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プロフィール
コメント数 3872
性別 男性
年齢 53歳

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41.  マイケル・コリンズ どうにも情けない程、実話の映画化には弱いもんで・・・。と言っても、この映画の魅力は、史実を追うばかりでなく、マイケル・コリンズという人の人間性や、周囲との愛憎劇を描いてるところでしょう。ダイナミックなシーンも交えて、見ごたえある映画になっています。8点(2003-09-27 22:30:11)

42.  マイ・レフトフット 当時、アカデミー賞に何がノミネートされてるか知らず、いきなり、ダニエル・デイ・ルイスが主演男優賞、と聞いて、へ?マイ・レフトフット?何それ?と思ってしまったんですけど、実際観てみたら納得。こりゃまあ、トム・クルーズも相手が悪かったね、しょうがないね。こういう役、生半可な演技では嫌味になってしまうところですが、もう何の違和感も感じさせない完璧さで観る者を釘付けにします。主人公の半生が静かに綴られていて、波乱万丈の物語でも何でもない素朴な語り口なんですけど、確かに映画でなければ伝わらないものが、ここにはあります。8点(2003-09-15 20:08:37)

43.  マニアック・コップ B級映画界のカリスマ、ラリー・コーエンが製作・脚本をつとめてます。以前は「地獄のマッドコップ」というイカした邦題でしたが、シリーズ化により無事原題通りとなりました。リンチで惨殺された警官が蘇って殺人鬼になるという、納得いかないものを多々含む映画ですが、クライマックスのスタントが素晴らしく、「地獄の殺人救急車」に勝るとも劣りません。ハイ。8点(2003-05-11 14:07:50)

44.  マーベリックの黄金 ユル・ブリンナー、50歳過ぎてこの爽やかな、少年のような笑顔。真似したいのは山々だが、できん。 この笑顔があればこそ、たまに彼がまじめな表情見せると、映画の空気もちょっぴり引き締まります。あくまでちょっぴり、基本は軽いノリ。 彼の役名「Catlow」がタイトルとなっているけれど、「ドラえもん」の主人公があくまでのび太であるように、この作品もどちらかと言うと、トラウトマン大佐でお馴染み(というか、他にはこれといって馴染みが無い)リチャード・クレンナ演じる保安官が、物語の進行役。彼がいきなり襲撃を受ける映画冒頭から、細かいショットを積み重ねたアクションシーンが、作品の活きの良さを感じさせます。 あまりカットを細切れにするのも、それが機械的に感じられたりすると、味気なかったりするもんですが、そしてこの作品でも「ちょっとやり過ぎか」と思わなくもなかったりするのですが、ギャグとしてやっている部分もあるので、楽しくこそあれ、イヤ味な感じはしません。カットを割り過ぎると、例えばR・クレンナが机の上のボトルに手をかけているのにアングルが変わると手が離れていたりするんですが、それもご愛敬。 黄金の争奪戦のオハナシ、ではあるのですが、あまりガツガツしていなくって、「黄金の奪い合い」という印象が薄く、登場人物たちの織りなす、どこに行きつくのかわからないやり取りに、主眼が置かれています。Y・ブリンナーとR・クレンナの凸凹コンビに、ミスタースポックでお馴染み(こちらも他にはこれと言って・・・)レナード・ニモイがちょっかいを出し、さらには先住民の襲撃もあって、物語を散らかし放題。 というコミカルな作品ながら、硝煙渦巻く銃撃戦は、なかなかの迫力。 ヘンな作品ですけど、でもやっぱり、楽しいのが一番、ですね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-12-03 16:00:24)《改行有》

45.  マッキー 荒唐無稽の極みのアホらしい設定ですが、それなりにヒドい事もしてて、ちょっとしたホラーかも(?)。 悪いヤツに命を奪われた主人公が、愛する女性を守るべく、転生するのだけど、よりによって生まれ変わった生き物ってのが、ハエ。 と言うと、「何だ、蝿人間の話か」と思うところですが、さにあらず。何と、本当にただの蝿として生まれ変わってしまう。だもんで、そこからの主人公はセリフ無し。CGで描かれる仕草のみ。 さすがにちょっと、アイデア倒れというか、キビしいものが無いでは無いのですが、それでもこの設定の枠内で可能な最善の作品には仕上がってるんじゃないでしょうか。ハエの仕草で物語を描写するという、サイレント映画でもまだ誰もやったことのない世界。 見ていると、色々と伏線が張られていたことに気付きます。伏線というのもこれ見よがしにやってしまうと白けるもんですが、本作では、後に伏線となるモチーフの初出のシーンが、それ自体印象的な描写として映画の中で機能しているので、イヤミになっておらず、効果的で良かったです。[インターネット(字幕)] 7点(2022-02-19 21:57:25)(良:2票) 《改行有》

