みんなのシネマレビュー |
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21. ポケット一杯の幸福 これはかなり前に観たんですが、前作「波も涙も暖かい」に比べたらずっと出来が良かったと思います。ベティ・デイヴィスの娘役でまだ初々しいアン・マーグレットも出演してました。自身の作品のリメイクだからあんまり肩に力を入れず作ったのが良かったのかな?キャプラはこれが最後の作品、デイヴィスもこの作品以降怪奇路線に行ってしまうし・・・。ハートウォーミングな内容以上に舞台裏での30年代から40年代に活躍された映画人の方のサバイバルの過酷さをつい感じてしまいます。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-04 12:11:20) 22. ポビーとディンガン 良作。お兄ちゃ~ん、妹思いのええ奴や君は!って思わず肩を叩いてあげたくなる。他の人には見えないものが見えて一騒動っていうのは、どうしても「ハーヴェイ」を連想してしまうんですが、意外にファンタジー色が少ないのは世知辛い現実がこの家族の上に暗い影を落としているせいでしょうか。自分、10月生まれなんですが地味な誕生石、オパール採掘がメインのストーリーになってて個人的にちょっと嬉しかったかな。[映画館(字幕)] 7点(2006-01-07 11:28:03) 23. ボーイズ・オン・ザ・サイド ドリューの復活はこの映画の成功が決定的でしたね。三人のキャラクターが細かく描かれていて良かったです。なーんの問題も抱えてなさそうな優等生的メアリーが、過酷な運命に陥っていく後半の展開には驚いたけど。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-25 11:39:56)(良:1票) 24. 慕情(1955) ジェニファー・ジョーンズって不思議な女優さんですね。野性的な娘(白昼の決闘)ジプシーの女(女狐)一見貞淑なアメリカ人の人妻(終着駅)、そしてこの映画でのイギリス人と中国人とのハーフの女医と、演じる役柄によって受ける印象がこんなに異なる人も珍しいと思う。演技も(特にラブシーンとか)すごく巧い!でも・・・、何故か人気ないんですよね、日本でもアメリカでも。 ラスト、思い出の丘を駆け上がっていくシーンで泣かされるのは彼女の演技力あっての事。ホールデンがこの映画ではデクノボーに見えて仕方なかった。7点(2004-10-11 16:42:05)(良:1票) 25. 僕と未来とブエノスアイレス 自分もアルゼンチン映画自体この映画が初見。同じ南米でもブラジルと比較すると、この国の人は気性が幾分穏やかなんすかねえ?確か気候も似てるって大昔習った記憶があるけど、日本人の心情と相通じるものがあるような気がして、多くの登場人物それぞれの人生模様を楽しんで拝見させて頂きました。佳作と呼ぶにはもうひとつという気もするけど、クレジットタイトル終了後の、イタリアから移民して苦労を重ねてきた主人公のおばあちゃんの笑顔と、気の利いた台詞にやたら心が和んだんで一点オマケしときます。[映画館(字幕)] 6点(2007-01-20 15:15:14) 26. ポセイドン(2006) 《ネタバレ》 確かに物量的規模についてのみなら、前作より格段にスケールアップしている感のあるリメイク。でも人命の尊さや重さは、相当スケールダウンして軽く扱われちゃっているようにみえますね。僕はこの手の災害映画については、薄っぺらい人間ドラマなら最初から不要と考えてる人間ですが、それでも主要人物の「性格づけ」だけは絶対必要不可欠だと思います。それがカート・ラッセル以外、殆ど何もなされていないのはまず大問題。主役のギャンブラーさんなんか、最初自分一人だけ助かればいいや的思考の持ち主だったはずなのに、徐々にならともかくあっという間に先頭で陣頭指揮を取る「みんなのヒーロー」的存在になっちゃってる、どう考えてもこれだけはヘン。あとオリジナルじゃ確か、牧師役ジーン・ハックマンが最初の転覆で生き残った人々に、このまま船底に残って救助を待つのか、一緒に自力脱出を決行するか、各人に選択を迫る重要なシーンがあったかと思います。それが今作じゃ選択の余地なくすっぽり抜け落ちてる。ここが人間の尊い生命が軽く扱われているように見えてしょうがなかった最大の改悪点。