みんなのシネマレビュー |
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21. マトリックス リローデッド 前半のザイオンのシーンで「なんだこれは??」状態に陥り絶望しかけたところを、カーチェイスとアーキテクトの登場で救われました。『マトリックス』でも薄々感じていたことですが、ウォシャウスキーBrosは、人間ドラマめいた部分を撮らせると鑑賞に堪えられないほどベタベタになってしまって、1作だけならスタイリッシュなアクションってことで気にならなかったけれど、3部作化したことで、それが致命傷になってしまったようです。でもこのシリーズの謎解きめいた部分は好きです。5点(2004-03-12 18:31:21) 22. マイノリティ・リポート 未来世界のディテールに引っ張られすぎて、サスペンスが中途半端になっちゃいましたね。個人的には誰よりもサマンサ・モートン! 特に前半は、全身タイツ(!)で浮かんでるだけなのに、その表情がものすごく印象に残りました。今後注目したい女優さんです。5点(2004-03-08 11:26:27) 23. マーダー・ミステリー 《ネタバレ》 まあ、細かいことを言ってはいけない作品なのは間違いない。自分としてもお気楽作品をNetflixでサーフィンして巡りあった一本。時間も90分ちょいと長すぎず。お節介でセレブ願望ありのジェニファー・アニストンと妻の尻に引かれるテキトーな警官アダム・サンドラーの夫婦は、それぞれ18番な役どころなので、二人の掛け合いは楽しいし、最初の殺人のときの不謹慎ギャグなどつい笑ってしまった箇所もいくつかある。南仏〜モナコをめぐる観光気分も悪くない。忽那汐里さんがハリウッドで元気にしてる姿を見るのもいい。とはいえ、肝心のプロットがダメ過ぎる。中盤以降のどんでん返しの連続は、犯人が誰かなんてどうでもよくなるという意味で明らかに逆効果だし、中途半端なカーチェイス(しかも中年女性がF1ドライバーを追うという無茶な展開)がこの映画に必要なのかもわからない。ある意味、自分のように90年代に『フレンズ』とかアダム・サンドラーのコメディ映画が好きだった方限定で、何の期待もせずに見れば、それなりに楽しい時間は過ごせるか・・・。それ以外の人は手を出さない方がいい気がする。[インターネット(字幕)] 4点(2019-09-14 03:12:52)(良:1票) 24. マリー・アントワネット(2006) ソフィア・コッポラの映画はまあまあ面白いんだけど、決定的な何かが欠けている。『ロスト・イン・トランスレーション』で「日本」との接点をまったく描かなかったように、今作では「男」をまったく描いていない。頼りないルイ16世やら愛人を囲うルイ15世やらプレイボーイの北欧の貴族やら・・・。彼らは、マリーの孤独を際だたせるためだけに存在しているキャラで、それは『ロスト・・』での「日本」の役割とまったく同じだ。ぼくが気に入らないのは、ソフィア自身、それを確信犯でやっているっぽいところ。「日本のことなんてわからないけど、何か?」「男なんてわからないけど、何か?」という開き直った態度の上に彼女の映画は成り立っている。こんなガーリーで自己中な哲学はインディーでやってるぶんには新鮮で楽しいけど、もうそろそろ飽きてきました。[映画館(字幕)] 4点(2007-02-05 14:50:57)(良:2票) 25. マスカレード・ホテル 《ネタバレ》 「お仕事もの」的な定番をちりばめた前半はそこそこ楽しかったものの、全体のテンポがすこぶる悪い。それはたぶん登場人物や物語を見せることよりも、それを演じている俳優を見せるためにこの映画が動いているからだと思う。この映画にとって大事なのはミステリーよりもお仕事ドラマよりも、芸能界というギョーカイを物語の背景において「ありがたみ」を押しつけることにある。このフジテレビらしいポリシーは、最後の犯人の顔を明らかになったときに全開になる。この映画の制作者は、犯人の背景にあるどんなドラマにも関心はなく、ただその顔を見せることで「どうです?すごいでしょ?ありがたいでしょ?」と押しつけてくる。ああ不快。そして最後のクレジットでの「明石家さんま(友情出演)」の文字。カメオは大スターなのに名前も出さずに出演することに意味があるんだよ。『フォースの覚醒』のクレジットの最後に「ダニエル・クレイグ」なんて不要だ。そして、長澤まさみにドレスを着せるという目的で撮ったとしか思えない最後の舞踏会のシーン・・からのダラダラ。それなりに真面目に役作りをして主役コンビを演じたキムタクと長澤まさみは本当に気の毒。この制作陣の志の低さ。いつまでこんなことを続けるつもりなのか。[インターネット(邦画)] 3点(2020-07-26 22:49:23)(良:2票) 26. 真夏の方程式 《ネタバレ》 夏休みの少年モノとして見れば、実験シーンをはじめ見るべきところはそれなりにある。夏らしい風景の切り取りもよい。けれど、それを台無しにする脚本と演出。多くの方が指摘する殺人の動機やミステリーとしての評価は、たぶん原作もそうなんだろうし、少年を犯罪に絡ませて後味の悪さを残すあたりは悪い意味で東野圭吾らしい。ただ、演出としては、たとえば工夫のない杏のダイビングの描写・・。同じアングルをただ繰り返すだけ。また、「家族愛」描写も杏の泣いてる顔を芸のないアップでだらだらと写すだけ。全体的に締まりがなく、登場人物の「感情」を描くシーンの多くが冗長で、こちらの感情を刺激するどころかかえって冷めてしまう。その意味では、変化に乏しい湯川先生を演じる福山雅治と眼力だけで乗り切った白竜以外の俳優みんなが下手くそに見えたのは、演出力や構成力の問題だと思う。ながら見するテレビではいいかもしれないけど、いちおう2時間これに集中するつもりで見ている映画では、このへんの出来が作品の評価を左右するのです。あ、あと前作もそうだけど、基本的にTV版の登場人物(警察側の2人)は完全に顔見せ以外の意味がない蛇足でした。[CS・衛星(邦画)] 3点(2016-02-07 14:34:26)
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