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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. マルタイの女 ビワ子と2人の刑事とカルト教団。このバランスが悪い気がしました。映画が、ビワ子の生活を中心にし過ぎてて、広がりが感じられません。カルト教団対警察の描写が少なく、クライマックスに気持ちのいい展開に持ってゆけない構造で。全体的に舌足らずの印象がある一方、カルト教団の実行犯のドラマ描写なんて、余分な気もします。ちょっと配慮し過ぎというか、一応完全否定をせずに多少イイ顔しておくべき、みたいな。この場合、そんなモンいらんでしょ。あと、私にとって伊丹映画ってオヤジ臭の世界なんですよね。それがいい、って人もいるんでしょうけれども、私は毎回どうも馴染めませんでした。作家の個性なんでしょうけれど、うう、オッサン臭い・・・って(自分もオッサンだけどさぁ)。[映画館(邦画)] 5点(2004-01-10 14:17:55) 2. マルコヴィッチの穴 アイディアはとっても面白くて(他の誰でもなくマルコビッチっていうのが効いてますね。メジャー作品に主演してるような有名スターじゃ面白味皆無になりそうですし)、そこから見えてくる象徴も面白いのですが、物語がラストに向ってまとまろうとするあたりから、非常に理屈っぽく感じられて退屈になってしまいました。基本が不条理な世界に何故、こんなにも観念的な結論が必要なんでしょ?って思ってしまって。その結論のために物語が逆に強引になってしまって付いてゆけなくなっちゃいますし。この映画でいちばん魅力的だったのは、つるピカなチャーリー・シーン。[映画館(字幕)] 5点(2004-01-10 14:02:59) 3. マネートレイン 《ネタバレ》 地下鉄を舞台にしたスペクタクル!みたいなノリを期待していたら(CMや予告もそういう売り方をしてましたし)、それはラスト30分ほどで、実際は「鉄道公安官はつらいよ」な物語に肩すかし。チャーリーが本当にどーしよーもない男で、同情の余地なしなので、物語的にキチンと罰を与えた方がいいんじゃない?と思いました。クライマックスでは盗みのプロセス、盗みのサスペンスが全く欠落してて、それでいいのかなぁ?って。だけど、真面目なんだけど、ちょっとヘンなウェズリー・スナイプスや、男勝りのアクション姉ちゃんしてたジェニファー・ロペスは結構魅力的で、それなりに楽しめる部分もある映画ではありました。[映画館(字幕)] 5点(2004-01-10 13:25:42) 4. マトリックス 「今の自分は本当の自分じゃないんだ」っていう現実逃避を裏返してみました、って感じ。ホントは黒コートきてガンアクションをバリバリとキメたいだけ、みたいなボンクラな心意気が微笑ましく、でも映像表現に対する模索は評価してます。カメラが被写体をどう捉えるのか、カットをどう繋いでゆくのか、そこに新しい道を見つけてゆこうとする姿勢は好きです。技法、技術がどんづまっちゃうよりは、新しい表現法が生まれた方がいいかな、なんて。ただ、雰囲気ばかりで実はあんまり見せ場たっぷりな映画じゃなかったりするんで、ちょっと肩すかしを食らった感じはありました。CG、オモチャっぽかったですしね。[映画館(字幕)] 7点(2004-01-10 13:07:06) 5. マウス・ハント 意外と期待した笑いがハジケなかった感じはしますけど、ウォーケンのおバカ映画として非常にレアでしょー。ところで、ボロい我が家では、以前ネズミが出没した事があって、あれこれ悩まされた上でやっとこさ捕まえたら、これがなんとも可愛くって・・・。ホントにこの映画に出てくるネズミみたいにくりくりの目をしてて、それがぺったりとネズミホイホイにへばりついてる姿には胸が痛みました。今だったら、この映画の主人公達の気持ちが、もっともっと判るよーな気がします(って事は余計に笑えなくなっちゃう、って事ですけど)。6点(2004-01-07 13:01:27)(笑:1票) 6. マイ・フレンド・メモリー 人間の価値は外見で決まるのではない、誇りを持って行動することで価値が生まれる、そんな、純粋だけれども普通は口に出すことには抵抗のある言葉も、ケビンの口から発せられると、説得力と共感を得ることができます。ケビンの閉ざされた運命、それを受け入れ、しかしそこに甘んじることなく夢を広げてゆく姿は、私みたいなモノにとっちゃ、反省ばっかりさせられます。