46.  まむしと青大将 《ネタバレ》 まむしの兄弟シリーズの最終作。というより番外編かな? 少々、印象の異なる作品となってます。とは言え例の二人は例のごとく、短絡的でオッチョコチョイ、なんですけど、川地民夫は小さいながらも自分の組を持つようになった、ということで、最初の方は出所した菅原文太ただひとり、という展開。物語の方も、イカサマ麻雀で一攫千金を夢見る男女3人の物語のウェイトが意外に高く、彼らの挫折で幕を閉じる、苦みを伴ったストーリー構成となっています。 もちろん青大将と行っても、邦衛さんではありません。シリーズの会社が異なる、という以上に、ストーリー的に無理がありますもんね。ってか、なんで若大将じゃなくて青大将なんだ、と。 それにしても、さすがインチキ麻雀だけあって、凄まじい空中戦です。全員、役満しか狙ってない(笑)。[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-05 13:49:44)《改行有》

47.  まむしの兄弟 刑務所暮し四年半 まむしの兄弟シリーズ第5作は山下耕作が監督。このアホらしいシリーズにも格調というものが生まれるのかと思いきや、しっかりバカやってくれてるのが、嬉しいですね。 でも中盤に入ってくると、人情モノの色合いが加わってきます。幼い娘と離れ離れの女性(浜木綿子)。そしてその彼女と、幼い娘の祖母たる母親との関係。この幼い娘ってのが、なかなかにブチャイクなんですけど、たどたどしくも実に見事な関西イントネーションのセリフが、ブチャイクな表情に完璧にマッチしていて、イイんですねえ。 で、親子関係に飢えているまむしの兄貴は、当然のごとく、この家族関係の中にズッポシとはまり込んでいく、その姿が微笑ましくも、泣かせます。 と、やはり格調らしきものが出てきたかと思ったら、ラストの殴り込みはどこから入手したのやらマシンガンまで持ち出し、殆ど『不良番長』みたいなノリになってます。が、やはり基本テイストは明るく楽しく、敵を蹴散らし、殺しまくる。 まむしの兄弟、こうでなくては。[インターネット(邦画)] 7点(2021-11-15 23:09:18)《改行有》

48.  マウス・オブ・マッドネス こういう思わせぶりな映画ってのが、好きか嫌いかと言われりゃ、、、ま、嫌いですけれど。この不条理な世界、何じゃこりゃと思ってみてたら、ピックマンホテルとかいうのが出てきたりして、いくらニブい私でも「こりゃラヴクラフトの世界観なんだな」(しかも駄洒落かよ)、と思い至る訳で。でもだからと言って、嫌いなものが急に好きになる訳でも無し。 にも関わらず、この作品、何だかオモシロい。では何がオモシロいのかと言えば多分、その思わせぶりを時々崩してしまう、カーペンター節みたいなもの、だと思う。 思えばカーペンターというヒト、スネーク様のシリーズはあるものの、基本的にはバラバラの作品を作ってて、にも関わらず何となく一連の作品には共通のテイストも感じられたり。 この作品でも、妙なクリーチャーを登場させては「ああ、やっぱりなあ」と思わせ、松明持ったアヤシい連中を登場させては「なんか、カーペンターだなあ」と思わせる。 でもまあ、バラバラなんですけどね。 そんな監督が、こんな妙な幻想譚みたいなのに手を出したら、こんな妙な作品になるんだなあ、と。[インターネット(字幕)] 7点(2021-10-23 23:32:43)《改行有》