それでもオリジナルをまだ観てない方、ブルジョア連中の阿鼻叫喚大スペクタクルシーンを期待してる方にはおすすめかも。[試写会(字幕)] 6点(2006-05-21 10:48:08)(良:1票) 27. 星に想いを この手のラブコメで一番重要な恋敵役のキャラクターが弱すぎ。あの彼じゃティムの不戦勝ですよ、はじめっから。個人的にショートカットのメグにはやっぱどうも違和感があって馴染めないなあ。[DVD(字幕)] 6点(2006-03-10 10:29:46) 28. 誇り高き挑戦 国際的に暗躍する武器商人と暗い過去を持つ新聞記者との戦いというスパイスリラー。ストーリー自体にはあまり興味を惹かれなかったが、ハードボイルド的深作演出に大いに見どころ有り。斜め構図をうまく生かした鶴田と丹波の対決シーン等、ゾクゾクするような緊張感を味わえました。鶴田の脇でチョロチョロしていたカメラマンの兄ちゃんが若き日の梅宮辰夫と解って吃驚。[DVD(字幕)] 6点(2005-12-23 10:55:08) 29. ボディガード(1992) 特に優れた映画とも思えないのに、ゴールデン洋画劇場(番組名変わった?)とかで放映してると何気に最後まで観てしまう。なんでだろう・・・。ラストに一応カタルシスがあってホイットニーの熱唱が聴けるからでしょうか。[地上波(吹替)] 6点(2005-04-10 17:30:44) 30. ボーイズ・ドント・クライ うっ、イ、イタタタタタタタタタ・・・(エンドレス)観た後でかなり鬱になりますよねえ、この映画・・・。やり場のない怒りを、どこにぶちまけていいやらわからないような。鑑賞後もう何年も経ていますが、ようやくレビューする気持ちになりました。いまや懐かしの「ビバヒル」で、お色気ムンムンの諸嬢諸氏メンバーの中、一人サバサバとシングルマザー役カーリーを演じていたヒラリーですが、まさかオスカー二度も受賞する大物に成長することになるとは、あの頃誰も思ってなかったですよね。変に色気を売りにしない硬派な作品に出演した方が、絶対彼女の魅力は光ると自分は思っています。どっちかって言うとマイノリティー側の自分の立場から観ても、この映画のブランドン君の姿は・・・あまりに痛々しい。[DVD(字幕)] 5点(2010-12-19 10:54:13) 31. ボーン・コレクター 《ネタバレ》 公開当時に観てやたら後味悪かったのは、題材のせいではなく主要人物の中で一番良い味出してた、看護婦セルマをオーラスのオーラスで死なせてしまった点。今キャスト表を改めて見て、セルマ役がクイーン・ラティファだった事に初めて気がつきました(←遅いし・・・)「シカゴ」の後だったら、きっと満面の笑顔で最後まで生き残っていただろうに・・・。いや、後だったらこの役自体引き受けないか・・・。[映画館(字幕)] 5点(2010-09-12 18:08:49)(良:1票) 32. 本陣殺人事件 岩井俊二監督の証言によると、この「本陣殺人事件」は、晩年の市川崑監督で再映画化の話が進められていたようですね。正直「犬神家」リメイクよりそっちの方が観たかったかなあ・・・なんて。ATG製作という事で低予算映画にもかかわらず、意外なほど丁寧に作られていたのには感心しました。いまやテレビバラエティ番組の重鎮中尾マフラー彬氏のヒッピー風金田一も、こういうアプローチの仕方もあっていいのかなって私は許容範囲内。ただ豪華キャストが見得を切ってケレン味たっぷりの大芝居を見せる、一連の市川監督版横溝金田一シリーズを見ている人間にとっては、今ひとつ盛り上がりに欠け物足りない。鈴子役は今なら栗山千明か。何故か音楽担当がデビュー前の大林宣彦監督なのも一興。言われてみれば旋律がそれっぽい(笑)[DVD(邦画)] 5点(2009-04-03 11:44:21) 33. 放浪記(1962) 色々なインタビューで、成瀬監督と高峰秀子自身が数有るコンビ作の中でこれが一番気に入ってる作品という記事を読んでいたので、どうしても観たかった作品。でも残念ながら「乱れ雲」と同じく、これもプリントの保存状態が非常に悪く、画面も色褪せセリフも飛びまくりで最悪の鑑賞環境でした。DVDやBS放映だとカラーが鮮やかに保存された状態で観る事が可能なんでしょうか?だとしたら、わざわざ交通費使って映画館まで行くのが馬鹿馬鹿しくなっちゃいますよね。