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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. マトリックス 《ネタバレ》 思えばこの映画から、ただ最新のCG技術と撮影法を駆使してただただ格好良いアクションシーンだけを撮りたかった映画という新ジャンルが始まったのではないだろうか。もう矛盾だらけのストーリーや設定なんか刺身のつまのようなもの。いかにグラサン主人公たちが派手にスタイリッシュに暴れまくるかだけをひたすら追求したその姿勢は、良くも悪くも賞賛に値します。もう、ネオたちが飛び交う銃弾の嵐のなかをスローモーションで駆け巡る映像なんか、初めて見たときはほんと身体の芯から痺れました。ストーリー(特にヒロインのキス一つで主人公が無敵になるラストとか)は、まぁ失笑でしたけど。[DVD(字幕)] 8点(2013-05-08 16:52:37)(良:1票) 2. マグノリア 《ネタバレ》 「愛したいのに、そのはけ口がない」沢山の登場人物が織り成すこの重厚な群像劇のなかで、ある一人の人物が発するこの言葉が、この深淵でありながらなお猥雑なエネルギーに満ちているこの作品をまさに象徴している。みんな愛したいし愛されたい。でも人間だからみんないつまで経っても心はいつだって擦れ違い。もがき苦しむそんな人間社会に、最後、唐突に降り注ぐ蛙の大雨。もちろん、旧約聖書中の出エジプト記からの引用だろうけど、そんなことどうでもよくなるくらいに滑稽な出来事にただ笑うしかない登場人物たち、というこの映画の纏め方は見事としか言いようがない。「確かにいま人生は辛いかも知れないけど、頑張って生きていこう。だって、明日蛙が降ってくるかも知れないじゃん」という気持ちになれる、良い映画です。[DVD(字幕)] 9点(2013-04-29 22:45:19) 3. マイ・プライベート・アイダホ 《ネタバレ》 いかにもインディペンデントな静かな映画。二人の若い男の、友情や葛藤を穏やかで綺麗な映像のなかに描き出すという狙いは分かるのだけれど、個人的には苦手な映画だった。思えば、ここからガス・ヴァン・サントという映像作家と出合ったのだけど、やはりその後の映画を観ても「やっぱり自分とは合わないなぁ」と思いながらも、何故か観てしまうという、不思議な監督だ。ともあれ、若く美しい二人の俳優を観ているだけで充分に絵になる。[DVD(字幕)] 6点(2012-06-08 21:37:51) 4. マーズ・アタック! 《ネタバレ》 前作で、史上最低の映画監督として名高いエド・ウッドの生涯を描いたティム・バートンが、彼の下らない映画に最大限のリスペクトを込めて作ったお馬鹿映画。ずっとお金に苦労してきたエド・ウッドの無念を晴らすかのように、才能溢れるバートンだからこそ湯水のようにお金をつかっていてかなり爽快な映画に仕上がっております。特にこれだけの科学力を持つくせに、とてもお馬鹿な火星人の描かれ方が僕には妙につぼでした。[DVD(字幕)] 8点(2012-05-07 06:39:28)(良:2票)
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