49.  まむしの兄弟 傷害恐喝十八犯 何の説明も言い訳も無く、シレッと時代設定を昭和初期に移した前作から一転、また現代に戻ってきたシリーズ第4弾(現代と言っても勿論、昭和には違いないですが)。 前作は無かったことになるのか、と思いきや、今作には、いつもの「まむしの兄弟」に加えて、「オレたちこそがまむしの兄弟だ」と名乗る2人組のジイサンが登場。もしやこの2人は、前作の主人公のナレの果てなのか!? って、まあ勿論、そんなことはないんですけれども。ただ「親に捨てられた子」「子を捨てた親」という部分で、互いに関連づけられた存在とはなっています。そこに、森進一の「おふくろさん」が挿入歌として効果的に・・・いやあまり効果は上げてないですけども(笑)。 映画開始から暫くはドタバタの連続、ほぼギャグ映画状態ですが、メインは、リゾート開発のため地上げを企む悪徳業者と、彼らに狙われたバラック街の面々との戦い。そこにまむしの兄弟が絡んで、ただでもややこしい話をさらにややこしくしてしまう。 多少はシンミリしたりもしつつ、クライマックスの殴り込みは例によって、全日本プロレスじゃないけれど、明るく、楽しく、凄惨に。 渡瀬恒彦はせっかくの登場なのに、もう少し見せ場が欲しいところでもったいない気もしますが、一種のチョイ役出演と思えば、なかなかの頑張り。敵に捕まってつるし上げられてる辺り、ちょっとリーサル・ウェポンのメル・ギブソンを思い起こさせるではないですか。[インターネット(邦画)] 7点(2021-10-02 07:22:42)《改行有》

50.  まむしの兄弟 懲役十三回 「懲役十三回」なんてのはストーリーと全く関係ない、ってのはいいとしても、この3作目では設定が突然、戦前だか戦中だかに変わってます。雨に流れたハズの入れ墨も入ってるし。もしかしてこの二人組は、今までの「まむしの兄弟」とは別人なのか? いえいえ、こんなデタラメな二人組が何組も存在したのでは、たまったもんじゃありません。 今回は二人が東京にやって来て、相変わらずハチャメチャやってます。ちょっと、ネタ的には関東vs関西のカルチャーギャップみたいなところもあるので、そこは真っ当というか、定番路線というか。その分、二人独自のハチャメチャさ、みたいなものは、やや薄まってしまった感もありますが、それでもバカバカしさは、健在です。 一方で、親に捨てられた子供の辛さ、というのも引きずっていて、その辺りはしっかりと人情路線。まむしのアニキが面倒を見ることになった赤ちゃんが、これぞ赤ちゃん!という実にイイ顔してるんですよね。 クライマックスでは勿論、一大死闘が展開され、いやコレ懲役十三回では済まんだろ、ってなところですが、要するに、どんなデタラメだろうと描くならトコトン描く、サービス精神の表れ。ということで。[インターネット(邦画)] 7点(2021-09-11 07:00:11)《改行有》

51.  マネーモンスター 経済番組、ってったっていかにも軽薄そうなテレビショーの司会をジョージ・クルーニーがやってて、その本番中、「お前のせいで大損した」という男が闖入し、番組を乗っ取ってしまう。ショーで踊ってたお姉さんが出てくるのと入れ違いにスタジオに侵入する描写など、同時進行性を手際よく描いていて、物語はテンポよく番組ジャックへと進みます。 経済を操ろうとするクルーニーが、逆に経済に手玉に取られてしまったり、犯人を懐柔しようとすればするほど格差問題が浮き彫りになったり、多分に社会批判の要素を含んではいるのですが、「批判のための批判」にはならずに、しっかり娯楽映画として楽しませてくれます。最初は、犯人のキャラがちょっと弱いか?とも思ったけれど、見ているうち納得。これも物語に必要な要素のひとつ。人間が動かしているはずの「経済」は、もはや誰にも制御できない、一種のモンスター。このモンスターを前にしては、犯人も主人公も無力で、物語はどう転がっていくかわからない。その展開の中で、人間関係の変化していく様が、本作の見どころになってます。 事件の経過の生中継、ということで、「視聴率」という観点を映画に加えるならば、さらに新たなモンスターが物語に追加されることになった訳ですが、作品のテーマとしてそこまで手を広げなかったのは、少し物足りなさも無い訳ではないけれど、スマートな纏め方、と言えるかも知れません。[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-05-06 11:19:37)《改行有》

