戦を繰り広げる様をみせられたらハラハラすること必至だ。恐れ入る。ベオウルフを演じたレイ・ウィンストンは勇士とは程遠い体型の中年おじさんだが、べオウルフの挙動や目線、口の動きから彼が演じていることがはっきりと確認できる。この技術は迅速な撮影に適しており、テンションを保ったまま演技ができるという利点もある。セットも衣装もない中での想像力を頼りにする撮影では、確かな演技力を持つ俳優たちの出演が必要になるのも納得である。作品の方も面白く、原作での不明確な点を独自の見解で補完し再抽出したストーリーは非常に興味深い。実写ではなく、CGアニメで(しかもわざとアニメらしさを残している)製作したのも、誰もが知る有名な物語だが内容や解釈は全く新しいことをふまえているのではないだろうか。男の弱さや克服する強さ、教訓めいたことまで投げかけてくるし、嘘の為に生じた愛する人とのすれ違いなど、さらりと描かれた浅いようで実は深いドラマも楽しめる。また開始した瞬間、最高の勇士といった感じの力強いスコアに始まり、全編にわたって言えることだが音楽が素晴らしい。詩の語り部がベオウルフの物語を伝えるといっていたが、映画では音楽がストーリーを物語っているとも感じた。ドラゴンとの死闘で届かない心臓を掴み取るシーンなどまさにそうではないだろうか。剣が届かないのに、出所の曖昧な秘密の力をどこからか持ってきて二人を守る、しびれた。あのシーンで流れ始める音楽が何故、最後にあれだけの力を搾り出せたかを物語っている。その後にはa hero comes homeをアレンジしたスコアが流れている。英雄は必ず戻ってくるということだろうか。フロースガールと違いベオウルフは、自分の過ちに命を賭して真っ向から立ち向かった。 現在まで語り継がれる真の勇者がどれほどの男だったかを垣間見れる。日本のアニメやCGのヒーローは美形で、戦闘時でも髪型に気を配るようなイメージが多いので、隙のない表情に鍛えられた体をもち、全裸になって戦ったり、五日間泳いだり、妻と愛人を守るために自分の腕切り落としたりするヒーローはすごく新鮮でかっこよかった。[映画館(字幕)] 8点(2008-01-20 01:06:04)(良:1票)

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