みんなのシネマレビュー |
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1. 真夏のオリオン 《ネタバレ》 潜水艦映画といえば必ず比較されてしまうのは覚悟の上だったとは思うが、同じ敗戦国西ドイツが製作した30年も前の「Uボート」という不朽の名作に、脚本に於いても、演出に於いても、その志に於いても、遠く及ばない出来映えであることが哀しさを誘う。本作はすべてがこじんまりと纏まって、描写のそこかしこに「眼下の敵」「Uボート」邦画で言えば「男達の大和」その他戦争映画の名場面のオマージュを感じさせるところを発見するのだが、全てがオリジナルを超えることが出来ずに薄っぺらく、安っぽく感じてしまう。[映画館(邦画)] 5点(2010-12-09 13:32:11) 2. マリー・アントワネット(2006) 《ネタバレ》 ソフィア・コッポラのことだから当たり前の歴史映画は作らないだろうとは思っていました。実際予告編を観た限りでは大胆にもPOPミュージックを使っていたし、彼女なりの切り口があるのだろうと。 実際観てみれば予想通り当たり前の歴史映画ではありませんでしたが、だからといってそれ程新しい何かがあるとは思えませんでした。歴史建造物を背景にしたロケーションは素晴らしいしアカデミー賞を受賞した衣裳も凝っています。おそらくひとり異国の地へ嫁いだアントワネットの孤独を豪華絢爛な衣裳や無意味にも思える宮殿内のしきたりに対比させることが狙いだったのでしょう。しかしそれ以上でも以下でもない、逆に言えば掘り下げの足りないアントワネットの内面も豪華な衣裳美術で誤魔化されてしまったような感があります。キルスティン・ダンストのキャスティングについては賛否がありますが、僕もあまり合っているとは思えませんでした。 物語は彼女のギロチン処刑まで描かれるのかと思いましたが、宮殿を追われるところでぶつっと途切れてしまい中途半端な印象。豪華絢爛なロケ撮影に比べて民衆が押しかけるシーンは予算の限界なのかせいぜい100人程度しか集まっていないようにしか見えずにアンバランスに感じました。[DVD(吹替)] 5点(2007-12-23 19:05:10)《改行有》 3. マイアミ・バイス 《ネタバレ》 TV版「マイアミバイス」は未見。マイケル・マンは男臭い世界やバイオレンスを描かせたらタランティーノと双璧だと思うが、今作もそれを楽しみたい向きには最高の作品。ハイビジョンカメラを用いた夜景のシーンなど、コラテラルで得た経験も生かされている。メイキングを観るとフィルムカメラも併用しているようだが、南国の暑い空気が画面によく表現されていて、これは成功だと思う。物語は特段新しいものは感じない。やり手のコンビのわりにはソニーが組織の女に簡単に落ちてしまうなど安直な面もあるが、最期彼女を逃がしたりしないで悲運な最期を遂げたりしていれば、もっと渋い作品になっていたかもしれない。まあ米国の観客には何かしら希望を持たせたラストの方が良いのかもしれないけど。[DVD(吹替)] 7点(2006-12-29 12:38:30) 4. 間宮兄弟 この兄弟を見てすぐ連想したのが、今人気があるらしい双子のコメディアン(名前失念)だ。間宮兄弟は歳は離れているが、精神的には双子のようにお互いを補完して寄り添うように生きている。こんな兄弟、おそらく世界中に沢山いるに違いない。そしてモノやそれにまつわる薀蓄に非常にこだわり、一方女性関係はうぶで奥手。憎めないし、いい奴なのかもしれないが、どうもイライラしてしまうのだ。あの兄弟愛も、何か他人のパンツを見せられているような、妙な生々しさと不快感がある。勿論間宮兄弟が愛すべき人物であることに異論は無いし、彼らには幸せになって欲しいのだが。[DVD(邦画)] 6点(2006-11-11 06:54:44) 5. マグノリア この映画に心を奪われました。皆大好きなキャラクターですが、特にクローディアと警官のジム。この二人はもう自分の中で他人に思えない、とても愛しい存在になりました。どうか幸せになって欲しい、劇中の人物なのに切にそう願ってしまいました。彼女の最後の微笑みが忘れられません。10点(2004-11-19 13:14:35) 6. マン・オン・ザ・ムーン 《ネタバレ》 アンディ・カフマンは果たして天才なのか、ただのお騒がせ男なのか。いずれにしても僕のような凡人と同じ次元にいない事だけは確かだ。芸の為と称してスタッフをも巻き込んで観客を惑わせ、怒らせ、笑わせる。なんと痛快な人生か。振り回された関係者は迷惑千万だろうが、どこか憎めないし、どこか哀しい。 本物のアンディの写真を見たら、ジム・キャリー演じるアンディと実に瓜二つ。