52.  マングラー 時々、ホラー映画なんかのあらすじを読んで、どうしてこんなネタで映画を一本作れるんだろう、と不思議に思うこと(だから要らぬ関心を持ってしまうこと)がありますけれども、本作もそういった種類の作品ですね。何しろ、洗濯したシーツをプレスする機械が、人間を襲うんだってさ。こんなネタで映画を一本撮ってしまおうという、勇気と厚かましさ。「地獄のデビルトラック」のスティーブン・キングが原作で、「悪魔の沼」のトビー・フーパーが監督。と聞けば、もはや付ける薬もないというか。 こういう作品を見てると、世の中ちょっとスティーブン・キングに甘すぎないかい?という疑問が湧いてくると同時に、世の中ちょっとトビー・フーパーに厳しすぎないかい?という疑問については引っ込めざるを得なくなる訳ですが、それはともかく。 プレス機が襲ってくる、というよりはコレ、劣悪な環境がもたらす労働災害なのであって、中には「これこそプロレタリアート映画だ!」というヒトもいるかもしれません。人々を威圧するような巨大プレス機と、日々、危険と隣り合わせの作業に従事させられている従業員たち。ただ、このプレス機、もっと非人間的に容赦なくガッチャンガッチャンやってくれると、「蟹工船」にでも何にでもなったかも知れませんが、実際に映画に登場するのは、いかにも時代がかったレトロっぽいプレス機。人間の尊厳自体を圧殺するような迫力は無くって、むしろ、どこか懐かしさを伴った不気味さ、なんですね。やっぱりあくまでこれはホラーです。 で、こんなネタで映画になるのかと言えば、洗濯工場のロバート・イングランド社長がやたら不気味だったり、なぜかドサクサに紛れて冷蔵庫まで人間を襲ったり、と、よくわからんながらもしっかりホラーやってて、10分もあれば充分かと思われたネタが、気がついたらそれなりに膨らんでて。 で、いよいよ、「プレス機が人間を襲う」という看板に偽りなしのクライマックスへと突入。 とにかく、製造業の経営者の皆さんは、本作を観て、自社工場の安全性についてもう一度確認されたし。[DVD(字幕)] 7点(2019-08-16 21:16:26)《改行有》

53.  万引き家族 色んなものを安く売ってくれているスーパーマーケットというところが、私は大好きなもんで、万引きなんかされては困るんですけどね。しかもこんな子供に万引きさせるなんて、もう、ドン引きしてしまいます。←結局、コレが言いたかっただけなのか。 それはともかく、この家族。「店においてあるものはまだ誰のものでもないもの」「万引きも店がツブれない程度ならいいんじゃない」という、迷惑といえば実に迷惑なことを仰る訳ですが、とりあえずそういう考え方らしい。で、その考え方に立つとして、では、「まだ誰のモノでもない“幸せ”」が道に落ちていたなら、それは持って帰ってもよいのではないか。これはそんなオハナシですね。持って帰っちゃっても他の誰も困らない“幸せ”。それ自身が持って帰ってもらうことを望んでいるような“幸せ”。 だけど、よその子を黙って連れて帰っちゃあ、アウトな訳です。本作においても、万引きという明らかな犯罪行為からの流れで描かれていて、間違いなくアウトな訳です。だけど。 だけど一方では、「ささやかな“幸せ”」からの流れとしても、それが描かれている。テキトーで、ささやかで、でもかけがえがなくって、なのに果敢無くて。だから、切ないんですね。 カップ麺を食べる、というささやかな幸せ。でも映画とかでカップ麺を実に美味そうに食ってるシーンを見ると、羨ましさを通りすぎて、何だか腹が立ってくるのは、どうしたことか。まあ、自分も後で食べればいいだけの話なんですけれども。 まんぷく姐さんとリリー・フランキーが愛し合うシーンの、ささやかな幸せ。股間のおでん君が映らないように、気をつけましょう。って大きなお世話。[地上波(邦画)] 7点(2019-07-30 21:28:14)《改行有》

