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1. ボーイズ・ドント・クライ
これも痛い映画でつね。『ピアニスト』のときと同じく正視に耐えなくてDVD何度も止めちゃいました。これは性同一性障害にスポットライトを当てて「差別はよくない」なんてこと言いたかった訳ではなくて、不幸なめぐり合わせと貧困、教育の問題なんだと思ったでつ。底辺に暮らす人たちにしてみれば理由なんて何だってよかった。たまたまキリスト教的道徳規範で悪・脅威の対象とされているものに憎悪が向けられた。キャンディスもラナのおかん(綾戸千絵似)もジョン(「K-19」ではがんばった)もトムも、ティーナという触媒がなければそれなり平和に暮らせてたかもしんない。うん、彼らが一方的に悪いわけじゃないでつ。貧困と教育不足からくるモラルの低さと無理解でつよね。ていうかそもそも実在したティーナ自身、軽犯罪繰り返しつつそんな社会にいて我を通してた訳だから愛と自由を求めた代償でもあるのかも。映画じゃそのへんの犯罪暦はっきり描いてなかったみたいでつけどね。この得たものと失ったものっていうのがあるから、全く救いが無いストーリィとも言えないんじゃないかなって思ったでつ。[DVD(吹替)] 7点(2007-01-20 14:58:53)
2. ボクシング・ヘレナ
いやぁ~ん、みんな辛口。当時封切りで歌舞伎町まで行きました。このテーマは'65のコレクターに近いものを感じてましたので見逃せなかったの。四肢切断&監禁というと極めて暴力的な印象を受けますが、むしろ泣きながら「いかないでくれ~理解してくれ~愛してくれ~」と叫んでいるような感じをうけたでつ。だから男女逆の設定でも良かったかも。恋愛の暴力性みたいなものは男も女もそんなに変わらないと思うから。そういう意味でラストの夢オチはありだと思うの。だって嗜虐趣味からじゃないんだもの。狂うほどの恋からふと我に返り、血塗られた己が両手を見て恐れ悲しむ。そんな印象をうけたでつ。9点(2003-07-31 01:06:58)
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