私は、そして多くの人は、マックスに共通するものがあるんじゃないかと思います。今は、世の中全体が自閉した感じですからね。そして中には、他人を平気で踏みにじって何も感じないタイプ、この映画に出て来る不良グループみたいなタイプの人も結構いたりしますが、そういう人々のことを理解する必要なんてない、とまでこの映画は語ってみせます。気高く、誇り高く、騎士道を貫け、体の自由が効かず、精神面ばかりが発達したケビンの発言は、理想ばかりで現実的ではないのかもしれませんが、不満を抱きながら現実に甘んじた生き方が正しいはずは、ないですもんね。真摯な姿勢で自己発見を描いた映画、好感が持てます。それにしてもキーラン、いい役者ですね。家庭環境が大変な状態らしいですけど、頑張って欲しいものです。[映画館(字幕)] 7点(2004-01-07 12:53:36) 7. マイケル トラボルタが、もっとエンジェルとしてスゴい事をしてくれるのかな?って思ってたら、そこは非常に控えめで、3人の新聞記者とちょっと変った男のロードムービーっていうのが映画の実体。ファンタジー色が薄くって、柱になるのが中年男のラブストーリー、じゃあねぇ。ウィリアム・ハートのほのぼのラブロマンスなんて、あーんまり見たくないよ・・・。それにトラボルタの背中の羽をホンモノとして納得するにはかなりの想像力が必要とされますね。[映画館(字幕)] 5点(2004-01-07 12:22:05) 8. マイティ・ジョー なんだか80年代前半にいっぱい登場したお子様向け映画のような世界で、そこから進歩しているのはCGくらいのモンだなぁ、って感じの映画でした。どんどん先が読めてしまう展開、スケールはそんなに大きくないですし、かと言って私にとっては感動できるほどにドラマが迫っては来ませんでしたし。お定まりの主人公カップルのラブストーリーな展開まで含めて、見慣れた世界を見続けているような、この映画ならではの個性を味わう事ができない感じで、映画に入り込めずに退屈し続けていました。[映画館(字幕)] 4点(2004-01-04 00:01:18) 9. マーズ・アタック! B級を気取ったつもりがホントにB級になってしまいました、って感じでした。だったら大スターが大挙して出てきて、大々的に予算をかけたものよりも、低予算な無名スター映画の方が私としては好感を持っちゃうワケで。ダサい特撮をわざわざ大予算かけて再現してみました、っていうのは違うんじゃないかなぁ、って思っちゃうワケです。むしろホンキで努力してミニチュア吊って撮りなさいな、宇宙人スーツ着なさいな、みたいな。B級にはB級なりの意地、マインドがあって、それをティムってバカにしてるのかなぁ?なんて思ってしまってちょっと悲しくなるB級好きな私なのでした。[映画館(字幕)] 4点(2004-01-03 23:50:03)(良:2票) 10. マーキュリー・ライジング うーん・・・なんでソレを解いてしまったら、そりゃ殺さねば、という思考になっちゃうんでしょ? あの子一人だけとは限らないでしょうにねぇ。解かれちゃった以上は、ソレ自体に問題があったんだから、殺したら解決、にはならないハズなんですけどねぇ。で、そこから展開するサスペンスは、子供が主人公の行動の足かせになってしまっている状態で、イライラするばかり。彼が存在してこそのカタルシスを得られる展開があっていいと思うんですが。主人公にも、その子を守らねば、という必然的な感情の流れが見えてこないのがキツいです。冒頭の銀行強盗少年のエピソードを、もっと中身に反映させて少年に重ね合わせて描いてくれたら、感動できたかもしれないんですけどねぇ。[映画館(字幕)] 4点(2004-01-03 23:18:51) 11. マーヴェリック ポーカー試合にウェイトが置かれ過ぎててバランスが悪い印象があって(物語がそこに向ってゆく構成になっているために、途中の回り道がじれったくなってしまって)、そんなに笑えるという感じでもなくて。ラストの展開はそこまでするか~、って感じでクドかったですし。リチャード・ドナーの映画って、大体いっつも大味って思っちゃうんですけれど、これもまた、毎度のリチャード・ドナーらしい映画ではありました。[映画館(字幕)] 5点(2004-01-03 23:11:12)
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