54.  魔法使いの弟子 たまたまタイトルが「魔法使いの弟子」というだけで、あの「魔法使いの弟子」とは関係ないんだろう、と思ってたら、中盤で例の魔法で掃除するエピソードを無理やり挿入してくる、厚かましくも楽しい構成。あー、だったらこの映画の原作は、かの「ゲーテ」ってことになるのかな。いやまさか。 いっそのこと、昨今流行りのお掃除ロボット、アイツらが人間に襲いかかるパニック映画ってのを、誰か作ってくれないかしらん。 それはともかく本作、肩の凝らない、自己主張のない、ウェルメイドな、印象にも残らない、ほどほどの作品になっております。が、魔法ってのはやっぱり楽しくって、それをポイとCGで投げ売りのように見せてくれると、随所でそれがちょっとしたアクセントになって、結構楽しめたりします。 100円ショップであれこれ買いあさるプチ贅沢みたいな楽しさですかね。たとえが安すぎますが。 薄汚いオッサン同士の争いを「魔法使いの戦い」だと言い張るこの厚かましさも、素敵じゃないですか。そして、そういう役にぴったりとハマってしまうニコラス・ケイジ。彼こそ100年に一人の逸材といっても過言ではないでしょう。いやまさか。[CS・衛星(吹替)] 7点(2017-12-02 16:55:38)(良:1票) 《改行有》

55.  マラヴィータ フランスはノルマンジーに越して来たアメリカ人一家、実は、自分達を狙うマフィアから逃れて身を潜めるためにここにやってきたのだけれど、一家全員、やることなすことハチャメチャで、目立つまいという気がまったく無い。勿論、後半、マフィアが彼らの居場所を突き止めてやってくる展開となるのだけれど、居場所がバレる原因が、彼らの目立つ所業ゆえではなく、実に実にクダラナイ経路を通じて、というのが人を喰ってます。 この一家のどうしようもない親父が、ロバート・デ・ニーロ。例によって悪乗り演技に走るのだろう、と例によってこちらも身構えるのだけど、そしてまあ実際そういう面はあるのだけど、一家の美人長女のクールな無表情ぶりが、ちょっとした好対照で、面白いんですね。この娘が一番、ヘンです。ヘンタイです。 見どころはいよいよマフィアが襲ってくる場面だろう、という期待を持たせたまま、延々と悪乗りで引っ張り続ける、この厚かましさは大したもの。いささかエピソードを散らかし過ぎた感はあるのですが、それなりに伏線らしきものも散りばめて物語を引っ張っていこうとしていて、こういうオモシロさってのもあるんだな、と。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-05-20 15:51:05)(良:1票) 《改行有》

56.  マクベイン かつてベトナム戦争での勇者であったオッサンたちが(とは言え冒頭のベトナム戦争のシーンからすでにオッサンなのですが)、今度はコロンビアにおける革命のために集結し立ち上がる。さすがは巨匠グリッケンハウス、などと我々を感心させることなど全く無いこのテキトーさが、まさにグリッケンハウスらしさ。さすがです(笑)。 いやホントに適当で、今となってはまるでフツーのオッサンたちが集まったかと思うと、唐突にヤクの売人を襲撃し始め(革命に参加するための資金集めらしい)、と思ったら唐突に出発準備が整って、コロンビアへと出発している。実に無駄のない展開。無駄以外にもいろいろ欠落しているような気もしますが。 派手だけど安そうなアクションが満載。どのように派手でどのように安そうなのかは観てのお楽しみ。ですが、いずれにしてもこの緊張感の無さ、これだけ緊張感無く戦えるのだから、このオッサンたち、最強だな、とは思います。 安そうなアクションとは言え、要所要所では、落下シーンなどでアクロバットなスタントが光る。やっぱり、さすがはグリッケンハウス、なのでした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-03-30 20:58:13)《改行有》