こっちはどうしても観たい映画だから、大画面で観たいなあって思って出掛けてるのに・・・。最悪の環境ながらも、高峰秀子の役作りの上手さ、決して聖人君子扱いにはしていない、人間臭い狡猾な面も持つ林芙美子の人物像が面白く描かれていて自分は面白かったです。自身の目的の為には、ライバルから預かった原稿をゴミ箱に捨てちゃったりもするんですよ、この女はW。なんとなく解るなあ、二人がこれ一番に挙げたいって気持ち。でも完成度としては「稲妻」や「浮雲」あたりに軍配上げます!(→浅草東宝のオールナイト上映にて)[映画館(吹替)] 5点(2005-10-16 12:41:15)(良:2票) 34. 棒たおし! すみません!自分にゃ彼らが中学生にしか見えませんでした。もちろん彼らが実際今時の高校生だって事はわかってるんですけどね。だから肝心のクライマックスの棒倒しのシーン、迫力がまるで感じらなくて、それが一番のマイナスポイントかなあ。[映画館(字幕)] 5点(2005-05-22 15:41:18) 35. ホテル ビーナス 無国籍、無機質な雰囲気に出演者の皆さんの個性がうまくはまってたと思います。主演のチョナン・カンよりも、モノクロの画面で更に美貌が際立った中谷美紀、香川照之のほうが韓国語でうまく感情こめて芝居してたのには正直驚きました。ただ・・・、残念なのはおそらくテレビ局が製作に絡んでいるせいでしょうが、友情出演らしき若干2名(誰とはあえて書きません)のせいでこの映画に一番大切なはずの「空気感」がブチ壊しになってしまった事。いい加減 気づいて下さいよ。この内容での2時間超えはやっぱ冗長すぎ、その辺を刈り込んで30分短くしたらうまくまとまったと思うんだけどな・・・、惜しい!5点(2004-03-02 20:46:23)《改行有》 36. ホーンティング たまたまテレビでやってるのを観たんですが、画調が異様に明るくてびっくり、最初コメディかと思っちゃいましたよ、これ。この手の題材なら「アザーズ」みたくもう少し寒々とした落ち着いた画調じゃなきゃ駄目でしょ。なかなかレンタルショップには置いてないかもしれないけど、これつまんなかったっていう方、是非オリジナルの「たたり」を観てみて下さい。こっちの方が屋敷の内部に何かいるっていう気配の演出が格段に巧いです。モノクロ画面も怖さをより増長させてます。[地上波(吹替)] 4点(2005-05-11 13:44:34) 37. ホワット・ライズ・ビニース この映画あたりから、日本の配給会社の良い邦題つけてヒットさせようっていう意欲とか熱意みたいなものが全く感じられなくなりましたね。もうこれ何も思い浮かばないから原題のまんま公開しちゃえ、みたいな投げやりな調子で。その後の手抜き邦題連発を増長させた点でもこの映画の罪は重いと思います。内容は、ハリソンこういう役もやってみたかったんだねって思った位。4点(2005-02-22 18:37:53) 38. ぼくんち 阪本監督の他の作品は好きです。でもこれは駄目でした。最初の一時間位、島にいる奇妙な人達をただ単に点出しているだけで、ドラマが一向に始まらないという恐るべき展開。監督は原作者の西原りえぞう先生に何か弱みでも握られ、遠慮せざるを得なかったんでしょうか?観月ありさはテレビドラマ(最近で言えば「鬼嫁日記」)だと魅力をフルに発揮する事もあるけど、どうも体型的にも演技的にも映画女優向きではないような気がします。個人的にこの映画は阪本監督のフィルモグラフィーから削除してもらいたい!以上。[DVD(字幕)] 3点(2005-12-07 16:42:09) 39. 僕の彼女を紹介します 後半あたりから最近の韓国映画や韓流ドラマ最大の悪しき慣習がモロに露呈。他人やテメーの、親からもらった大切な命粗末に扱うんじゃない!俺がこの映画と監督に言いたいのはそれだけ。天気雨に打たれてはしゃぐシーンあたりまでは今年の中で傑作の予感がしてたんで怒り倍増。 3点(2004-12-26 22:36:57)(良:2票) 《改行有》 40. 棒 Bastoni AV男優が主役という事で題材だけは扇情的なモノをアレコレ期待させるが、全く無気力な演出で期待はずれもいいトコ。ダラダラした取りとめがない展開に大あくびの連続。[DVD(吹替)] 1点(2005-05-22 15:54:43)
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