ベストキャスティングだろう。彼以外に考えられないし、ジム・キャリーあってこそこの映画は成功しのではないだろうか。 ミロシュ・フォアマンの演出も手堅い。プロローグの人を食ったような「つかみ」で、どうなるのかと思わせるが、本編に入ると緩急をつけたテンポのいい演出で安心して観れる。中でもアンディの芸に反応する観客の生き生きした表情などは非常にリアリティがあり、自分も観客席に投げ込まれたような臨場感を憶えた。 今回吹替えでも観たのだが、アンディ役のおそらく山寺宏一氏だと思うが、あんたすごいよ!!!DVDでご覧になる方は是非吹替えでもどうぞ! サンキュベリマッチ8点(2004-08-03 21:11:50)(良:1票) 《改行有》 7. マウス・ハント 物語よりもどうやって撮影したのかとひたすら感心するばかりであった。クリストファー・ウォーケン(・∀・)イイ!!6点(2004-07-30 20:37:31) 8. マスター・アンド・コマンダー ウィアー監督はやはりただ者ではないと感心させられた映画。ストーリーは大きな盛り上がりが一山あるというよりは、いくつかの山脈が連なっている印象。なので盛り上がりに欠けるように見えるかもしれないが、ラッセル・クロウ演じる艦長は魅力的だし、脇役陣もしっかり機能して安心して見れる。また、緻密な美術につぼを押さえた手抜きの無い撮影、隙の無いSFXと技術面が素晴らしい。アカデミー賞ノミネートも納得。9点(2004-07-24 08:03:32) 9. マディソン郡の橋 イーストウッド年とりすぎ。彼は裏方に回ってもっと若い俳優を出すべきだった。6点(2004-03-20 04:35:56) 10. マッチスティック・メン 観る前にどんでん返しがあるということを聞いてしまったのが失敗だった。とはいえ、自分も主人公が騙されたとわかるまで気がつかなかったのだが。最後にもう一波乱ある家と思ったのだがすんなり終わってしまったのがちょっと肩透かしだった。この映画、とにかく煙草を吸うシーンがとても多い。主人公は潔癖症なのに吸殻やヤニで部屋が汚れるのは気にならないのだろうか(笑。7点(2004-03-20 04:33:57) 11. マーズ・アタック! あまりにブラックなギャグの連続で全く笑えませんでした・・・4点(2004-03-02 18:28:53) 12. 魔女の宅急便(1989) 配達に時間がかかって、折角のパーティに間に合わないんですが、そのあたりの心情がほんとによく描けてました。ただ、終わり方がちょっとあっけなかったですかね。でも大好きな作品です。8点(2004-02-15 02:44:45) 13. マトリックス これはですねえ、何度も観ると展開におかしな所が沢山あるのですが、斬新な映像の力でねじ伏せたって感じですね。しかし後2作も続くとは・・・8点(2004-02-15 02:43:11) 14. マイノリティ・リポート スピルバーグの欠点というか、セリフが説明的に過ぎるというところはあります。それから、謎解きのところがちょっとわかりづらかったかな。6点(2004-01-17 07:56:02) 15. マルコムX スパイク・リー入魂の一作。デンゼルは役によってここまで変貌できるんですね。すごいです。7点(2004-01-17 07:54:13) 16. マーシャル・ロー(1998) ズウィック作品はどうも舌足らずなものが多いよなあ。心意気はすごいんだけどね。本がいかんよな。6点(2004-01-16 07:46:33) 17. マトリックス リローデッド 一応前後の作品とセットで考えなければならないかと。これだけじゃなんのこっちゃだもんね。しかし映像だけでもすごいよこれ6点(2004-01-16 07:43:53) 18. マスク(1994) マスクを取り囲んだ警察官達が踊りだしてしまう所最高!7点(2003-12-26 21:02:39) 19. マイ・フレンド・フォーエバー エリックとデクスターの友情が深まっていく過程が無理なく、淡々と描かれている。何気ない会話、しぐさのひとつひとつが嘘っぽくない、彼らの年代ならではのもの。脚本も破綻なく、綺麗にまとまってる。9点(2003-12-24 20:41:25) 20. マッドマックス2 肉弾カーアクションがすさまじい。続編としては成功した部類なのでは。しかし、ガソリンってそんなに取り合いになるものかなあ。食料の方が重要な気がするけど・・まああんな砂漠地帯だったら移動できない、即、死なんだろうけど。豪州の人たちには説得力あるのかな。9点(2003-12-23 01:54:01)
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