57.  マッドマックス 怒りのデス・ロード マッドマックス4の噂も現れては消え、忘れた頃に(?)ようやくこの、『怒りのデス・ロード』。しかし製作に時間がかかり過ぎ、企画を練り過ぎて、「怒り」を忘れてしまったのか。曲芸のようなアクションのアイデアを披露することに専念するあまり、シリーズ特有の“凶暴性”のようなものが、ちょっと影を潜めてしまったような気もしますが。多彩なキャラが登場する点では今まで以上ですが、必ずしもキャラ立ちできていない感じ。これまでの作品の登場人物たちはもっと、何らかの「怒り」を持っていて、それがあの凶暴なカット割りの映像とともに我々の感情に食い込んできたように思うのですが。 しかしまあ、これが新世紀のマッドマックス。欠けた要素もあれば、倍加した要素だってある訳で、何しろこのアクションの、物凄さ。カーアクションがこれでもかと盛り込まれ、さすがにこのペースでは食傷してしまうだろうと思いきや、凝らされたアイデアによって興奮はいや増す一方、ちゃんとクライマックスでは最高の盛り上がりを見せてくれる。よくぞ第4作作ってくれました、ありがとう。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-12-26 03:45:28)《改行有》

58.  待ち伏せ ついでだから松竹からも誰か呼べよ!と言いたくなる、奇跡のスター共演作。まさに『レッド・サン』並みとでも言いますか(笑)。世界のミフネに、裕ちゃん、錦ちゃん、勝新、皆さん独立プロ持ってるからこういう事もできたのでしょうか。で、無理やりスターをかき集め、無理やり峠の茶店に集合させる、セリフもスターさんそれぞれに無理やり割り振って、何だか舞台劇以上に舞台っぽく、気の毒になるくらいギクシャクした作品になっちゃってます。しかし転んでもタダでは起きない、権謀術数の(というかラストは辻褄もヘッタクレもなくなっておりますが)楽しい作品でもあります。それにしても三船敏郎、ここで演じているキャラは“三十郎”を彷彿とさせある意味オリジナリティは乏しいですけれども、逆に言えばあの頃から雰囲気が変わってない、冒頭の石段を登る後姿からもう、貫録抜群。それに比べるとあとの3人、すでに顔がだいぶ丸くなってしまっておりますな。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-07-05 09:18:50)

59.  マチェーテ・キルズ 『アイアン・フィスト』でラッセル・クロウが無駄にステキなナイフを持っていたかと思えば、我らがマチェーテもやっぱり無駄に仕掛けの施されたステキなナタを持っていたりする。今回は、あわや世界大戦かというスケールのでっかいお話、だけど、相手が近代兵器を扱う死の商人だろうが、それこそミサイルそのものだろうが、マチェーテがいつも頼りにする武器は、やっぱり刃物なんですねえ。・・・ってのはいいとしても、さすがにややマンネリ。そりゃま、過去のマンネリ映画の体裁を借りた作品ではあるんだろうけれど、その姿勢そのものがマンネリ化しつつある感も。ただ、いろいろとアホらしい仕掛けには事欠かず、楽しませてくれるし、まさかこの低級映画のノリのまま、『博士の異常な愛情』までも視野に入れてくるとは、というオドロキも。[DVD(字幕)] 7点(2014-12-18 00:04:40)

60.  真昼の用心棒 本作の残酷描写についてとかく語られるのは、監督のルチオ・フルチンが後にスプラッタ―の帝王と呼ばれたことからの後付けのような気もするのですが、とは言っても、まずタイトル前の「人間狩り」のシーンからして妙に描写が長い。主人公トムが鞭でしばかれるシーンも確かにしつこい。まあ確かに残酷ウェスタン、なんでしょう。しかし一方で、帰郷したトムが家でくつろいでるシーンだって、やたら念入りに撮られており、ワンカットごとにカメラの位置をどうしようこうしようと、妙なこだわりを見せております。要するに、このしつこさというものが監督の持ち味であって、映画全編にわたって何かと見せ方にこだわった結果、どうしてもリンチシーンの印象が強めに残ってしまうのではないのかなあ、と。ということは要するに「残酷描写が見もの」でええやんけ、ということになりますが。ただ他にも、例えばクライマックスの銃撃戦なんかも充分しつこくって楽しめますよ、ということですね。秘儀・宙返り4人撃ちの場面など、連射の最初の一発目ですでに4人ともが悶絶しているようにも見えますが、そういう派手なアクションも見どころ、ということです。[DVD(字幕)] 7点(2014-08-28 10:47:30)(良:1票)

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