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1. マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
子供という弱者は、飼い犬の弱さとダブる。安住した場所を探し、食べ物をもらい、
主のいうことを聞かなければならない。愛されたいと思ってもやり方がわからない。
寂しさのまぎらわし方は、同じ境遇の者を見付けること。
イングマルは犬のマネをする。ああとうとうイングマルが完全に犬になってしまったと、
悲しさでいっぱいになった。でもそれで終わるわけじゃない。
きちんと住処をみつけて強い人になる。
それらがまぶしい母親との明るい思い出、宇宙の輝き、美しい村、個性的な人々が
一つの映像におさめられている。こんな映画が好きだ。[DVD(字幕)] 9点(2008-04-01 20:28:13)《改行有》
2. マリー・アントワネット(2006)
美術、衣装は文句無し!
ソフィア・コッポラの映画はいつも物語がさらりとしていて、エピソードを詰め込まない。おしゃれでセンスがいいけど、心の闇には触れてこない。
この映画もそれは相変わらずだったけど、史実をこちらが知っているので、
その表現の仕方の都会的センスに魅了されたり少し嫉妬もしたり。
マリーアントワネットがいかに世界を見ていなかったか、
課せられた運命の大きさと、異国で暮らすさみしがりやの小さな女の子のギャップが
観てとれた感想。
ベースにフィクションとしての情報量があるので、今までの薄っぺらさが少し緩和されて
ちょうどいいバランスだと思う。
あこがれのお姫様の映像を堪能するためにDVDを買って何度か観てみても良いかと思った。[DVD(字幕)] 7点(2008-01-24 16:40:39)《改行有》
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